孫文記念館(移情閣)へお出かけしよう!
孫文記念館(移情閣)は、神戸市垂水区の舞子公園内にある博物館。館内には中国の革命家・孫文に関するパネルや遺品が展示されています。
孫文記念館(移情閣)はJR「舞子駅」から徒歩5分、山陽電鉄「舞子公園駅」から徒歩6分のところにあり、建物は、神戸で活躍していた中国人実業・呉錦堂の別荘でした。
大正時代のモダンな雰囲気が漂う外観や内装も見所のひとつ。日本で唯一の孫文に関する博物館ということで、中国人観光客の姿も見られました。歴史好きの方にはぜひおすすめの観光スポットです。
今回はそんな孫文記念館(移情閣)を訪れたときの感想を、写真とともにレビューします。
孫文記念館は電車や高速バスの最寄り駅から近く、アクセスしやすいところです。有料駐車場もあり、車でのアクセスも可能。
孫文記念館(移情閣)はJR「舞子駅」から徒歩5分、山陽電鉄「舞子公園駅」から徒歩6分のところにあります。高速バス「高速舞子のりば」も近いので、遠方からの観光客も来やすいですね。
専用の駐車場はありませんが、舞子公園の有料駐車場があるので車で行く場合はそちらを利用しましょう。
近隣にある橋の観光スポットに行く予定がある人は、3館共通入館券がおすすめ。
入館料は大人(高校生以上)300円、小人150円、優待(65歳以上)200円、小人100円。
舞子公園内にある橋の科学館、舞子海上プロムナードに行く場合は、3館共通入館券がおすすめです。土日祝なら通常よりも200円オフ、平日なら50円オフになります。何度もチケットを買う手間も省けますよ。
また、同じく舞子公園内にある旧武藤山治邸と旧木下家住宅、そして孫文記念館の3館めぐり入館券もあります。こちらは大人400円で、別々にチケットを購入するよりも100円安くなります。どちらの共通券を買うかは、訪れる予定の施設で決めるといいでしょう。
孫文記念館は、中国の革命家・孫文のことを学べる博物館。館内には、神戸ともゆかりのある孫文のパネルや遺品が展示されています。
孫文記念館(移情閣)は、中国の革命家・政治家・思想家の孫文について学ぶことができる博物館。孫文の伝記がつづられたパネルや遺品が展示されています。建物は神戸で活躍していた中国人実業家・呉錦堂の別荘「松海別荘」を改修し、建てられたもので1984年に開館。
八角形の中国式楼閣「移情閣」は、現存する最古のコンクリートブロック造りの建造物で「兵庫県指定重要有形文化財」と「国の重要文化財」にも指定されています。
明石海峡大橋の建設にともない一度解体されましたが、2000年4月に現在の場所へ移転・復元されました。
入り口です。ドアは木製で、少し古さが感じられました。
孫文記念館(移情閣)の館内は土足厳禁。入り口を入ってすぐのところで靴を脱ぎ、スリッパにはきかえて観覧しましょう。ベビーカーも持ち込めないので、靴箱付近に止めてから観覧することになります。
孫文は「辛亥革命」を成功に導いた革命家。中国で起こった民主主義運動のリーダーとなり、共和制国家の中華民国を誕生させた人物です。中国や台湾では「国父」や「革命の父」として敬われているのだとか。
そんな孫文は日本との関わりが深い人物でもありました。孫文記念館の前身でもある呉錦堂の「松海別荘」には、神戸の中国人や経済界の有志が開いた昼食会のため訪れたようです。それ以来、「松海別荘」が孫文ゆかりの建物として有名になりました。
受付を進んでいくと、孫文に関して紹介しているパネルが並んだ部屋がありました。孫文の生い立ち、中国や世界にある孫文記念館についてなど、孫文にまつわる史実や出来事が紹介されています。
孫文は神戸にもゆかりのある人物だそうです。1913年には二度も来神し、「大アジア主義」というテーマの講義をした写真も紹介されていました。孫文のことは歴史上の人物としては名前を知っていましたが、まさか神戸にも縁が深い人だとは初耳でした。
1階一番奥のところには移情閣の建物についての紹介があったり、孫文の銅像が置いてありました。ずらりとイスが並んだ正面には大きなテレビがありましたが、訪れた当日は何も流れておらず……。(イベントが行われるときに使われているのかも)
その他には移情閣のミニチュア模型や、建物の1階階段室のカーテンボックスの裏から見つかった金唐紙についての紹介パネルがありました。金唐紙とは高級和紙のひとつで、大正時代には多くの賓客を魅了していたそうですよ。
2階へは階段であがります。大正時代の赴きが感じられる洒落た階段ですね。館内にエレベーターはないので、足の不自由な方やお年寄りは少し不便を感じるかもしれません。
階段であがったすぐのところには、呉錦堂について紹介されたパネルが並んでいます。呉錦堂のゆかりの机や椅子も展示されていました。
2階の渡り廊下です。窓の外には明石海峡大橋が間近に見えます。太陽の光が海面に反射して、とても綺麗な景色でした。
渡り廊下の右側にある部屋には、孫文の自筆の書が展示されていました。
孫文記念館(移情閣)の外にはベンチもあります
入り口と反対側の庭にはベンチが置いてあり、海と明石海峡大橋がよく見えるので、少し休憩する場所としては絶好のスポットではないでしょうか。
館内にトイレは1ヵ所。ウォシュレットやおむつ交換台はありません。
孫文記念館(移情閣)のトイレは入り口の右側にある1ヵ所のみです。「少し狭いかな」と感じましたが、きれいに清掃されているように思いました。
ウォシュレットはなく、おむつ交換台も見当たりませんでした。おむつ交換をしたい人は、舞子公園内のトイレに設置されていたので、そちらを利用するよいいでしょう。
孫文記念館(移情閣)は、孫文が神戸に深い関わりがあったことを知ることが出来た施設でした。
館内は孫文や呉錦堂について紹介されたものがメインですから、歴史にあまり興味がない人にとっては退屈かもしれません。(正直にいうと、私自身もそこまで孫文に強い思い入れがなかったので、パネルはさらさらと流し読みしました)
「教科書に載っている人物を知る」という点では、お子さんの社会科勉強にはいいかもしれませんね。
孫文記念館(移情閣)がある舞子公園内には、その他にも橋の科学館、舞子海上プロムナード、旧武藤山治邸、旧木下家住宅など観光スポットがたくさんあります。時間に余裕がある人は、ぜひそちらにも足を運んでみてください。
住所 | 兵庫県神戸市垂水区東舞子町2051(地図) |
連絡先 | 078-783-7172 |
最寄駅 | JR「舞子駅」・山陽電車「舞子公園駅」 |
アクセス | <電車の場合>JR「舞子駅」より徒歩5分 山陽電車「舞子公園駅」より徒歩6分 <高速バスの場合>高速バス「高速舞子バスのりば」下車 <車の場合> 淡路島・四国方面 神戸淡路鳴門自動車道「垂水IC」を出て南西へ約6km 姫路・大阪方面 第二神明道路「高丸IC」を出て南西へ約4km 山陽自動車方面 山陽自動車道「布施畑IC」を出て南西へ約9km |
営業時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日が休み) |
料金 | 大人(高校生以上)300円・優待(65歳以上)200円・小人(小・中学生)150円・小学生未満は無料 |
駐車場 | 舞子公園内に有料駐車場あり(専用駐車場はなし) 普通車駐車場P1、P2(212台) 営業時間 8:30〜21:30 休業日 12月29日〜12月31日 ※普通駐車場には障害者用4台含む |
公式サイト | http://sonbun.or.jp/jp/ |
NANA
1988年生まれの神戸在住ライター。幼稚園児の娘と息子を育てているママです。足を運んだ兵庫県内の観光・お出かけスポットは100ヶ所以上。子持ちママ目線で、施設の魅力をご紹介しています。
編集&校正 ビー・エイブル