山彦橋の見どころやおすすめを感想を交えて紹介します。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細もあり!
山彦橋(やまびこばし)は瀞峡(どろきょう)にかかるスリル満点の吊り橋。周囲の景観も良く、素晴らしいフォトスポットでもあります。
山彦橋は奈良県十津川村の瀞峡にかかる吊り橋です。
瀞峡は三重・奈良・和歌山の3県にまたがる熊野川の支流・北山川の渓谷で、3つの県をまたいでいるため三県境と呼ばれている不思議な場所。
下流から下瀞・上瀞・奥瀞の3つに分けられ、下瀞峡の最も渓谷美に優れたところを「瀞八丁(どろはっちょう)」と呼び、国の特別名勝・天然記念物にも指定されています。
山彦橋は瀞峡にかかる橋長約84m、幅員約2.5m、板幅約1mの吊り橋で、板幅の狭さや橋の高さなど、スリルを味わえる吊り橋でもあります。
山彦橋はその瀞峡にかかった橋で、瀞峡遊覧の際に船から見ることができる橋です。ここで大声を出すと、周りの岩々に声が反響して、こだまが返ってきます。
そこで、この橋はやまびこが返ってくる場所として、山彦橋と命名されたそうです。
スリル満点の山彦橋ですが、景観の素晴らしさは格別で、写真ファンにもとても人気のあるフォトスポットでもあります。
そんな山彦橋に行きましたので、おすすめや感想を写真を交えて詳しくレビューします。
山彦橋に行くなら、瀞峡遊覧めぐりとセットにして楽しむのもおすすめです。
山彦橋がある場所が瀞峡遊覧の乗り場である田戸乗船場なので、瀞峡遊覧で楽しんだ後に山彦橋の吊り橋を楽しむと効率よく遊べるのではないかと思います。
また遊覧船に乗ると山彦橋の下を通るので、遊覧船に乗りながら山彦橋の場所をチェックしておくのもいいかと思います。
ちなみに山彦橋への入場料は必要ありませんが、瀞峡遊覧めぐりの料金は様々なコースがあり、大人約3000円前後です。
山彦橋の見どころは、やはり吊り橋です。鉄線の吊り橋で安全なのですが、周りは網の柵で足もとも足板が狭く、スリルと恐怖を楽しめますよ。
スリル満点の吊り橋が見どころの山彦橋。鉄線の吊り橋で安全なのですが、周りは網の柵で足もとも足板が狭く、かなり恐怖が感じられます。
山彦橋はよく同じ十津川の谷瀬の吊り橋と比べられるのですが、谷瀬の吊り橋よりも長さは短く、小ぶりです。
しかし、水面から30mもある上、谷瀬の吊り橋よりも橋幅が狭く揺れも大きいので、こちらのほうが恐怖を感じるという人も多いようです。
床板は広く両側にもネットが張られていて、まず落ちるということはなさそうですが、それでもついつい力が入ってしまうものですね。
山彦橋に到着すると立札が出ています。
「一度に15人以上は渡らないでください。」という立て札と、道行く人が頼りない橋と言っていたのがとても印象的でした。
実際は鉄線も張り巡らしてあり安心ですが、やはり恐怖感はありました。
吹き付ける風がこの鉄線の間を通り抜けていって、ゆらゆらゆれる様子がまさに頼りないといった感じです。
こちらが山彦橋の上からの景色です。この下を流れるのは北山川です。
けっこう渓谷が深く感じられるので怖いですが、北山川の水面はエメラルドグリーンでとても神秘的です。
まるで外国の川のようで、こんな川の色が日本にもあることに驚きです。下に瀞峡めぐり遊覧船も見えてきました。
かなり小さく見えるところから距離感がわかると思うのですが、けっこう高いですよね。
遊覧船はウォータージェット船で天井があいているので、遊覧船のお客さんとはしっかり目が合ってしまいます。
手を振ったり振り返したりができ、楽しいですよ。
山彦橋の足もとです。このように細い板が通されているだけで、あとは網が張り巡らされているだけです。
落ちないとは思いますが、下がまともに見えるので恐怖を感じます。
実際に歩いて行くところにはそれなりの幅の板が通されてはいるものの、やっぱり怖いですよね。
側面はこんな感じです。
側面もしっかりとロープが張り巡らされているのですが、それでも透けて見える感じがなんとも頼りない印象になっています。
台風の時にはかなり水位が上がったそうです。こんな立て看板がありました。
今回、山彦橋に遊びに行ったときは、数日前に台風が来たあとで、台風通過後1週間ぐらいは水位が高く瀞峡めぐり遊覧が中止になっていたそうです。
台風後の影響が1週間も残るなんてけっこうすごいことですよね。
また、上流にダムがあるようで、たまに放水があるらしく、いきなり水かさが上がることもあるようです。
さびついた看板もあり、ずいぶんと風雨にさらされた様子が感じられました。ほとんど文字は見えません。何が書いてあるのでしょうね。
石碑には「三国にまたがる声やほととぎす」と書いています。三重・奈良・和歌山の三国にまたがった土地なので、このような句が詠まれたのでしょう。
また、山彦橋自体は「やまびこがこだまする」というところからつけられたので、このあたりでほととぎすが鳴いて声が反響したのを詠んだのかもしれませんね。
トイレは駐車場の中にあります。小さなトイレで個室は2つでした。
トイレは駐車場の中にあります。小さなトイレで2つ個室がありました。
車いす用トイレなど機能的なトイレはなく、普通の公衆トイレのようなトイレですが、緊急時には十分活躍してくれそうです。
トイレは和式トイレでした。
清潔にお掃除されていて、トイレットペーパーも予備がしっかりありました。
またトイレの横に瀞八丁のバス停がありました。バスに乗って帰る場合はこのバス停を利用することになります。
バス停の時刻表は数字が3つしか書いていません。やはり本数はかなり少ないようです。
トイレの隣に電話ボックスもありました。何かあった時には便利に使えそうです。
山彦橋は奈良の十津川村にあります。アクセスは電車やバスよりも車が便利です。
山彦橋は奈良の十津川村にありますが、アクセスは電車やバスを利用するより車が便利です。
電車やバスを利用する場合、最寄り駅が勝浦駅か新宮駅になり、そこから熊野交通路線バスで、瀞八丁まで行くことになります。
ただ、バスは1日に2本ぐらいしか出ておらず、あまり利便性がよくありません。利用する場合は、時間のチェックは必須です。
車で行くには国道169号田戸トンネルを通って、一旦和歌山県新宮市へ行きます。合流する新国道169号線(奥瀞道路)を通って葛川(くすかわ)大橋を渡り十津川村へ入ります。
田戸橋バス停を左折し、熊野交通バスの瀞八丁バス停ロータリーに向かいます。東野トンネルの間から瀞八丁方向へ曲がるとバス停は見えてきます。
かなり細い道を通るので要注意です。バス停近辺に、無料の駐車場があり、山彦橋までは500mぐらいです。
今回は車で行ったので、駐車場から山彦橋までの道のりを説明します。
山彦橋には駐車場があります。まずまずの広さの駐車場なので混んで入れないということもなさそうです。
駐車場すぐのところに下に降りる階段があります。まずはそこを降りて行きます。降りて行ったところに瀞ホテルがあり、瀞ホテルの横の道を進みます。
駐車場からすぐのところにある階段です。この階段が結構険しいので要注意です。
この階段を下りていくと、瀞ホテルが見つかります。
その前の道ではなく横の道を歩いていきます。小さな立て看板が立っていて、誘導しているので見落とさないようにしましょう。
瀞ホテルをまっすぐそのまま降りていく下の道もあるのですが、この道が途中から壊れています。
横の道を進むと自然と道なりになっていて下まで降りていくことができます。
眼下にはエメラルドグリーンの瀞峡が見えてくるので、あとはそちらに向かって下りていくだけです。途中、まだまだ険しい階段があるので気を付けましょう。
車いすではまず下りられません。杖でも難しいかもしれません。
瀞峡遊覧の乗船場はそのまま砂浜のある川べりまで降りていきますが、山彦橋はそのまま下りず、上流に向かう道を歩いていきます。
ここから山彦橋までは約5分ぐらいです。
上流はちょうど進行方向左手になり、ずっと道が沿っているので、そのまま歩いていくと到着です。ちょうど川に沿って進んでいく感じになります。
その間には瀞峡が常に見え隠れてしていて、山々の緑も感じられて、とても気持ちがいい道になっています。
山彦橋までの道のりは割と平坦で、このような石畳になっているところもあります。山に沿った道なので、山彦橋すぐには視界に入りませんが、道なりに沿って行けば見つかりますよ。
スリル満点の山彦橋の吊り橋はカップルのデートスポットにおすすめです。
山彦橋は、カップルで一緒に吊り橋を渡れば仲良くなるという伝説もあるようなので、デートスポットとしてもおすすめです。
また、景観も素敵なフォトスポットでもあり、山や川が堪能でき、田舎の雰囲気が味わえるので、旅行に来たという実感のわきやすい場所でもあります。
家族で瀞峡遊覧後、山彦橋を渡るというコースもおすすめですよ。
住所 | 奈良県吉野郡十津川村神下(地図) |
連絡先 | なし |
最寄駅 | 新宮駅または勝浦駅 |
アクセス | 新宮駅か勝浦駅からバス瀞八丁バス停下車 車は国道169号田戸トンネルを通って十津川村へ入り、田戸橋バス停を左折し、熊野交通バスの瀞八丁バス停ロータリーに向かう。 |
営業時間 | 24時間 |
休園日 | なし |
料金 | 無料 |
駐車場 | 専用駐車場有り。無料。 |
公式サイト | https://totsukawa.info/ |
如月柊
道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。
編集&校正 ビー・エイブル