藤次寺の見どころやおすすめを感想を交えて紹介します。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細もあり!
藤次寺(とうじじ)は大阪市天王寺区の繁華街にあるお寺。融通(ゆうずう)さんと呼ばれていて地元の人からの信仰を集めています。
藤次寺は大阪市天王寺区にあるお寺です。大阪メトロ「谷町9丁目駅」からもすぐのところにある繁華街の中の立地となっています。
都会の真ん中にあるのに実は1050年という長い歴史を持っています。地元の人からは融通さんと呼ばれていて信仰を集めています。
融通尊御縁日が毎月1日、11日、21日に催され人々でにぎわいます。また節分の日には節分祈願会も催されます。
今回は藤次寺へ行ってきたので、感想や見どころを写真を交えて詳しくレビューします。
奥深い歴史を抱えた藤次寺。歴史の片鱗が感じられる境内が見どころとなります。
藤次寺の境内はコンパクトにまとめられていますが、そこには気の遠くなるような歴史の片鱗が隠れています。
その昔、藤次寺は弘仁年間に藤原冬嗣の発願により、甥の任瑞上人が開いたのがはじまりとされています。今から1050年も前のことです。
その後、歴史上の有名な権力者である藤原氏一門の氏寺として栄えました。そんな奥深い歴史を抱えた境内が見どころとなります。
入ってすぐのところに藤次寺の成り立ちが書かれた掲示があります。そこには藤次寺の本尊である如意宝珠融通尊のことに触れられています。
そこには弘法大師の作であると伝えられていると書かれています。
この如意宝珠融通尊は太平洋戦争時の大阪の空襲に際しても災禍を逃れて今に至っているとのことです。
境内を進んでいくと手水舎、香炉が現れます。
香炉の横の木などは剪定されていて見事な枝ぶりに仕上げられています。
藤次寺は太平洋線の末期に戦災により全焼したという歴史があります。今の藤次寺は戦後に再建されたものとなります。
朱色に染められた本堂が見えてきました。
よくお寺には鰐口がつるされているのですが、ここは鈴となっていました。
如意宝珠融通尊はいろんなことを融通してくださるので、ここで融通してもらいたいことをお願いするのもいいですね。
本堂の左側には歌碑が置かれています。「動く大阪 うごく大阪 文化の日」と書かれていますよ。
これは高浜虚子の高弟である俳人阿波野青畝が大阪の前途を祝して詠んだ句だそうです。
また本堂左にはひときわ大きな灯篭があります。
形も欠けた部分が少なく新しそうに見えたのですが、作られた日付を見ると安永と書かれていました。
安永といえば徳川時代となります。徳川家治が将軍として治めていた時代でした。
不動明王、稲荷社、大黒天、地蔵尊と揃った藤次寺の末社。弘法大師を祀った石碑があります。
本堂の奥にさらに通路が続いています。こちらには藤次寺の末社が揃っています。
不動明王、稲荷社、大黒天、地蔵尊と揃っていますよ。中でも変わっているのが弘法大師を祀った石碑です。
珍しい丸型の灯篭の横に、石碑のようなものがあります。その中に丸くくりぬかれた部分がありますよ。この中に見えるものは弘法大師です。
藤次寺の本尊である如意宝珠融通尊も弘法大師とゆかりがあるのでそういう縁でここにも祀られているのでしょうか。
不動明王が立っています。
次に稲荷社。
大黒天も祀られています。
地蔵尊も並び、どれも素朴な感じの祠になっていました。
風情を感じながら1つ1つお参りをするのもいいかもしれませんね。
本格的な休憩所がある藤次寺。なぜか境内に遊具があります。
藤次寺には立派な休憩所が設けられています。屋根があって窓も囲っているちょっとした家屋のような本格的な作りとなっています。
これならば日差しや寒さを避けて休むことができそうですね。
中にはベンチやイスが用意されていました。ついつい長居したくなるような作りの良さを感じます。
年配の人を連れていってもこういう休憩所があれば安心ですよね。
なんと境内に子供たちの遊び場も用意されていましたよ。
小さなブランコと鉄棒が置かれていました。大人たちが参拝している間、子供たちに待ってもらう場所として活用できそうですね。
立派なトイレ舎が用意されている藤次寺。中も清潔に保たれていました。
藤次寺にはトイレがありますので何かと安心です。場所は藤次寺の入り口近くです。立派なトイレ舎が建っていますよ。
トイレの中は清潔に保たれていました。
トイレットペーパーもちゃんと補充されていましたよ。設備としてはオーソドックスなものとなっていました。
手洗い場も完備していました。
藤次寺は大阪メトロ「谷町9丁目駅」から歩いて2分ほど。車なら阪神高速1号環状線道頓堀出口から約6分で着きます。
藤次寺は大阪メトロ「谷町9丁目駅」のすぐそばにあります。駅からは徒歩2分ほどで着きます。
車なら阪神高速1号環状線で難波方面へと向かい道頓堀出口で降ります。そこから約6分で着きます。
大阪メトロ「谷町9丁目駅」を降りて地上に上がったらこの「融通尊・藤次寺」と書かれた立て看板を探してください。ここに藤次寺はあります。
藤次寺には解放されている駐車場はありませんが、周りはオフィス街でコインパーキングもすぐに見るかるでしょう。
近くにはブレイク生玉町というコインパーキングがありますよ。
料金は全日全時間20分300円となっていて9:00〜24:00の3時間最大が1500円、24:00〜9:00の一泊が300円になっています。
大阪の歴史の一端に触れることができるおすすめのお寺。ぜひ歴史を予習して訪れてみてください。
何の予備知識もなく訪れると変哲のない普通のお寺のように見えてしまいます。しかし歴史を学んで訪れてみるとがぜん面白く感じます。
時の権力者である藤原氏の氏寺であったり、弘法大師の作であると伝えられている如意宝珠融通尊があったりと小さなお寺からは想像もできないほどの深い歴史を持っています。
大阪の歴史の一端に触れることができるお寺ですので、ぜひ歴史を予習して訪れてみてください。
休憩所やトイレもしっかり用意されていますので、参拝者想いのお寺と言えるでしょう。
遊具がある点も子供連れにはいいかもしれませんね。
にぎやかな雰囲気が好きな人は融通尊御縁日に訪れてみてはいかがでしょうか。
普通の日とはまた違った華やかな藤次寺を楽しめますよ。
住所 | 大阪府大阪市天王寺区生玉町1-6(地図) |
連絡先 | 06-6771-8144 |
最寄駅 | 大阪メトロ「谷町9丁目駅」 |
アクセス | <電車を利用する場合> 大阪メトロ「谷町9丁目駅」から徒歩約2分 <車を利用する場合> 阪神高速1号環状線道頓堀出口から約6分 |
開門時間 | 6:00〜18:00(融通尊御縁日に限り5:00〜21:00) |
休業日 | 無休 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 無 |
公式サイト | 無 |
みつ葉
すきま時間で執筆にチャレンジしているひよっこライター。生まれも育ちも神戸。自分の知らない場所を歩きまわって堪能するのが趣味。関西圏の隠れたスポットを見つけて、実際に現地に足を運んでその魅力を発信していきたい!読み手の人たちにその場の空気感みたいなものを伝えられればと思っております。
編集&校正 ビー・エイブル