転法輪寺の見どころやおすすめを感想を交えて紹介します。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細もあり!
神戸市垂水区名谷町にある転法輪寺(てんぽうりんじ)。新興住宅地の真ん中にありながら昔ながらの景観を残しています。
転法輪寺は神戸市垂水区名谷町にある古式ゆかしいお寺です。周りは新興住宅地として街が整備されていますが、ここだけは昔ながらの景観を残しています。
広い境内の中に本堂、護摩堂、大師堂、阿彌陀堂、観音堂などいくつもの寺院が建っています。
収蔵庫には重要文化財にもなっている阿弥陀如来坐像が祀られています。
蓮が埋め尽くす蓮池があることで有名です。蓮の花が咲く頃には多くの人がそれを見にやってきます。
そんな転法輪寺に行ってきましたので、感想や見どころを写真を交えて詳しくレビューします。
広い境内にたくさんの寺院が立ち並ぶ転法輪寺。蓮の花が咲くころには蓮池が見どころとなります。
転法輪寺の見どころは蓮池でしょう。蓮の花が咲く頃には遠方からも極楽浄土のような情景を見ようと多くの人が訪れる場所になっています。
また広い境内にたくさんの寺院が立ち並んでいるのも特徴です。京都や奈良に行かなくても寺院巡りの厳かな雰囲気が十分に楽しめますよ。
転法輪寺の入り口に全景図があるので見ておきましょう。広いのでそれぞれの位置関係を把握しておくといいでしょう。
まずは本堂へと向かいましょう。石垣が続く道を歩いていきます。途中、庫裡や阿彌陀堂、収蔵庫を過ぎていきます。
いよいよ本堂が見えてきました。本堂への入り口には2本の石柱があります。入り口付近にお百度石も見えています。
石柱を抜けると手水舎があります。
水の出口はなんとも凝った意匠となっている龍の造形となっていました。
本堂へと続く道の前に梵字の書かれた木柱がそびえ立っています。邪気の侵入を追い返しているみたいですね。
いよいよ本堂です。転法輪寺の寺院はしばらく荒廃していたのですが、近年新しく再建されました。この本堂も再建されたものになります。
本堂の中にはご本尊である阿弥陀如来坐像が祀られています。
重要文化財にもなっている元々の阿弥陀如来坐像は今は収蔵庫に収められていて、こちらは新しい像となっています。
本堂の雨水受けのところに蓮の花が描かれていますね。やはり蓮の花は転法輪寺のシンボルなのでしょう。
本殿の右にあるのが護摩堂です。ここでは不動明王を祀っています。本堂と同じように雨水受けのところに蓮の花が描かれています
本殿の左にあるのが大師堂です。ここでは弘法大師を祀っています。
この大師堂の傍らに顕彰碑が立っています。
本殿の対面の位置に建っているのが鐘楼です。この鐘楼の裏手に有名な蓮池があります。蓮の花が咲く季節には多くの人々が鑑賞にやってきます。
蓮池は蓮の葉で覆いつくされていました。蓮の葉の背後に見えるのが辨財天です。
確かにここに蓮の花が咲いたら極楽浄土のような姿になりますね。
石垣の小道にある階段を上ると何やら大きな御堂が見えてきます。こちらが阿彌陀堂です。
阿彌陀堂は転法輪寺の中で一番大きい建物になっています。実際に目にしたら阿彌陀堂のスケール感に圧倒されます。
阿彌陀堂の敷地には広いスペースが設けられています。少し離れて阿彌陀堂を見ると裏山とマッチしたいい情景となっていました。
蓮池近くに小道があります。
小道を少し行くと右手に収蔵庫が現れます。この奥に重要文化財にもなっている転法輪寺のご本尊である阿弥陀如来坐像が祀られています。
行事の際に開帳される機会があり見ることができます。
同じく蓮池近くから観音堂へと続く道も伸びています。
進んでいくとすぐに木々に覆われ薄暗くなり完全に山道に変わります。
山道に入ってすぐのところに石塔が建っています。草むらに紛れてわかりにくくなっていますので左手の方を注意して見ておきましょう。
山道を登っていくと3分くらいで観音堂に着きます。山の上なのに立派な御堂が建っています。
観音堂の正面に階段があるので帰りはそこを下っていけます。
観音堂から下ると近くに庫裡があります。ここは神戸十三佛霊場の納経所となっていました。
子供の大好きな記念のスタンプも用意されています。
転法輪寺の歴史について書かれた掲示がありました。創建は806年で最初は東垂水の別な場所に置かれていたそうです。
江戸時代の絵図には三重塔なども描かれていたというのは驚きですね。
ご本尊である阿弥陀如来坐像は垂水区では最も古い仏像になるそうです。
転法輪寺にトイレはあります。設備は基本的なものしかありませんが、とても清潔に保たれていました。
蓮池の近くにトイレ棟があります。周りの雰囲気に溶け込むような外観となっています。
入り口には手水舎のような手洗い場も用意されています。
中のトイレは設備は基本的なものしかありませんでしたが、とても清潔に保たれているのが見て取れました。
転法輪寺の最寄りのバス停は「中山バス停」。JRもしくは山陽電車の「垂水駅」や神戸市営地下鉄「名谷駅」からバスに乗っていきます。車なら県道488号長坂垂水線の中山信号を北へ進みます。
転法輪寺に電車で行くときにはJRまたは山陽電車の「垂水駅」か神戸市営地下鉄「名谷駅」で降りましょう。
次はバスで「中山バス停」へと向かいます。「垂水駅」からは山陽バス12系統、「名谷駅」からは神戸市バス特15系統または山陽バス12系統で行けます。
神戸市バスの15系統は「特」の付くものだけが旧道を通り「中山バス停」を経由します。特15系統を選ぶように気をつけましょう。
車で行くときは県道488号長坂垂水線の中山信号を北へ進むと転法輪寺の駐車場へと着きます。
「中山バス停」で降りるとそこから中山の信号が見えています。
北側へと伸びる道を進みます。
転法輪寺の方角を示す掲示があります。
ずっと登り坂が続きます。あたりの緑が濃いくなっていくのがわかります。
車道と参道とに分かれる分岐点に差し掛かりました。石碑で参道を指示してくれています。
歩いて参道を進むなら左、車で行くのなら右へと進みます。
参道に入るとすぐに立派な地蔵堂が見えてきます。
地蔵堂の対面には水子塔が建てられています。
地蔵堂を過ぎると参道は急に山道のような様相へと変わります。昼でも木々がうっそうとしていて薄暗い感じです。
ここは原生林として県指定の文化財となっているのですね。
道も徐々に上り基調になっていきます。
山道の最後の階段です。階段を上り切ったところに光が見えてきました。あと少しで平坦な道に出られます。
上がり切ると転法輪寺と彫られた石柱が立っています。転法輪寺に到着です。
車で行くときは県道488号長坂垂水線の中山信号を北へ進み、石碑が車道を示す方へと前進します。
途中分岐するところはすべて左へ曲がります。
道の最終地点が転法輪寺の駐車場になっています。ここで参道と合流します。
転法輪寺は京都や奈良に行かなくても寺院巡りの良さを味わえるおすすめの場所です。子供たちと一緒に小旅行気分で行くのはどうでしょうか。
写真に写っている緑の小山になっているところが転法輪寺の参道にあたる場所です。
背後にも高層マンションが建っていて周りが住宅街になっているのがわかります。
しかし参道も境内もこのような人工的なものをほとんど感じさせない空間となっていました。
参道やお寺の周りは古くから変わらない情景を維持していて、とても神戸の新興住宅地の中にあるとは思えないような趣があります。
山道などは暗すぎて少しビビるくらいの妖気を感じるほどです。都会の中にこのような場所が残っているというのも不思議なことですよね。
自然もいっぱいあるので、子供たちが自然に触れ合う機会が乏しいなぁと感じるときには転法輪寺に行くのもいいと思いますよ。
住所 | 兵庫県神戸市垂水区名谷町2089(地図) |
連絡先 | 078-791-7885 |
最寄駅 | 神戸市バス、山陽バス「中山バス停」 |
アクセス | 電車を利用する場合 JRもしくは山陽電車の「垂水駅」からは山陽バス12系統で「中山バス停」下車、徒歩5分 神戸市営地下鉄「名谷駅」からは神戸市バス特15系統または山陽バス12系統で「中山バス停」下車、徒歩5分 車を利用する場合 県道488号長坂垂水線の中山信号を北へ進む |
営業時間 | 無 |
休園日 | 無 |
料金 | 無料 |
駐車場 | あり(無料) |
公式サイト | 無 |
みつ葉
すきま時間で執筆にチャレンジしているひよっこライター。生まれも育ちも神戸。自分の知らない場所を歩きまわって堪能するのが趣味。関西圏の隠れたスポットを見つけて、実際に現地に足を運んでその魅力を発信していきたい!読み手の人たちにその場の空気感みたいなものを伝えられればと思っております。
編集&校正 ビー・エイブル