三秀院の見どころやおすすめを感想を交えて紹介します。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細もあり!
三秀院は京都府京都市右京区にある寺院です。創建されたのは14世紀のこと。そのため、とても息の長い寺院として知られています。
三秀院の隣には世界文化遺産に登録されている天龍寺があります。実は三秀院は天龍寺の塔頭です。
天龍寺は世界遺産に登録されているせいか、多くの参拝客で賑わいます。
一方、三秀院は観光客の喧騒を忘れさせるくらい静寂な雰囲気なので、一息つきたい際に立ち寄れる観光スポットです。
一見すると、順風満帆のように見える三秀院ですが、他の京都にある観光スポット同様に、戦火に巻き込まれた歴史を持っています。
19世紀、長州藩が起こした禁門の変により、京都市内にある建物の多くが焼失しました。三秀院も焼失しましたが、現在の場所に再建されました。
三秀院を訪れる際は、このような歴史を知っておくといいでしょう。
三秀院はアクセスのいい観光スポットでもあります。最寄駅は嵐山観光の拠点、嵐電(京福電車)の「嵐山駅」です。「嵐山駅」からは徒歩すぐ。
阪急嵐山線「嵐山駅」からも徒歩圏内です。また、天龍寺の駐車場を利用することで、車でのアクセスも可能です。
ぜひ、三秀院を嵐山観光に組み入れてみましょう。
今回は三秀院へ行ってきたので、写真付きで感想をレビューします。
六角形の御堂になっている東向大黒天堂が見どころです。「東向大黒尊天」と書かれた真っ赤な提灯が掲げられているので注目してみましょう。
三秀院の見どころは六角形の御堂になっている東向大黒天堂です。珍しい六角形の御堂なので、訪れてみましょう。
三秀院の入口から左へ続く道を歩けば、東向大黒天堂が見えてきます。
「東向大黒尊天」と書かれた真っ赤な提灯が掲げられているので、それを目印にしましょう。「東向」という言葉が指し示すとおり、御堂は東を向いています。
ちなみに、大黒天は陽光を受けて輝く神なので、一般的に南向きもしくは東向きに設置されます。
東向大黒天堂に祀られているのは東向福聚大黒天です。正面から見ると、御堂は変わった形をしていることがわかります。
三秀院は天龍寺の塔頭なので、天龍寺七福神巡りの一つになっています。天龍寺七福神巡りは毎年2月3日の節分に行われている行事です。
この日は豆撒きや七福神のお参りがあり、三秀院の大黒様が七福神の一つになります。
横から見ればこのように六角形の御堂が浮かび上がります。ここからは背後に嵐山の山並みも見えるので、格好の写真スポットです。
この御堂の中に祀られている東向福聚大黒天は後水尾天皇(ごみずのおてんのう)の念持仏(ねんじぶつ)だったという話があります。
念持仏とは、個人的に身の回りにおいて私的に礼拝するための仏像のこと。サイズはそれほど大きくありません。
三秀院の門から本堂までの道のりを見ていきましょう。京都らしさが至るところで感じられます。
三秀院は嵐山の喧騒を感じさせないほど、静寂な雰囲気に包まれています。天龍寺を訪れる前に三秀院の境内に立ち寄るといいでしょう。
天龍寺とは異なった京都の良さを感じることができます。
立派な三秀院の門です。まずは門から入って左へ進んでいきましょう。
石畳を歩くと手水舎が見えてきます。手水舎で手を清めてから、拝殿へ進みます。三秀院の手水舎は京都らしく、注ぎ口が竹でつくられています。
手水舎からさらに進むと東向大黒天堂になります。ここで道は大きく右へと曲がります。
東向大黒天堂を過ぎると、小さな庭に出ます。庭にはいくつもの多重塔があり、雰囲気は抜群。中には十三重の塔もありました。
ここは境内で嵐山の山並みが一番よく見えるスポット。写真撮影を趣味にしている方は撮影するのを忘れずに!
さらに進んでいくと本堂が見えてきました。本堂には本尊観世音菩薩像があります。
天井には、木を彫ってつくられた鳳凰図が飾られていることで知られています。ただし、本堂の公開日でないと、鳳凰図は見られません。
堂内は本当に広いです。
足の形が刻まれた石がありました。これは仏足石(ぶっそくせき)と呼ばれ、釈迦の足あとを石に刻んだものです。
仏足石は古いもので紀元前4世紀からあり、人々の信仰の対象になっていました。
三秀院にある仏足石は両足が揃えられています。全国には片足の仏足石も見られますが、両足のほうが片足よりも古いです。
三秀院の境内にはトイレはありません。トイレを利用したい方は渡月橋近くにある公共トイレを利用しましょう。
三秀院にトイレはありませんが、御朱印受付所には公共トイレの位置が示されています。
三秀院でトイレをしたい場合は、こちらの公共トイレを利用するようにしましょう。
公共トイレは嵐山の名所で知られる渡月橋がある桂川付近にあります。渡月橋までは少々、時間を要するので、時間には余裕を持って行動しましょう。
また、三秀院はベビーカーレンタル、ベビーシート、おむつ替えシート、授乳室など、小さな子供向けの設備、サービスはありません。
また、境内にはコインロッカーが設置されていないので、大きな荷物がある場合は嵐電「嵐山駅」にあるコインロッカーを利用することをおすすめします。
トイレがある場所は天龍寺の駐車場を出て、渡月橋の方向へ進んだところになります。
途中の道は車道なので、車には十分にご注意を。渡月橋の川べりの近くに公共トイレがあります。
公共トイレはとても美しく、掃除も行き届いていました。
トイレットペーパーはもちろん、手すりが取り付けられているので、快適にトイレを利用することができます。また、手洗いは自動式です。
ただし、トイレはそれほど広くないので、車椅子は厳しいと思います。車椅子の方は事前に駅のトイレで済ませておくことをおすすめします。
三秀院は嵐電(京福電車)「嵐山駅」から徒歩2分と好アクセス。周辺には駐車場があるので、車で行くことも可能です。
三秀院の最寄駅は嵐電(京福電車)「嵐山駅」です。「嵐山駅」から三秀院までは徒歩2分ほどです。
また、自動車でアクセスすることもできます。車で三秀院を訪れる際は、天龍寺の駐車場を利用しましょう。
なお、オンシーズンは道が大混雑するので、公共交通機関の利用をおすすめします。
三秀院は天龍寺参拝の合間に訪れたいところ。全体的に静かな場所なので、ひと呼吸置きたいときに重宝する観光スポットです。
三秀院は天龍寺参拝の合間に訪れたい観光スポットです。先ほども書いたとおり、三秀院は全体的に静かな場所です。
したがって、天龍寺の喧騒に疲れたら、三秀院を訪れるといいでしょう。
また、三秀院には子供向けに設備はありませんが、天龍寺よりも歩きやすいので、子供の休憩場所としても最適。嵐山観光で組み込みたい観光スポットです。
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町64(地図) |
連絡先 | 075-861-0115 |
最寄駅 | 嵐電(京福電車)「嵐山駅」 |
アクセス | 「嵐山駅」から徒歩2分 |
営業時間 | 8:30〜17:00(10月21日〜3月20日)、8:30〜17:30(それ以外の期間) |
休業日 | なし |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 天龍寺参拝者専用駐車場、1,000円(1日) |
公式サイト | なし |
如月柊
道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。
編集&校正 ビー・エイブル