湊川神社へ遊びに行こう!由来やご祭神、御祈祷や御朱印情報などを詳しく紹介します。
湊川神社は、神戸市中央区にある神社。ご祭神は楠木正成で、「楠公さん」の愛称で親しまれています。神戸3大神社の一つで、初詣には110万人が訪れる人気の神社です!
湊川神社は、神戸市中央区にある神社です。ご祭神は、鎌倉幕府倒幕のときに活躍した楠木正成。地元では「楠公(なんこう)さん」の愛称で親しまれています。
初詣のときには、110万人が訪れる人気の神社。生田神社、長田神社と並ぶ神戸3大神社の一つ。境内には、国指定文化財史蹟の「楠木正成戦没地」や「楠木正成御墓所」もあります。
忠義の厚かった楠木正成は、死後、多くの幕末志士に崇敬されていた武将で、墓所には吉田松陰や坂本龍馬、高杉晋作など名だたる歴史上の人物が参拝にきていたようです。
今回は、そんな湊川神社を訪れたときの感想や見どころを写真とともに詳しくレビューします。
湊川神社は、阪急・阪神・山陽電鉄「高速神戸駅」よりすぐ、またはJR「神戸駅」より北へ徒歩3分。専用の駐車場もあるので、車で行くことも可能です。
湊川神社へ電車で行く場合は、阪急・阪神・山陽電鉄「高速神戸駅」を下車後すぐ。もしくはJR「神戸駅」より北へ徒歩3分、市営地下鉄山手線「大倉山駅」より南へ徒歩5分、市営地下鉄海岸線「ハーバーランド駅」より北へ徒歩5分のところにあります。
どの電車を使っても、最寄り駅から徒歩5分以内とアクセスしやすい場所にあります。
車で行く場合は、阪神高速3号神戸線「京橋ランプ」または「柳原ランプ」下車後、約10分です。専用の無料駐車場がありますが、20数台しかないため、満車となることも。
その時は近くに有料駐車場があるので、そちらを利用しましょう。
湊川神社は、神戸市中央区にある神社。ご祭神は、鎌倉幕府倒幕時に活躍した楠木正成。「楠公さん」とも呼ばれている神戸3大神社の一つです。
湊川神社は、神戸市中央区にある神社。ご祭神は楠木正成。楠木正成は、鎌倉幕府倒幕時に活躍した武将です。
境内にある「楠木正成戦没地」や「楠木正成御墓所」は、国指定文化財史蹟に指定されています。
楠木正成御墓所は徳川光圀(水戸黄門)がつくらせたもので、墓所の隣には光圀公の銅像もあります。忠義の厚かった正成を崇敬する人は多く、幕末には吉田松陰や坂本龍馬、高杉晋作などの有名な歴史上の人物たちが墓所に参拝にきていたようです。
墓所が建てられたことによって、正成への崇敬の念は各地に広まります。そして、明治5(1872)年、明治天皇が楠木正成の活躍を後世に伝えるために神社をつくって祀るように命じ、湊川神社が創建されました。
楠木正成は、鎌倉幕府倒幕時に活躍した人物です。後醍醐天皇の命を受けて幕府軍と戦っていた正成は、後醍醐天皇が捕らえられ、配流(島流しの刑)になった後も諦めずに幕府軍と戦い続けました。
そんな正成の戦いぶりに、他の武士たちも感化され、力となったことでついに鎌倉幕府が倒幕。その後、後醍醐天皇は新しい体制をつくろうとしますが、足利尊氏の謀反により、各地で反乱が相次ぐことに。
尊氏が大軍を率いて京都へ攻め込むのを防ぐため、正成は兵庫で尊氏の軍を討つように命じられますが、善戦も及ばず、覚悟を決めた正成は弟ともに殉節しました。この殉節地といわれている場所が湊川神社の境内にあり、国指定文化財史蹟として大切に管理されています。
このように忠誠を貫いた正成の生き様は多くの人々に崇敬され、のちに明治天皇の命によって、正成を祀る湊川神社が建立されることになりました。
「楠公(なんこう)さん」の名で親しまれている湊川神社は、生田神社、長田神社と並ぶ神戸3大神社の一つ。初詣には110万人の人が訪れる人気の神社で、兵庫県内でも初詣人出ランキングは生田神社に次ぎ、第2位。
湊川神社では、いろいろな行事がありますが、中でも5年に1度行われる「楠公祭と楠公武者行列」は人気のお祭りの一つ。詳しい内容はこちらをご覧ください。
楠本稲荷神社です。
鳥居です。ここをくぐった先に本殿があります。
手水舎です。
社殿です。以前の社殿は戦争で焼失したため、現在の社殿は昭和27年に新築されたもの。
社殿の奥にある菊水天満神社です。学問の神様である菅原道真が祀られています。
撫で牛も発見。菅原道真が祀られているので、合格祈願のために訪れる人もいるようですね。
授与所です。ご祭神の楠木正成に関する本や冊子もあります。
また、湊川神社の表門を入ってすぐ左のところには、楠木正成にゆかりのあるものを展示している宝物殿があります。拝観料は大人300円、高大生200円、小中学生100円。拝観時間は9:30〜16:30です。(木曜日は休館)
湊川神社「楠木正成戦没地」(国指定文化財史蹟)
湊川神社には、楠木正成が殉節したとされる戦没地があります。お亡くなりになられた場所ということですから、普段は入ることが出来ませんが、授与所に申し出れば中を見学することも可能。見学のときには、必ず神職の方が同行します。
楠木正成の殉節地とされる場所は、縄で囲われていて、こんもりとした山になっています。その他にも伊藤博文や大隈重信が奉納した灯籠も並んでいました。
同行してくださった神職の方が、楠木正成や湊川神社の歴史について詳しく説明してくれます。ぜひ神社へ行った際には、お話を伺ってみてください。
表門の右側には、楠木正成の墓碑と徳川光圀像があります。
おみくじや御朱印をいただく授与所。私がいった時には閉まっていたので、パンフレットだけいただいてきました。
手水舎です。
楠木正成の御墓所です。この墓所は国指定文化財史蹟。墓碑には、徳川光圀(水戸黄門)の自筆で「嗚呼忠臣楠木之墓」と書かれています。
実は楠木正成の功績が評価され始めたのは、江戸時代。忠誠を貫いて生きた楠木正成を慕っていた徳川光圀(水戸黄門)が家臣の佐々介三郎宗淳(助さん)を遣わせて、この地に墓碑を建てました。その結果、楠木正成の功績が全国へ広がり、西国の名所に。
楠木正成は幕末志士たちにも崇敬されていて、吉田松陰や坂本龍馬、高杉晋作、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文など名だたる歴史上の人物がこの墓所を訪れたそうです。
教科書にも出てくる有名な偉人たちが訪れた場所……と思うと、何だか背筋が伸びる思いがします。西街道に面した場所にあったため、京や江戸へ向かう志士や、故郷に帰る志士たちが数多く参詣したようです。
また、墓所の隣には徳川光圀の銅像も建てられています。隠居後も『大日本史』の編纂を行い、慕っていた楠木正成の墓碑を建立するなどの功績が称えられ、昭和30年にこの像が建てられました。
湊川神社では、「開運招福」「家内安全」「合格祈願」「商売繁盛」「お宮参り(初宮詣)」「七五三」など、さまざまな祈祷を受けることができます。
予約は必要なく、9:00〜17:00の間で、神社にて直接受け付けをして申し込みをします。初穂料(祈祷料)は10,000円以上。正月期間は受付時間や初穂料が変わるとのことなので、公式HPでご確認ください。
祈祷の案内は、受付順に随時行われます。授乳室やおむつ交換台、ミルクを作るためのお湯、冷水の用意もあので、初宮詣のときも安心して利用できますね。
湊川神社は、兵庫県でも人気の神社の一つ。境内も広く、楠木正成の墓所や宝物殿など見所もたくさんあります。
ご祭神の楠木正成は、歴史の授業で名前を聞いたことがあったものの、名だたる歴史上の人物たちが崇敬している武将だとは知りませんでした。神社の由緒を知ると、お参りするときも何だか身が引き締まる思いがしました。
湊川神社は、電車でのアクセスもしやすいところにあるので、神戸を訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。
住所 | 兵庫県神戸市中央区多聞通3-1-1(地図) |
連絡先 | 078-371-0001 |
最寄駅 | 阪急・阪神・山陽電鉄「高速神戸駅」 JR「神戸駅」 |
アクセス | 電車の場合>阪急・阪神・山陽電鉄「高速神戸駅」下車後すぐ。JR「神戸駅」より北へ徒歩3分。市営地下鉄山手線「大倉山駅」より南へ徒歩5分。市営地下鉄湾岸線「ハーバーランド駅」より北へ徒歩5分。 <車の場合>阪神高速3号神戸線「京橋ランプ」または「柳原ランプ」下車後約10分。 |
開門時間 | ●1・2月/6:30〜18:00 ●3月/6:00〜18:30 ●4・5月/5:30〜19:00 ●6・7・8月/5:00〜19:30 ●9月/5:30〜18:30 ●10月/6:00〜18:00 ●11・12月/6:30〜17:30 ※ただし、季節や行事によって変わる |
休業日 | なし |
料金 | 無料(ご祈祷は有料) |
駐車場 | あり(無料) |
公式サイト | http://www.minatogawajinja.or.jp/ |
NANA
1988年生まれの神戸在住ライター。幼稚園児の娘と息子を育てているママです。足を運んだ兵庫県内の観光・お出かけスポットは100ヶ所以上。子持ちママ目線で、施設の魅力をご紹介しています。
編集&校正 ビー・エイブル