車折神社のの見どころやおすすめを紹介。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細も!
車折神社(くるまざきじんじゃ)は、京都市右京区嵯峨にある神社です。車折と書いて「くるまざき」と読むため、昔は「車裂」や「車前」とも表記されたそうです。祭神は清原頼業(きよはらのよりなり)です。
藤原頼業は、学問で有名な清原氏の出身であり、とても学識のある人物でした。そのため、平安時代後期の漢学者・儒学者としても名を残しています。「車折」にはさまざまな由来があります。
最も有名な由来はある人が牛車に乗って車折神社の前を通った際に、突然車の車軸が壊れてしまった(裂けてしまった)という話。この出来事を恐れて、門前右側にある石を「車折石」と名づけました。
そのため、車折神社は「祈念神石」で知られ、多くの参拝客が自分の願いを叶えるために「祈念神石」が入ったお守りを購入します。
車折神社では毎年5月第三日曜日に「三船祭」が行われています。「三船祭」は平安時代の舟遊びを再現したもの。嵐山の大堰川で開催されます。また、車折神社は桜と紅葉の穴場スポットとしても知られています。
車折神社の周辺には数多くの観光スポットがあり、嵐山も嵐電(京福電車)を使えばすぐ!アクセスは嵐電(京福電車)「車折神社駅」から徒歩すぐです。
また、敷地内には駐車場があるので、車でアクセスすることも可能です。ぜひ、他の観光スポットと合わせて車折神社を訪れてみましょう。今回は車折神社へ行ってきたので、写真付きで感想をレビューします。
車折神社は願い事を叶える石「祈念神石(きねんしんせき)」で知られています。御札の石を見れば、「祈念神石」のパワーによって願いが叶った人数の多さに驚かれるでしょう。
車折神社は願い事が叶う石「祈念神石(きねんしんせき)」で知られています。車折神社の由来は実にユニークです。その昔、後嵯峨天皇が嵐山を訪れた際、突き出た二本の牛車の轅(ながえ)が社の前で折れていまいました。
人々は神様のお怒りのせいだと恐れ、門前右側の石を「車折石(くるまざきいし)」と呼ぶことに。したがって、車折神社は石と深い縁があり、お守りの中にも石が入っています。
お守りに入っている石は「祈念神石」と呼ばれ、神主がお祓いしたもの。今では遠方から「祈念神石」を購入するために車折神社を訪れる方もいるようです。
「祈念神石」は肌身離さず持ち歩き、常に何かを強く願うと叶えられる、と言われています。ちなみに、袋から石を取り出す行為はタブーなのでご注意を! せっかくのパワーが消滅します。
「祈念神石」は700円で販売されています。また、神社内には石をモチーフにした「清めの社(きよめのやしろ)」と呼ばれる円錐形の立砂があり、こちらもパワースポットとして注目されています。
「祈念神石」で願いが叶った者は、石にお礼を書いてお参りすることが風習になっています。多くの方々が様々な石に「ありがとう」と書いていました。石の数があまりに多いことに、驚くことでしょう。
こちらには具体的な参拝のやり方が書かれていました。まず、手水舎で清めてから「祈念神石」が入ったお守りを購入します。拝殿ではお守りを両手で挟んだ状態で祈願。祈願した後は肌身離さず持っておくことが大切です。
叶えられたら、石を持って車折神社にお参りすることを忘れずに。なお、お参りのやり方は『京都るるぶ』にも取り上げられています。そのせいか、私が訪れた日は若い女性が目立っていました。
車折神社は拝殿から本殿まで回り込めます。観光スポットとしても知られているので、説明も充実。車折神社の概要をしっかりと学べます。
車折神社は拝殿から本殿まで回り込めます。境内を隈なく見られることが車折神社の長所と言っていいでしょう。また、車折神社は観光スポットとしても知られているため、説明がきちんとなされています。
こちらが車折神社の鳥居です。鳥居をくぐると長い参道に出ます。参道をそのまま進んで拝殿へ向かいましょう。参道は綺麗に掃き清められており、歩いているだけで清々しい気持ちになれます。
参道の途中には車折神社の成り立ちが書かれた木札がありました。直接、木に隅で書かれているため迫力満点です。
拝殿前には手水舎があります。こちらで手と口を清めます。「祈念神石」の願掛けをするときもお清め必要です。拝殿前でお守りをしっかりと両手ではさんでお願いをします。
拝殿の裏に回ると本殿に出ます。本殿の後ろには八百萬神社があるので、チェックしましょう。八百萬の神は日本独特の神と言われています。
車折神社には末社もたくさんあります。さまざまな末社があるので、一度にお参りできるのが車折神社の強みです。
車折神社には末社もたくさんあるので、お見逃しのないように。また、全ての末社を見るとなると、それなりに時間がかかります。また、境内には富岡鉄斎の歌碑があり、当時の様子をうかがうこともできますよ。
こちらは清少納言社です。「枕草子」で有名な清少納言が祀られています。清少納言は清原氏の出身だったので、清原頼業氏に関係する車折神社の境内に祀られることになったそうです。
かつて一条天皇の中宮藤原定子に仕えていた清少納言ですが、彼女の晩年は記録に残っていません。
こちらは金満美麗のご利益がある弁天神社です。金運と美貌に恵まれるので、お詣りしたいところです。実のところ、弁天様は素戔嗚尊(すさのおのみこと)の娘といわれています。金運と美貌に恵まれて、優雅に見えます。
ところが、弁天様は海の女神として悪い龍を退治したという伝説がある強い女性です。
こちらは龍神様が祀られている水神社です。当時、車折神社の周辺は大堰川による氾濫がよく起こりました。氾濫を鎮めるために祀られたのが始まりだと言われています。龍神様の御神力は強大!
昇龍のように運気や才智が向上するご利益があるそうです。昔は氾濫や自然災害が起こるたびに龍の仕業と思っていたのでしょう。人と自然が密接につながっていたことがわかります。
車折神社にはたくさんの歌碑があります。その多くが富岡鉄斎の作品です。彼は明治維新後、全国各地の神社の宮司を務めました。車折神社もそのうちのひとつです。
在任中、富岡鉄斎は車折神社の復興に尽力し、日々の出来事を歌碑にしたためました。富岡鉄斎は幼いころから歌人であった大田垣蓮月(おおたがきれんげつ)に預けられ、彼女の元で歌や学問を学びました。
富岡鉄斎は耳を悪くしていました。きっと、耳が不自由な分、他人にはない感覚を持ち合わせていたのでしょう。富岡鉄斎は学問と画業において優れた功績を残しました。作品は10万点にも及ぶと言われています。
車折神社には富岡鉄斎の歌碑が至るところにあり、実際に使われた2000本の筆を収めた筆塚があります。ぜひ、車折神社を訪れて、富岡鉄斎を偲んでみましょう。
車折神社にはトイレがあります。男女に分かれており、きれいなトイレです。一方、ベビー関連の設備はありません。
車折神社にはトイレがあります。駐車場の近くにあり、男女別に分かれています。トイレの中はとても清潔で、気持ちよく利用できます。なお、車椅子用のトイレは見当たらず、一般のトイレはそれほど広くありません。
また、ベビーシートやおむつ替えシートなどの小さな子供向けの設備もありませんでした。また、車折神社にはコインロッカーがないため、大きな荷物がある場合はターミナル駅のコインロッカーを利用することをおすすめします。
こちらが車折神社のトイレです。トイレの中はきちんと掃除がなされており、とても清潔でした。個室は洋式トイレになっています。ただし、手すりはないので、お年寄りには厳しいかもしれません。
車折神社は親子連れにおすすめです。見どころがたくさんあるので、それぞれの好みに合わせて楽しめるでしょう。
車折神社は親子連れにおすすめです。末社も含め、見所が一箇所に集まっているのがポイントです。また、車折神社の周辺には数多くの観光スポットがあります。少し足を延ばせば、嵐山観光もできます。
車折神社を訪れる際は他の観光スポットと合わせるといいでしょう。
車折神社は嵐電(京福電車)「車折神社」駅から徒歩すぐと好アクセス。敷地内には駐車場もあるので、車で行くことも可能です。
車折神社の最寄駅は嵐電(京福電車)「車折神社駅」です。車折神社は「車折神社駅」から徒歩すぐのところにあります。また、JR京都駅から京都バス(72系統、73系統)を使ってアクセスすることも可能です。
敷地内には駐車場があるので、車で行くこともできます。
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨朝日町23(地図) |
連絡先 | 075-861-0039 |
最寄駅 | 嵐電(京福電車)「車折神社」駅 |
アクセス | 嵐電(京福電車)「車折神社」駅から徒歩すぐ |
営業時間 | 8:30〜17:30 |
休園日 | なし |
料金 | 無料 |
駐車場 | 専用駐車場あり |
公式サイト | http://www.kurumazakijinja.or.jp/ |
如月柊
道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。
編集&校正 ビー・エイブル