柿本(かきのもと)神社へ遊びに行こう!柿本神社は柿本人麻呂を祀った神社。ご利益は学問・安産・火災除・夫婦和合、お宮参りや七五三でも賑わっています。
柿本人麻呂は、百人一首にある「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」という歌で有名な歌人です。学問・文学の神様ということで、地元の学生が受験の際に学業祈願に訪れることも多いのだとか。
その他にも、「人麻呂」という名前が派生して「火止まる」ということで火除けの神、「人生まる」で安産の神様としても有名。およそ400年の歴史があるこの神社は、地元の人からは「人丸さん」「人丸神社」と呼ばれて親しまれているようです。
今回は柿本神社を訪れたときの感想を写真とともにご紹介します。
柿本神社は最寄駅から徒歩で約5分。無料の駐車場があるので車での参拝も可能。アクセスの良い神社です。
柿本神社は、山陽電鉄「人丸前駅」より北へ徒歩5分のところにあります。
JR「明石駅」からも歩いていけば、徒歩15分ほどで到着しますが、込み入った道を通るので土地勘がない人は「人丸前駅」から歩くか、「明石駅」からタクシーで向かうことをおすすめします。
無料の駐車場が40台分あるので、遠方から訪れる人は車で行くのもいいでしょう。
柿本神社は柿本人麻呂が祀られていることで有名です。飛鳥時代に宮廷に使え、万葉集や古今集などにあわせて400首以上の歌が載せられている有名な歌人。主に、学問・安産・火災除・夫婦和合の神として信仰されています。
こちらは柿本神社の神門です。門の左右には「随神」という神社を守る神様が安置されています。
柿本神社は、飛鳥時代に宮廷に使えた柿本人麻呂が祀られています。もともとは祠に祀られていましたが、元和6年に明石城主だった小笠原忠政が崇敬していた柿本人麻呂を縁深いこの場所へ祀りました。
主に、学問・安産・火災除・夫婦和合の神として信仰されています。
柿本人麻呂は、万葉集や古今集などにあわせて400首以上の歌が載せられている有名な歌人です。百人一首にある「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」という歌に聞き覚えのある方もいるのではないでしょうか。
また、「天離る 夷の長通ゆ 恋ひ来れば 明石の門より 大和島見ゆ」のように明石にまつわる歌をいくつか残しています。その縁もあり、柿本人麻呂はこうして明石の地で祀られることとなったようです。
東口にある鳥居です。写真を見ても分かるように、急な階段があります。写真右側を少し登ったところに車が通れる坂があるので、ベビーカーや車椅子の人はそちらの方から登るのがいいかもしれません。
ただし、坂を登る場合も傾斜が急な坂道になっているので気をつけて登ってください。(ちなみに私はベビーカーを折りたたんで階段を登りました)
西口にある鳥居です。こちらの入り口は住宅街の中にある道を通っていくので、土地勘がない人は利用することはないかもしれませんね。
柿本神社から湧き出る亀の水は長寿の水としても有名
この西口のそばには「亀の水」という湧き水があります。これは人丸山から湧き出る霊水で、播磨三名水の一つ。元禄12年(1699年)に近くにある月照寺の表参道が造られたときから沸き続けている水です。(この一文はこちらの記事を参考にしました)
「長寿の水」としても有名で、遠方からペットボトルやタンクをもって水を汲みにくる人もいるようです。
私も実際に飲んでみましたが、虫が数匹飛んでいたのと、周辺が少し臭かったので「おいしい!」と思うことは出来ませんでした。虫と匂いが気にならなければ、もっとおいしく飲めたのかもしれませんが・・・・・・。
神門から中へ足を踏み入れると、まず目に飛び込むのが手水舎(てみずや)。神社に参拝するときには、ここで手や口を清めるのが参拝のマナーです。
訪れた人を出迎えてくれるのは、「ひきい」という龍の子ども。
背中には甲羅があるので、亀のようにも見えます。境内には「亀の碑」や、西鳥居のそばにも「亀の水」があります。柿本神社は亀にまつわるものがいろいろあるみたいですね。
ちなみに「亀の碑」は寛文4年に明石城主・松平信之が建てた1712字からなる柿本人麻呂の伝記を記したもの。この碑文を間違えずに読み上げると、台座にいる亀が動き出すなんて言い伝えもあるようです。
初宮詣の祈願料は1人5,000円、双子の場合は8,000円。七五三の祈願料は1人5,000円、2人(兄弟)8,000円、3人(兄弟)10,000円です。
こちらが本殿。お宮参りや七五三などのご祈祷は、この本殿の中で行われます。11月中の祈祷は随時受け付けで、毎日9:00〜16:30の間で都合のいい日に来社すると祈祷をしてもらえるそうです。
ただし、婚礼が入っている場合は受付不可なので、事前に公式サイトをチェックしてください。その他の月は来社予定の1ヶ月前から予約を受け付けますとのこと。
柿本神社は安産祈願でも有名。境内に植えられている柿の木には、筆柿という名前がついています。
本殿の両サイドにはおなじみの狛犬が。また写真左側にあるのはご神木「筆柿」という名の柿の木です。
この柿の木は、柿本人麻呂が石見国(現在の島根県)から都へ向かう途中に明石に立ち寄り、植えたという言い伝えがあります。秋になると筆の穂先に似た小さな実がたくさんなることから、「筆柿」という名がつきました。
「妊娠した女性がその実を持っていると安産である」と昔から言われていて、柿本神社へ安産祈願にくる方も多いようです。
筆柿が実るころに来た人は、そのありがたい実を持ち帰ることも可能。学問・文学の神様としても有名な柿本人麻呂にあやかって、安産祈願に行ってみるのもいいかもしれませんね。
安産祈願の祈願料は5,000円。腹帯は1,500円、安産のお守りは500円です。
柿本神社の境内には、五社稲荷神社と天神社・三宝荒神社
末社とは本社に付属した神社のこと。境内にある五社稲荷神社では、毎年2月になると「五社稲荷神社例祭」がおこなわれ、参列者の商売繁昌や社運隆昌をご祈念してくれます。
境内には、その他の末社に学問の神様である菅原道真が祀られた「天神社」や、火の神様である竈神が祀られた「三宝荒神社」があります。
柿本神社のとなりにあるのは月照寺。もともと仁和3年に月照寺の僧が、月照寺の裏に祠を建てて柿本人麻呂を祀ったのが柿本神社の始まりとされています。その後、明石城築城とともに柿本神社と月照寺は現在の場所に移ってきました。
月照寺は柿本神社に縁のあるお寺です。国の重要文化財に指定されている「桜町天皇宸筆と一座短籍」や、明石市の指定文化財である「三十六歌仙と和歌式紙」などがあるので、柿本神社を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
柿本神社にたどり着くまでに坂道や階段が多いのが難点でした。ベビーカーで来る人や、足腰の弱い人には少々きついかもしれません。
しかし、丘の上にあるので神門からは明石海峡大橋や明石の町並みも見られます。登った先にそんな景色が見られると思ったら、頑張って登ってみようという気も沸いてくるのではないでしょうか。
本殿の近くには柿本神社の由緒が記されたボードがあります。当然のことながら、神社ごとに祀ってある神様や由緒が違っています。そんな地域や神社の歴史を学べることも神社巡りの楽しみの一つです。
柿本神社の神様である柿本人麻呂は第一級の歌人。万葉集4500首のうち、約1割の449首の和歌が載せられているという柿本人麻呂の才能に、ぜひあやかりたいところです。
これから受験シーズンを迎えるので、合格祈願に訪れる場所としてもおすすめです。
住所 | 兵庫県明石市人丸町1-26 |
連絡先 | 078-911-3930 |
最寄駅 | 山陽電鉄「人丸前駅」 |
アクセス |
電車の場合は山陽電鉄「人丸前駅」から北へ徒歩5分、またはJR「明石駅」からタクシーで5分 車の場合は第二神明・大蔵谷I.C.から約2km |
営業時間 | 9:00〜17:00(参拝は24h) |
休日 | 年中無休 |
料金 | 参拝は無料 <祈願料> 安産祈願 5,000円・病気平癒祈願 5,000円・自動車清祓 5,000円 初宮詣 1人5,000円 双子8,000円・七五三詣 1人5,000円 2人(兄弟)8,000円・3人(兄弟)10,000円 合格祈願 5,000円・学業成就祈願 5,000円・勧学祈願祭 5,000円 ※勧学祈願祭を受ける方は、ランドセルや通園かばんも一緒に祈願してくれるようなので、持っていくようにしましょう |
駐車場 | 無料駐車場有り(40台) |
公式サイト | http://www.kakinomoto-jinja.or.jp/ |