伊弉諾神宮の見どころやおすすめを感想を交えて紹介します。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細もあり!
伊弉諾神宮は兵庫県淡路市多賀にある神社です。境内は広く、兵庫県の天然記念物に指定されている樹齢900年の夫婦大楠をはじめ、見どころがたくさんあります。
伊弉諾神宮は「伊弉諾さん」、「一宮(いっく)さん」とも言われたことから、地名が一宮町になったとか。
伊弉諾尊、伊弉冉尊が最初の夫婦であることから「夫婦の神社」としても知られています。そのため、金婚式をはじめとする夫婦にちなんだ行事もここで行われています。
伊弉諾神宮の境内は広く、見どころはたくさん。また、手書きの御朱印も見逃せません。季節になると、美しい梅や桜が咲き、お花見スポットとしても知られています。
今回は伊弉諾神宮へ行ってきたので写真付きで感想をレビューします。
伊弉諾神宮の見どころは夫婦大楠です。夫婦大楠は樹齢900年の古木。二つの楠が根元から一つになっており、「夫婦の楠」ともいわれています。
伊弉諾神宮の見どころは夫婦大楠(めおとおおくす)です。夫婦大楠は樹齢900年の古木で、兵庫県の天然記念物に指定されています。
夫婦大楠の名前は二つの楠の根元が一つになっていることに由来します。夫婦の神社にふさわしく、伊弉諾神宮を象徴する御神木でもあります。
こちらが夫婦大楠です。伊奘諾神宮の御祭神は伊弉諾大神と伊弉冉大神で、二つの神様は夫婦の正道の掟として定められた皇祖(すめみおや)の大神様です。
もともとは二つの株でしたが、いつしか一つの株になったとか。どのように成長したか、詳しいことはわかっていません。
この木は御神霊が宿った御神木として信仰されており、淡路の古地誌にも「連理の楠」と記載されています。
「連理の楠」とは二本の楠の木や枝が一本になったり、枝や樹木の部分が癒着して結びついたりしたもの。
昔から、このような状態の木は吉兆と考えられており、御神木として祀られているケースが多く見られます。
こちらが二つに分かれた株です。ご覧の通り、途中から分かれており、それぞれの樹木は大空に向かって高く伸びています。
御神木のためか、簡単に出入りできないように柵で囲われていました。
ところで、伊弉諾神宮の「いざなぎ」といえば「いざなぎのみこと」を思い浮かべるはず。また、「いざなぎのみこと」と対になるのが「いざなみのみこと」です。
そのため、伊弉諾神宮の御祭神は伊弉諾尊、伊弉冉尊の二神となります。これらの二神は日本神話の国産み・神産みの神としてあまりにも有名。
そして、『日本書紀』、『古事記』によると、淡路島は二神が最初につくった島だと言われています。
伊弉諾尊が国産み・神産みを終えたあと、淡路島多賀の地にあった終の棲家である幽宮(かくりのみや)に鎮まりました。
このような経緯から、伊弉諾神宮が誕生したといわれています。
こちらが先ほど紹介した御神木にあやかって建立された岩楠神社です。
岩楠神社の御祭神は伊弉諾尊、伊弉冉尊と二人の間から生まれた蛭子命(ひるこのみこと)の三柱です。
昔から「夫婦の神社」として親しまれており、「縁結び」「夫婦和合」「安産」「夫婦円満」「子授け」のシンボルとして信仰されています。
伊弉諾神宮の境内は広く、さまざまな見所があります。
伊弉諾神宮の境内は広く、みどころがたくさん。歴史ある神社だけあって、いろいろな伝説があります。
先に伊弉諾神宮の大鳥居を紹介しましょう。大鳥居は1995年に発生した阪神淡路大震災の際に倒壊したので、新しいものに取り換えました。
鳥居にもいろんなタイプがありますが、大鳥居は「神明鳥居」に属します。神明鳥居の特徴は全体的にシンプルで、直線的な形をしていること。
また、鳥居の貫といわれる部分が貫通していません。規模も大きく、一般の鳥居と比べると迫力があります。
鳥居の前にいる狛犬を見つけました。高い位置にあり、強くたくましい印象。まるで今にも襲い掛かってきそうな雰囲気です。また、今にも駆け出しそうな神馬もありました。
こちらが伊弉諾神宮です。私が訪れた日はたくさんの人が参拝していました。伊弉諾神宮は淡路島を代表する神社。
そのため、連日、多くの参拝者が訪れるようです。なお、ここでは印刷ではなく手書きの御朱印がもらえます。
こちらは「君が代」に登場するさざれ石です。さざれ石とは小さな石のこと。それが長い年月を経て小さな石がくっつき、大きな岩になります。
さざれ石の前には国歌の歌詞が彫られた石碑があります。
伊弉諾神宮の手水舎の吐水口は亀の形をしています。手水鉢は一枚岩のようになっており、継ぎ目がないつるっとした感じです。こちらで手や口を清めておきましょう。
境内には放生(ほうじょう)の神池と呼ばれる池があり、放生神事がこちらで行われています。放生神事とは、自然界に鳥や魚をわざと放して命の永遠を祈る行事。
この池には病気治癒を願って鯉を放ち、治ったら感謝の意を込めて亀を放つものです。もともと、この池はため池でしたが、現在ではこのような神事に用いられています。
そのため、池に目をこらすと鯉や亀が見つかるかもしれません。
夫婦の神社だけあって、夫婦にまつわる見どころがたくさんあります。まずは金婚式記念植樹をしたご夫婦をチェックしましょう。
何と両名の名前が刻まれています。歳をとってから伊弉諾神社に訪れた際、記念になること間違いなしです。
夫婦鶺鴒(せきれい)像もありました。鶺鴒は夫婦仲のいい鳥として有名。伊弉諾神宮にある夫婦鶺鴒像は古事記編纂1300年記念行事の一環として建てられました。
伊弉諾神宮はあわじ花へんろ第53番花の札所でもあります。淡路島では、島のあちこちにあわじ花へんろの札所があり、スタンプ帳を押すことができます。
どうぞ、スタンプを押しながら、他の神社も訪れてみましょう。
伊弉諾神宮にはトイレは小屋のようになっており、一般トイレだけでなく車椅子用もあります。どちらも快適に利用できるトイレです。
伊弉諾神宮のトイレは小屋のようになっており、車椅子用もあります。掃除が行き届いているので、誰でも快適に利用できるでしょう。
車椅子用トイレには手すりがあるので、お年寄りの人でも安心です。なお、トイレの中にはトイレットペーパーはないのでご注意を。
トイレットペーパーは外にある自動販売機で購入します。中にはベビーシートやおむつ替えシートなど、小さな子供向けの設備はありません。
また、コインロッカーもないため、大きな荷物はバスターミナルで預けることをおすすめします。
喉が渇いたときは近くにある大通りに設置されている自動販売機を利用しましょう。
伊弉諾神宮は淡路交通「伊弉諾神宮前」から徒歩すぐと好アクセス。また、敷地内には駐車場があるので、車で行くことも可能です。
伊弉諾神宮へは津名港バスターミナルから淡路交通「西浦一宮線」に乗り、バス停「伊弉諾神宮」で下車します。
バスの本数は少ないのでご注意ください。また、敷地内には無料駐車場があるので、車でもアクセス可能です。
伊弉諾神宮は淡路島観光の合間に寄るといいところ。境内も広く、長時間にわたってのんびりと過ごせますよ。
伊弉諾神宮は淡路島観光の合間に寄るといいところ。境内は広く、のんびりとした雰囲気がたまりません。
子供が騒いでも目立たないので、年齢関係なく訪れることができるのもポイントです。
また、伊弉諾神宮はお花見スポットしても有名。季節になると、美しい桜や梅が参拝者の目を楽しませています。どうぞ、魅力たっぷりの伊弉諾神宮を訪れてみましょう。
住所 | 兵庫県淡路市多賀740(地図) |
連絡先 | 0799-80-5001 |
最寄の バスターミナル |
津名港ターミナル駅 |
アクセス | 高速バスに乗って津名港ターミナルに向かい、そこから路線バスの淡路交通「西浦一宮線」に乗り伊弉諾神宮前で下車。 |
拝観時間 | 8:30〜17:00(社務所) |
休園日 | 特に無し |
料金 | 無料 |
駐車場 | 無料の専用駐車場有り。 |
公式サイト | https://izanagi-jingu |
如月柊
道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。
編集&校正 ビー・エイブル