西光寺の見どころやおすすめポイントを感想を交えて詳しく紹介します!
不断山瑞雲院西光寺(西光寺)は大阪府池田市にある寺院です。
一般的にお寺は地元の有力者の手によって建立されることが多いですが、西光寺は地元の一般住民によって建てられたお寺。
そのため、派手な装飾はありませんが、ゆったりとした落ち着いた雰囲気が漂います。拝殿も派手さはありませんが、細かな装飾はチェックしたいところ。
西光寺の最寄駅は阪急宝塚線の「池田駅」です。「池田駅」には全ての電車が止まるので大阪梅田からのアクセスも抜群。
今回は西光寺へ行ってきたので、写真付きで感想をレビューします。
西光寺で注目したいのが力士の墓。携帯には江戸中期に活躍した力士、猪名川政右衛門の碑もあります。西光寺を訪れて、池田の相撲文化を感じ取ってみましょう。
西光寺で注目したいのが力士の墓。全部で15墓がありますが、そのなかで注目したいのが江戸中期に活躍した猪名川政右衛門です。
猪名川政右衛門は池田市出身の有名力士。父親亡き後、路頭に迷っていたところを、池田の銘酒造りの杜氏に助けられたというエピソードを持つ力士です。
今でも池田市はお酒の産地として知られていますが、猪名川政右衛門も酒蔵で働いている間に力持ちになりました。
そして、身につけた力を活かすために相撲の世界へ飛び込むことに。力持ちだけでなく性格がよくカリスマ性があったことから、当時の花形力士になりました。
あまりにも人気が高いので、猪名川政右衛門は浄瑠璃の関取千両幟(せきとりせんりょうのぼり)の主人公のモデルにもなりました。
関取千両幟は人気力士、猪名川政右衛門と千田川吉五郎のお話。浄瑠璃において、相撲のシーンが登場します。
実際の相場所は芝居の上演も重なり、猪名川・千田川の取組みは人気が上がり場銭も上昇。
あまりの過熱ぶりに客の賭金が大きくなって、家まで賭けてしまった者も出たとか。
やがて猪名川政右衛門は大阪相撲だけでなく、江戸相撲にも出る人気力士となりました。
彼は池田市出身の有名人というだけでなく、彼の存在自体が池田の力士文化を育んだといっても過言ではありません。
そのため、以降、池田市からは多くの有名力士が輩出されました。そして、大阪相撲が繁栄したのも猪名川政右衛門のおかげ。
このように華々しい活躍をした猪名川政右衛門ですが、62歳で亡くなりました。確かに有名な力士ですが、わかっていないこともたくさんあります。
こちらの石が力士たちの墓石になります。ちょうど、西光寺の裏側にあるのでお見逃しのないように。
墓石の上に祠のようなものがついているお墓が猪名川政右衛門です。彼の戒名は旭誉円月岳映禅定門です。
墓石にはそのように彫られているのですが、老朽化が進行している様子がよくわかります。それでも、お墓の前には数多くのお花が。
今でも、猪名川政右衛門が池田市民に親しまれていることがよくわかります。
西光寺の魅力は力士のお墓だけではありません。拝殿や本殿はもちろん、小さな鐘楼やユニークな瓦もチェックしたいところです。
西光寺の魅力は力士のお墓だけではありません。もともと、西光寺は浄土宗のお寺、阿弥陀仏を祀っています。立派な拝殿へは石畳の道を歩いていきましょう。
また、小さな鐘楼やユニークな形をした瓦にも注目したいところです。
一般的にお寺は地元の有力者によって建立されることが多いですが、西光寺は地元の一般住民によって建てられたお寺。
そのため、派手さはありませんが、落ち着いた雰囲気となっています。境内を歩くと、自然と心が和むことでしょう。
石畳を歩くと、拝殿が見えてきます。拝殿は木造でつくられていますが、木が白くなっています。
全体的に落ち着いた雰囲気。派手な装飾はありませんが、細部に渡って手が加えられていることがわかります。
西光寺の拝殿を鑑賞する際は、細かな点まで注目するといいでしょう。
境内の裏側には小さな祠があり、近くには鐘楼があります。
鐘楼はこぢんまりとした大きさ。西光寺の周辺は住宅地なので、周辺の環境を考慮した結果かもしれません。
全体として地元の人々に愛されている寺院、という印象を受けました。きっと、この鐘を鳴らすと、池田市全体に響き渡ることでしょう。
もうひとつチェックしたいのが入口の門構え。門構えの上には様々な動物をかたどった瓦があります。
こちらは獅子でしょうか。動物が吠えているようなそぶりをしています。瓦というよりも瓦の上のオブジェといった感じ。
こちらの瓦も勾玉のようなマークがあります。きっと、宗教的な意味合いがあるのでしょう。
こちらは瓦の一部でしょうか、動物なのか人間なのか、とても不思議な顔をしています。
それぞれの顔が瓦としての役割を果たしているのですが、同時に参拝者を常に見守っているような印象を受けました。
よく見ると、2匹が対峙しているようにも見えます。お話でもしているのでしょうか。なかなかおもしろい光景ですね。
こちらはまるでしゃちほこのよう。名古屋城のしゃちほこのように見えるのは私だけでしょうか。
このように西光寺には様々な動物がいます。これらの動物を探しながら、散策するのも楽しいのではないでしょうか。
池田市西光寺は残念ながらトイレはありませんでした。事前に池田駅でトイレを済ませておきましょう。
また、駐車場も見つかりませんでした。車でアクセスする場合は池田駅近くのコインパーキングを利用しましょう。
池田市の西光寺はお寺好きにおすすめ。落ち着いた雰囲気のあるお寺なので、ゆったりとした心持ちで散策を楽しむことができるでしょう。
西光寺の周辺には落語みゅーじあむや五月山公園などの観光スポットが点在します。これらの観光スポットとセットにして訪れるのもいいでしょう。
西光寺は阪急宝塚線「池田駅」から徒歩10分と好アクセスです。
西光寺は阪急宝塚線「池田駅」から約500m、駅からの所要時間は約10分。
池田駅を下車したら、少し北上しましょう。すると、国道176号線が見えるはず。国道176号線を北方向へと歩いていきます。
国道176号線を歩くと、途中から国道173号線「能勢街道」に変わります。「能勢街道」の入口には道しるべがあるのでチェックしましょう。
「能勢街道」を歩くと、美容院のあるマンションに着きます。ここで二手に道が分かれますが、必ず「右」を選びましょう。
そして、西光寺は右側にあるので、横断歩道を渡って道の右側を歩きます。
しばらく国道176号線をずっと歩いていくと、途中から173号線になるのですが、その道は能勢街道でもあります。ちょうど能勢街道に入る道に道しるべがあります。
173号線に入るところで、メソンクレールという下に美容院のあるマンションがあるのですが、そこで2手に道が分かれています。
その際、173号線は右の道に行くようにしましょう。しばらく歩くと、右側に市立池田会館が見えるはず。
市立池田会館の手前にある小道を歩くと西光寺に着きます。道はそれほど複雑ではありませんが、国道には面していないので、地図を見ながら慎重に歩きましょう。
西光寺までの道には池田市のマンホールがありました。池田市の花はさつきつつじ、池田市の木はクスノキ、それから真ん中にある鳥は山鳩です。
池田市は「はとぽっぽ」の作詞者、東くめさんが住んでいたところとして有名。
また、池田市が「平和安全都市」を宣言していることから、平和の象徴である鳩が描かれています。
実は池田市の市役所前にも鳩を持った少女の像があるのでチェックしましょう。池田市を歩くと、至るところで、ツツジ、クスノキ、鳩を見かけます。
こちらが池田市西光寺です。なんといっても、立派な門構えがたまりません。
境内に入ると、見えてくるのは3本のソメイヨシノ。季節になると美しい桜が咲き、周辺の人々の目を楽しませてくれます。西光寺の周辺は住宅地が広がっています。
住所 | 大阪府池田市新町1-1(地図) |
連絡先 | 072-751-2206 |
最寄駅 | 阪急宝塚線池田駅 |
アクセス | 阪急宝塚線池田駅より北へ500m |
拝観時間 | 24時間 |
休業日 | なし |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | なし |
公式サイト | http://ikedashi-bukkyo/saikouji |
如月柊
道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。
編集&校正 ビー・エイブル