瓢箪山稲荷神社の見どころやおすすめポイントを感想を交えて詳しく紹介します!
瓢箪山稲荷神社(ひょうたんやまいなりじんじゃ)は近鉄・瓢箪山駅のすぐ近くにある地元の象徴的存在。本殿裏側は瓢箪山古墳になっています。
瓢箪山稲荷神社は大阪府東大阪市にある神社です。本殿の裏側は小山になっているのですが、実は双円墳のスタイルをとる古墳です。
古墳はその姿から地元の人々に瓢箪山と呼ばれるようになって、このあたりの地名である瓢箪山町や、近くにある近鉄電車の駅名である瓢箪山駅の語源となりました。
そういう意味でも瓢箪山稲荷神社は地元の象徴的存在として捉えられています。
稲荷神社の特徴である幾重にも重なる鳥居や瓢箪山古墳へと伸びる裏道など見るべき要素がたっぷりあります。
そんな瓢箪山稲荷神社に行ってきましたので、感想や見どころを写真を交えて詳しくレビューします。
近鉄電車の瓢箪山駅から徒歩4分ほどで着きます。車なら国道170号線のジンジャモール瓢箪山アーケード手前の鳥居をくぐってすぐとなります。
瓢箪山稲荷神社の最寄り駅は近鉄電車の奈良線にある「瓢箪山駅」になります。改札口は一か所で瓢箪山稲荷神社へは南側の出口から出るといいでしょう。
出てすぐのところにあるジンジャモール瓢箪山のアーケードの中を進んでいくと左手に瓢箪山稲荷神社の鳥居が見えてきます。
参道と言っても民家の立ち並ぶ小道になっていて特別感はありません。進んでいくと赤い鳥居が現れて、その奥に拝殿も見えてきます。瓢箪山稲荷神社に到着です。
車で行くときは東高野街道の一部である国道170号線(旧道)を行きます。外環状線となっている国道170号線(新道)に比べて道も狭く生活道路の様相となっています。
国道170号線(旧道)を近鉄・瓢箪山駅方面へと北上していくと、ジンジャモール瓢箪山のアーケードにぶつかります。
アーケードに入る手前で右手に瓢箪山稲荷神社の鳥居が見えてきます。右折して鳥居をくぐり前進していくと瓢箪山稲荷神社の入り口に達します。
入り口右手に参拝者専用の駐車場が設けられています。
制札と書かれた立札が立っていますので、このルールに従って駐車場を利用しましょう。駐車スペースは簡易的な区割りがされていました。
瓢箪山古墳、あや池、占場、赤い鳥居が重なる小道、多彩な末社など見どころの多い瓢箪山稲荷神社。
瓢箪山稲荷神社は大塚、鬼塚と呼ばれる瓢箪山古墳、その裏手にある亀の住んでいるあや池、占場、赤い鳥居が重なる小道、多彩な末社など見どころがたっぷりあります。
細かい通路が幾重にも用意されていますので境内の隅々まで探索することができます。
赤い鳥居をくぐって瓢箪山稲荷神社の境内へと入っていきましょう。手水舎があってまたすぐに鳥居があるという構造になっています。
手水舎の石の囲いにはひょうたんの模様が描かれています。稲荷神社ということもあって手水舎の水道口の役割を果たしているのもきつねの像になっています。
さすがに稲荷神社だけあって拝殿の前を守護するのは2体のきつねの像です。左側のきつねは金色に輝く稲穂を口にくわえています。
五穀豊穣を祈る人々の信仰を集めていたことを物語っています。
一段と高くなったところに拝殿が設けられています。取材した日は修繕中で梯子などが架けられた姿となっていました。
昔庶民の間で流行った辻占(つじうら)という占いがあったのですが、ここが辻占の総本社となっています。
辻占は現在でも行われています。拝殿にある辻占判断用と書かれているおみくじを引いて、占場に行って通りすがりの人を観察して宮司さんに報告して占いの結果を得るという手順となります。
拝殿の左側を行くと東参道となります。こちらに占場がありますので行ってみましょう。
ここが占場です。道に面している場所で、ここで通りすがりの人を観察してその様子を元に占いを行います。
実際に辻占をやってみたいというのであれば、まず瓢箪山稲荷神社(072-981-2153)に電話で予約して、やり方のレクチャーを受けてからの方がいいでしょう。
瓢箪山稲荷神社の裏山は瓢箪山古墳になっています。
境内に置かれている立札には、2つの盛り上がった小山を見立ててひょうたんの形に似ていることから瓢箪山と呼ばれるようになったとの記述があります。
このあたりに点在する山畑古墳群の1つだそうです。後期古墳時代の6世紀初めに建造された古墳とのことです。2つの盛り上がった小山をそれぞれ大塚、鬼塚と呼んでいます。
拝殿の左側には鳥居があってその先に細い通路があります。そこを進むと階段で上れるようになっています。
まずは瓢箪山稲荷神社の正面から見て左側に当たる瓢箪山古墳の大塚に足を踏み入れます。
大塚へと上っていく狭い階段です。この大塚には狐神が住んでいたと伝えられており、狐塚とも呼ばれていたそうです。上っていくと何やら石柱が見えてきます。
立札にはこの石柱の上に飛狐が飛ぶ姿を現していると書かれています。見上げてみると石柱の上に飛狐の像を見ることができました。
見逃してしまいそうなポイントなのでここに来たら見上げてみることをお忘れなく。
石柱を過ぎると大塚と鬼塚の堺になります。この堺には末社の戸川神社があります。ちょうど瓢箪山稲荷神社の本殿の真後ろに位置します。鳥居の間からは竹林が見えます。
こちらは鬼塚です。たけのこから立派な竹が生えている様子が観察できました。ただ瓢箪山古墳を示すような史蹟は見当たりませんでした。
裏手を回り終えるとまた拝殿へと階段で降りていくことになります。この通路を行くことで瓢箪山古墳を間近に見ることができました。
瓢箪山稲荷神社の境内の裏手に回ると瓢箪山古墳のふもとに当たるあや池という小さな池があります。あや池をよく見ると亀がいっぱい生息しています。
そのユーモラスな姿をぜひ観察してみてください。
拝殿の右側には瓢箪山稲荷神社での祭事の際に活用される舞台があります。拝殿前の広場から舞台へと上る階段が用意されています。
舞台下は通路になっていて、舞台が屋根代わりになるので、ちょっとした雨宿りの場にもなっています。
舞台下の通路を進むと稲荷神社特有の朱色の鳥居が立ち並ぶ風景が見られます。
ここには神馬の像も置かれています。この小道も忘れずに通っておきましょう。
瓢箪山稲荷神社は末社がいっぱいあるのも特徴です。所狭しと鳥居が建っていていろんな末社が軒を連ねているといった感じです。
主なものでは戸川神社、三柱神社、宮比神社、菅原神社、水分神社などがあります。
瓢箪山稲荷神社にはトイレがありません。できれば「瓢箪山駅」のトイレで事前に済ませておいた方がいいでしょう。
瓢箪山稲荷神社の境内はそんなに広くはないのですが、その中に思いもよらぬ数の見どころが詰め込まれています。
せっかく出向くのなら見るべきポイントが多い方がいいと思う人におすすめです。
瓢箪山古墳、占場、あや池、複数の鳥居、多彩な末社などの瓢箪山稲荷神社の見どころを知った上で行くと楽しみも倍増しますよ。
「瓢箪山駅」周辺での一番の名所でもあるので、このあたりに立ち寄る機会があればぜひとも足を運んで見ていってほしいですね。
住所 | 大阪府東大阪市瓢箪山町8-1(地図) |
連絡先 | 072-981-2153 |
最寄駅 | 近鉄・瓢箪山駅 |
アクセス | 電車を利用する場合 近鉄・瓢箪山駅から徒歩4分 車を利用する場合 国道170号線(旧道)のジンジャモール瓢箪山アーケード手前の鳥居をくぐりすぐ |
開園時間 | 無 |
休園日 | 無 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | あり(無料) |
公式サイト | 無 |
みつ葉
すきま時間で執筆にチャレンジしているひよっこライター。生まれも育ちも神戸。自分の知らない場所を歩きまわって堪能するのが趣味。関西圏の隠れたスポットを見つけて、実際に現地に足を運んでその魅力を発信していきたい!読み手の人たちにその場の空気感みたいなものを伝えられればと思っております。
編集&校正 ビー・エイブル