現光寺の見どころやおすすめポイントを感想を交えて詳しく紹介します!
光源氏が住んでいたと伝えらている場所にあるのが現光寺です。光源氏にまつわるものがいろいろと見られるので親子で歴史ロマンに触れるのもいいでしょう。
現光寺は源氏物語に出てくる有名な光源氏が住んでいたと伝えらている場所にある歴史と深いつながりを持ったお寺です。
もちろん源氏物語は紫式部が書いた物語ですから光源氏も実在の人物ではなくフィクションです。だから光源氏が住んでいたといっても物語の中のお話です。
しかし、現在でもアニメの聖地巡礼として、フィクションの世界をリアルな世界に求めるようなことが起きていますので、それと同じように源氏物語や光源氏にロマンを求めて現光寺を訪れるのも悪くはないでしょう。
源氏物語の中では窮地に立った光源氏が都を離れ須磨の地へと赴くくだりが出てきます。都から遠ざかってしまった寂しさと、須磨でのわび住まいが綴られていきます。
現光寺にはそんな光源氏にまつわるものがいろいろと展示してあるといいます。
そんな現光寺に行ってきましたので、感想や見どころを写真を交えて詳しくレビューします。
現光寺はJR須磨駅、山陽須磨駅から徒歩10分ほどで着きます。
現光寺の最寄りの駅はJR須磨駅、山陽電車・須磨駅になります。JR須磨駅は改札は1つなのですが出口は海側、山側と2つあるので山側から出るようにしましょう。
山陽電車・須磨駅は改札も出口も1つです。どちらも出てすぐに国道2号線にぶつかります。国道2号線に沿って東方向へと進んでいきましょう。
千守交差点にさしかかったところで道が国道2号線と合わせて3つに分かれます。その1つが山陽電車の高架の下をくぐっていますので、その道を進んでください。
千守交差点のところには須磨楽歩という標識が出ています。現光寺まであと0.1kmという表示が見えます。ここまでくればあと少しです。
山陽電車の高架の下を抜けて進んでいくと、すぐに右手の高台となっている場所にお寺が見えてきます。ここが現光寺です。
車で現光寺に行くときも国道2号線の千守交差点を山陽電車の高架の下をくぐっている道へと進みすぐとなります。
現光寺には駐車場がありません。周囲にある有料駐車場では千守交差点のところにあるリパーク須磨浦通4丁目が近いでしょう。
駐車料金は0:00〜8:00まで1時間100円、8:00〜21:00まで40分200円、21:00〜0:00まで1時間100円となっています。国道2号線の千守交差点すぐのところにあります。
現光寺には源氏物語の光源氏にまつわるものが目白押しにあります。現光寺のいろんなところを散策していって光源氏にまつわるものを見つけていきましょう。
現光寺は光源氏とつながりが深い場所として、光源氏に関するものがいろいろ置かれています。
源氏物語の須磨の巻で、光源氏の須磨での生活が描かれているわけですが、その当時の面影を探しに、現光寺のいろんなところを散策していってみましょう。
光源氏にまつわるいろんなことがわかってくるかもしれませんよ。
現光寺の入り口にある石碑です。彫られた文字は源氏寺となっています。ここは現光寺なのになぜ源氏寺と彫られているのでしょうか?
実はこの源氏寺と彫られた石碑はもともと違うところに合ったものを阪神淡路大震災の後に現光寺の門前へと移してきたとのことなのです。
これとは別に、ちゃんと本堂に向かう道に現光寺と彫られた石碑が立っています。
源氏寺と書かれた碑がある理由が書かれていました。元々は現光寺は源氏寺とか源光寺とか呼ばれていたそうです。
もちろんその由来は源氏物語の光源氏が来ているわけですから、その昔から光源氏は実在の人物のように親しまれていたのでしょう。
この碑も現光寺の入り口に置かれています。光源氏の旧蹟であることを示すと共に、史蹟・芭蕉翁之句碑とも彫られています。
芭蕉翁とは有名な松尾芭蕉のことを指しています。源氏物語の須磨の巻に思いを寄せていた松尾芭蕉も関係してくるようですよ。
源氏寺と彫られた石碑がある入り口から坂を登って本堂の方へと足を進めていきましょう。まず目に入ってくるのは立派な鐘楼です。
そしてその鐘楼の後ろに本堂が建っています。スペースはそんなには広くないのですが、それぞれの建造物がバランスよく配置されています。
本堂の前にはよく手入れされた立派な松が立っています。その松の前に源氏物語千年紀にちなみ光源氏・月見の松と名付けると書かれた立札がありました。
光源氏もこういう立派な松を見上げて都に想いを馳せていたのかもしれませんね。
その松の前には謡曲・須磨源氏を紹介している立札もあり、日向国宮崎の社宮、藤原興範光が須磨に立ち寄った際に、光源氏が天より下ってきて在りし日のことを語ったといういう逸話が紹介されています。
今でいうとファンタジーな物語ではありますが、なんとも歴史ロマンを感じさせてくれるではありませんか。
現光寺の入り口のところに史蹟・芭蕉翁之句碑があったのですが、こちらには松尾芭蕉の句「見渡せば ながむれば見れば須磨の秋」が彫られています。
芭蕉は光源氏を偲んでこの地に訪れたそうです。その際にこの句を詠んだと伝えられています。
こちらは正岡子規の句碑です。正岡子規が須磨保養院で過ごしていた時に詠んだ句の1つがここ現光寺に石碑となって展示されていました。
「読みさして月が出るなり須磨の巻」と彫られています。源氏物語の須磨の巻にまつわる句なのですね。
現光寺はきれいな庭園があります。小さいですがよく手入れされた見事な庭園でした。敷地の片隅に須磨の関跡と刻まれた石碑があります。
このあたりは須磨の関所があったといわれる場所で、その証がこの碑となって残っているのでしょう。
現光寺には男女共同の和式のトイレがあります。
ただ設備も古く便器も和式になっていますし、ベビーシート・おむつ替えシートもありません。
エマージェンシーな時に利用するトイレと思っておいたほうがいいでしょう。
最近はゲームなどを通じて歴史を好きになる子供も多いので、もしかしたら源氏物語や光源氏に思い入れがある子も多いかもしれませんね。
そんな歴史に興味を持った子供と行くのには現光寺は大変価値のあるお寺となることでしょう。敷地の中にいろんな展示もあるので見つける楽しみもあります。
源氏物語を通じてより歴史に興味を持ってもらうという効果も期待できるかもしれません。
住所 | 〒654-0071 神戸市須磨区須磨寺町1-1-6(地図) |
連絡先 | 078-731-9090 |
最寄駅 | JR須磨駅、山陽電車・須磨駅 |
アクセス | <電車を利用する場合> JR須磨駅または山陽電車・須磨駅から徒歩10分 <車を利用する場合> 国道2号線の千守交差点すぐ |
開園時間 | 無 |
休園日 | 無 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 無 |
公式サイト | 無 |
みつ葉
すきま時間で執筆にチャレンジしているひよっこライター。生まれも育ちも神戸。自分の知らない場所を歩きまわって堪能するのが趣味。関西圏の隠れたスポットを見つけて、実際に現地に足を運んでその魅力を発信していきたい!読み手の人たちにその場の空気感みたいなものを伝えられればと思っております。
編集&校正 ビー・エイブル