大阪市立科学館へ遊びに行こう!
大阪市立科学館は「電気と科学」「おやこで科学」「身近で化学」「宇宙とその発見」とテーマを分けて、科学に関することを分かりやすく展示している科学館です。
大阪市立科学館は大阪の中之島にあるのですが、この辺りは大阪市立科学館以外にも素敵な外観をした国立国際美術館など、様々な施設が集まるアートの街と呼ばれているエリア。
大阪市立科学館の周辺にはおしゃれなカフェがたくさんあるので、展示を見たあとは、ゆっくりと食事やお茶を楽しむのもいいですね。大阪市立科学館に展示場は4階から1階まで約200点の展示物があり、所要時間は1時間から3時間が目安となります。
今回は、大阪市立科学館の感想をレビューします!
大阪市立科学館は展示場(科学館)とプラネタリウムは別料金となっています。クレジットカードは使用出来ず支払いは現金のみ。
大阪市立科学館の展示場の観覧料金は大人が400円、高校・大学生が300円、中学生以下は無料となっています。また、プラネタリウムの観覧料金は大人600円、高校・大学生450円、中学生以下300円。2歳以下で席が必要な場合は300円が必要です。
中学生および高校・大学生はチケット購入時に学生証の提示が必要なので、忘れずに持って行きましょう。
大阪市立科学館で受けられる割引ですが、団体割引は30名以上で展示場・プラネタリウムとも20%の割引が受けられます。
OSAKA PiTaPaを提示すれば10%割引、大阪市交通局が販売している地下鉄1日乗車券「エンジョイエコカード(大人平日800円、大人土日祝600円、子供300円)」を提示すれば最大20%割引となります。
土・日・祝日および学校長期休業期間頃のプラネタリウムのチケットが1ヶ月前から科学館のチケットカウンターで販売しています。
チケットの販売時間は開館日の9時30分から16時30分までで、電話やネットでの受付はしていないので注意。チケットは通常料金での販売のみで各種割引等の摘要はありません。
大阪市立科学館はとても大きな施設で所要時間は回る場所によりますが、1時間から半日程度。プラネタリウムの所要時間は1時間程度が必要です。
大阪市立科学館は化学や宇宙について楽しく学べる施設。館内にも展示がたくさんあるのですが、外にある展示もまた面白くて、これだけでもけっこう楽しめます。今回は目の錯覚を利用した展示が置いてありました。
展示されていたのは、描いていない図形が見えてくる不思議な絵や平行なはずなのに線が傾いて見える絵、長さが同じなのに違って見える錯覚の絵、静止画なのに動いて見える絵など。
不思議なアートはまだまだ続きます。左の画像はただの四角の模様が顔に見える不思議な絵。右の画像の絵は建物の側面が見えるんです。まるで自分が絵の中に入ってしまったような感じ。VR(バーチャルリアリティー)のように建物の隠れているはずの面が見えるのが不思議。
これらの絵はすべての目の錯覚でそう見えてしまうそうですが、科学の力で証明できることなのだそう。出だしからこのワクワク感に胸が高まります。それではさっそく科学館の中に入ってみましょう
こちらが入口です。プラネタリウムやサイエンスショーなどが開催されています。それぞれは開催時間が決まっているので、まず入ったら前もって時間をチェックしておきましょう。時間の合間に展示物を見て回ると効率よく楽しめます。
入場ゲート付近にも無料で見られる展示があってけっこう楽しめます。入口付近にあるのは「飛行機」と「学天則」。
こちらが館内に展示してある飛行機です。飛行機が飛ぶこと自体が、まさに科学の力なんですよね。こういうものを見ると子どもの夢が広がります。
こちらは「学天則」の展示。この「学天則」というのはロボットのことなんですね。実は東洋で初めて作られたロボットなのだだそう。よく見るとロボットというよりはまるで東洋の仏様のような姿です。
この独特な風貌は、色んな民族をいいところだけを掛け合わせて作ったのだそうです。民族を超越した神のようなものを想像したのでしょうか。これは実物ではなく復元模型です。
この「学天則」を作った人は、大阪毎日新聞社の西村真琴さんという方。毎日新聞社にいて、世界の細心情報を、常に肌に感じていたから作りたくなったのでしょうか。
「学天則」は昭和3年に作られたものです。昭和3年といえば、まだパソコンもない時代。こんな昔にロボットを作ってたなんて本当にすごい。
この「学天則」はどういうロボットなのかというと、実は顔の表情が動くロボットなんです。近づいて顔を見ると、どこにも切れ目などが入っていないことに気付きます。昔に作られているのに不思議に思うかも知れませんが、ここで科学の力が使われています。
このロボットには圧縮空気という空気の出入りを上手く使って表情を色々と変えているそうです。人間も頬を膨らませたり、口をつぼめたりして表情を変えるのと同じ原理なのだそう。
この時代に空気とゴムの力でこのようなロボットを作り出すことが出来るって日本の技術力はこの頃からすごかったのですね。実際に見ると「学天則」の動きはかなりすごいことに驚くばかりです。
決まった時間に定期的に動くのですが、瞬きをしたり、目を閉じたり、口をうっすらと開けたり、頭を傾けたり。また手も動くので、ペンで何か書くしぐさをしたり、腕を振り下ろしたり、その動きがあまりになめらかでまるで生きているようです。是非動いているのを見ればびっくりしますよ。
横には「学天則」のことが書かれた書物が置いてあったので目を通してみると、「学天則」の出現は当時にとってセンセーショナルなことだったと書かれています。
さて、こちらは偏光ステンドグラスです。こちらのブルーの枠の偏光板を科学館の入口の窓に向けてかざすとステンドグラスのように見えるんですよ。偏光板は光の屈折を変えるのですね。
科学館のガラス窓に向かって偏光板を当ててみてみます。見てください!偏光板をあてていない方は何の変哲もない窓ガラスですが、偏光板をあてた方にはステンドグラスのような模様が出てきました。光の屈折が色んなものを生み出すのですね。
高専のロボコンチームがロボットの実演をしていました。高専のロボットが今の科学技術を表す指標なのでしょうね。こちらの科学館、高専の人たちの活動の場となっているのと同時に、プラネタリウムにも力が入っているので、高校の天文部の活動の場ともなっているようです。
ルービックキューブの天才ロボット「キューブくん」
こちらは「キューブくん」です。ルービックキューブを完成することができるロボットです。まずはこのテレビのような顔で、6面全部を記憶します。それから、何手で完成に持っていけるのか計算をするんですね。
計算ができれば、さっそくルービックキューブをガチャガチャやります。キューブくんの指はちょうどルービックキューブの面と同じ大きさなんで、指があたって邪魔になるということもないんですよ。
この指でつまむようなしぐさがなんとも人間らしくてかわいい。ちゃんと面を見るときなど、テレビの画面のような顔を傾けたり、首を傾げたりするんです。
完成のめどが立ってくるとこんな「あと15手で完成の見込みです」というようなテロップが入ります。
手首も小回りよく動くんですよ。まさにルービックキューブのためだけに作られたかのような形状をしています。
そして、いよいよ完成。ちゃんと全面色が揃っています。すごい!ちなみにこのキューブくん、解けない問題はありません。コンピュータが計算してどんな状態から始まっても必ず解けてしまうのだそうです。
コンピュータの力って本当にすごいですね。
大阪市立科学館の1階は電気とエネルギーに関する展示があるフロアです。電気を起こす仕組みを学べたり実際に電気を起こす道具を使って見たり...電気について知ることが出来るのがこのフロア。
こちらは電球の展示コーナーです。電球っていうと、今では安く手に入る使い捨ての消耗品という印象がありますが、実用化されるまでには大変な労力と試行錯誤が繰り返したのだそうです。
電球の発明といえば、やっぱりエジソンを思い浮かべる方は多いかもしれませんが、実はスワンが最初に発明したもの。ただ、実用化のシステムにまで落とし込んだのがエジソンだったので、エジソンが電気の発明王といわれるようになったんですね。
90年前の電球はこんな感じだったようです。今と原型は一緒ですね。ただ、今はLED電球なもできて、長持ちな電球もたくさん出てきました。時代と共に電球は徐々に進歩しているんですね。
電球ができる前は、油で灯りをともしていたのですね。そんな時代があったなんて、今ではなんだか信じられません。それが電球に変わったことで、日光や朝晩に左右されることなく、人々がより生産活動が行えるようになったのです。
まだまだ科学館には展示が沢山ありますが、お楽しみがなくなるのでここまでにしておきましょう。
大阪市立科学館では2階は「おやこで科学」3階は「身近で化学」4階は「宇宙とその発見」といった感じで、科学をいくつかのテーマに分けて展示されています。科学と聞くと一見、難しく思ってしまうかも知れませんが、ここでなら楽しく親子で学べることが出来てしまいます。
様々な体験を通して科学を勉強できるので、夏休みの自由研究のネタ探しに困ることはありません。
ショップは科学館ならではのグッズがいっぱい。こちらは科学館だけあって、面白いものがたくさん売っています。ミュージアムショップの人気の商品は、「マグネット」「クリアファイル」「学芸員のミニブック」「サイエンスショー実験キット(期間限定)」だそう。
お店の中をぶらぶら歩いてみていて面白いものを見つけました、なんと宇宙食。宇宙食なんて食べるチャンスはありません。こちらはパンとおもちなのですが、お持ちの方は英語でライスケーキと書いてあります。
試しに宇宙食のアイスクリームを食べてみたのですが、例えるならば麩菓子のような触感で冷たくはありません。麩菓子のようにパリパリとしているのですが、粉っぽくはなく、ストロベリーアイスクリームの味がちゃんとします。
どちらかというと、溶けたあとの濃くて甘いアイスクリームという感じ。他もので例えられない不思議な味わいがします。
科学館が大阪にあるからではないと思いますが、大阪名物のたこやきやお好み焼きもありましたよ。その他にも宇宙食のカレーやアイスクリーム、パンなども売っています。こんなに宇宙食が豊富だとは。
これらの宇宙食は水で戻して実際に食べるものが大半。すべて真空パックになっているので、長期保存が出来るようになっています。震災時の保存食としての利用も出来そうですね。
宇宙食なんてめったにお目にかかれるものではないので、お土産に買って帰ると案外喜ばれそうです。
大阪市立科学館には60席のレストランが併設されています。営業時間は10:30〜17:00(オーダーは16:00まで)。ここでは手頃な値段で軽食を取ることが出来ます。
メニューの一例
カレーライス550円・ミートスパゲティ850円・かきあげうどん650円・コーヒー・紅茶 各350円・ケーキセット600円・アイスクリーム350円
このレストランではお弁当の予約と販売もしているそうです。詳細は直接レストランに問い合わせてください。(直通電話06-6441-4740)
館内は飲食禁止ですが、 1階の多目的室が、土曜日・日曜日、祝日、7/20〜8/26、12/27、1/5、1/6、3/22〜3/31に限って開放されます。この日程のみお弁当の持ち込みが可能です。
ただし、行事等の都合で使用出来ない場合があるそうなので注意が必要です。
また、科学館の屋外の西側と南側には無料の休憩所があります。そこならお弁当を食べることが可能。休憩所にはテントや椅子・机があって、自由に使えるようになっています。
今回ご紹介したのは無料エリアを中心とした展示です。有料ゾーンに行けば親子で楽しめる展示が沢山あるので、大阪市立科学館はファミリー向けの楽しいお出かけスポット。
隣接するプラネタリウムはカップルのデートにも最適。
また、大阪市立科学館全は天候型の施設なので、雨の日や冬の寒い日、真夏の暑い日、どのような条件でも快適な環境で楽しむことが出来るのも良いところです。夏休みの自由研究の題材探しにも便利。
大阪市立科学館の周辺には、おしゃれなカフェや食事が出来るお店もあるので、休日のファミリーのお出かけスポットにはかなりおすすめです。
住所 | 大阪府大阪市北区中之島4-2-1(地図) |
連絡先 | 06-6444-5656 |
最寄駅 | 地下鉄四つ橋線「肥後橋駅」 |
アクセス | 電車を利用する場合は地下鉄 四つ橋線・肥後橋駅3号出口から西へ約500m。御堂筋線・淀屋橋駅7号出口から西へ約1000m。JR大阪環状線福島駅、JR東西線新福島駅2号出口(エスカレーター有り)から南へ約900m。阪神福島駅3号出口から南へ約800m。京阪中之島線・渡辺橋駅A出口から南西へ約400m、D出口(エレベーター)から約500m、E出口(エスカレーター)から約500m。 バスを利用する場合は、市バス 大阪駅前から、市バス88系 「天保山(てんぽうざん)」行き「土佐堀一丁目」バス停下車。大阪駅前から、市バス53号系統「船津(ふなつ)橋」行き、「田蓑(たみの)橋」バス停下車し、南西へ約300m。北港観光バス 中之島ループバス「ふらら」市立科学館・国立国際美術館前バス停下車すぐ |
営業時間 | 9時30分〜17時(チケット販売、展示場入場は16時30分まで/プラネタリウム最終投影は16時から、各回約45分間・入替制) |
休館日 | 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館し、翌平日に休館)・年末年始 |
入館料金 | 展示場観覧料金 大人400円 高校・大学生300円 中学生以下 無料 プラネタリウム観覧料金 大人600円 高校・大学生450円 中学生以下 300円(土、日曜、祝日の前売り券あり)※中学生および高校・大学生は学生証の提示が必要。2歳以下で席が必要な場合も300円 |
駐車場 | 専用駐車場はなし。近隣に有料駐車場はあり。 |
公式サイト | 駐車場 http://www.sci-museum.jp/ |