水景園(けいはんな記念公園)の見どころやおすすめを感想を交えて紹介します。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細もあり!
京都府相楽郡精華町(そうらくぐん せいかちょう)に整備された「けいはんな記念公園」の中にある「水景園」(すいけいえん)は、池を生かした回遊式の日本庭園です。
水景園は、けいはんな記念公園内にある景色が素晴らしいビュースポット。たくさんの子どもが遊んでいる公園とは別の場所に有料エリアとしてあります。
開放感あふれる緑豊かなけいはんな記念公園には、大きくふたつのエリアがあり、ひとつは子どもたちに人気の遊具や小川の水遊びができる「芝生広場」。
もうひとつのエリアが、池を生かした回遊式の日本庭園「水景園」です。
まず目に入ってくるのが、「水景園」のシンボルとも言える観月橋(かんげつきょう)。
その高く大きな姿は水面に映え、地上からの眺めも美しく、橋の上から見渡す景色も素晴らしく絶景ポイントです。
ほかにも、そびえ立つ巨石群や視界いっぱいに広がる水景棚など、ダイナミックかつ風情あふれる庭園は見応え抜群です。
今回は、けいはんな記念公園の「水景園」について、赤ちゃんや小さな子どもと一緒に利用しやすいかなども含め、おすすめや感想を写真を交えて詳しくレビューします!
水景園は、昔からある永谷池を生かして造られた現代の回遊式日本庭園です。観月橋、観月楼、巨石群、紅葉谷、水景棚など、景色を含めて見どころ満載です。
水景園の見どころは、なんといっても景色の素晴らしさです。日本庭園としての佇まいを、回遊式日本庭園なので、歩いて見て回れるのも特徴ですね。
日本庭園というと、建物内から眺めたり縁側に座って鑑賞したりする「静」のイメージがあると思います。
水景園では池の中の飛び石を渡りながら移動したり、池の鯉に餌をあげられたりする「動」が伴うので、大人と子どもが一緒に楽しめるのです。
わが子が4歳の時にも訪れたことがあるのですが、池の中の飛び石を渡るのがかなり怖かったようで、手をつなぎながら恐る恐る歩きました。
それでも、とても楽しんでいましたよ!
ちなみに回遊式日本庭園とは、広大な庭園のなかを回遊しながら空間そのものを鑑賞するスタイルの庭園で、中心に池があり、池を巡りながら景観を楽しみます。
水景園のほかにも、代表的な回遊式日本庭園はあります。
京都府にある桂離宮(かつらりきゅう)庭園、岡山県にある後楽園、石川県にある兼六園、茨城県にある偕楽園などが大変有名です。
水景園の入り口前の小川でザリガニ釣りもできるのです。
池に落ちることは滅多にないと思いますが、けいはんな記念公園(水景園)に行くときのマストアイテムは「子どもの着替え」です。
自動車で水景園に行く方は、けいはんな記念公園の西側にある駐車場から公園の遊歩道を歩いて東へ向かうのが一番早いでしょう。景色を眺めながら歩いて15分から20分ほどです。
駐車場から水景園には、遊歩道を歩いて約15分から20分。芝生広場や、小川を見ながら歩きます。
けいはんな記念公園のテーマは「日本の里の風景」。
公園内を歩くと、棚田状に造られた芝生広場や、茶畑の様に刈られた植木、風情ある竹林などから公園に込められたテーマを感じることができます。
水景園へ続く遊歩道は遊具のある広場や小川を通りますので、子どもは遊びたくなってしまいます。
まずは水景園に行きたい場合は、鯉に餌をあげられることを子どもに伝えてみると、まっすぐ歩いてくれるかもしれませんよ。
芝生広場には300本の桜の木が植えられていて、春になるとお花見目当ての方も多く訪れます。
どんどん歩くと、いろいろな遊具や、景色に出会えます。
木製の複合遊具は、子どもに大人気です。
小川「せせらぎ」では、夏には水遊びができます。
茶畑のような植木は、とても綺麗に揃っています。
梅林と「じゃぶじゃぶ池」も子どもに人気ですね。
趣ある竹林の散策路まで来ると、もうすぐ水景園の入り口です。
水景園窓口にある券売機で入場券を購入します。
料金は大人200円、子ども(小中学生)100円、満60歳以上は年齢証明書提示で無料になります。
水景園窓口の左にあるのはビジターセンター。
ビジターセンターには無料で自由に入れます。入り口には自動販売機がありますので、のどが乾いたらここで調達できますよ。
けいはんな記念公園にある水景園の中は、美しくそびえる観月橋や、巨石群、ユニークなオブジェなど、ゆっくりと見て回るスポットがたくさんあります。
水景園へ入場すると、観月橋が見えてきました。
観月橋までの道のりも、緑豊かな歩道で自然を満喫できます。
水景園入り口から道に沿って歩いて行くと、高さ10mの観月橋が出てきます。
渡るか、あるいは巨石群と木々が織りなす大迫力の景観を間近に見ながら下へ降りて行くか、好きな方から進むことができます。
観月橋の左には池が広がります。
観月橋の右には巨石群が迫ります。
巨石群の石は岡山県犬島産の御影石を使用しており、重さはなんと20トンから70トン!そんな大きな石が約500個もあるそうです。
橋を渡ると観月楼(かんげつろう)に到着します。
ここでまず目に入るのが、人とカラスが組み合わされたオブジェ。これは、イタリアの陶芸家フェデリコ・ボナルディの「コペルニクスの観測鳥」という作品です。
オブジェにある説明によると、『月を観測し、地動説を唱えたコペルニクスと知恵の象徴とされているカラスを組み合わせ、月を見上げている形を抽象化したオブジェです。』とのことでした。
観月楼1階へ向かいます。池の方へ降りてみましょう。
観月楼の木枠にユニークなオブジェがあります。フェデリコ・ボナルディの作品で「ガリレオの子孫たち」です。木枠のあちこちに8体のオブジェがあります。
観月楼の先端は、ウッドデッキになっています。
観月楼の先端から池を眺めていると、たくさんの鯉が池の中で泳いでいて、鯉が集まってきました。
観月楼沿いに降りていきます。
綺麗な蓮の花が咲いていました。
紅葉谷と滝が見えてきます。秋の紅葉シーズンに訪れたら綺麗でしょうね!紅葉と夕日に紅く染まる水景園をぜひ見たいものです。
観月橋からの見渡す景観も素晴らしいのですが、この観月楼から眺める池と森の景色も素敵です。
夜間イベント時や秋の夕暮れ時に訪れると池と夕焼けの色が溶け合って、とってもロマンチックで、デートにぴったりですね!
芽ぶきの森も、水景園の観月楼のウッドデッキから続く散策路があり楽しめることができます。
水景園の観月楼の北側から池に沿って約1.2kmの散策路が続いています。
散策路の先に広がるのは、森林浴やバードウォッチングが楽しめる「芽ぶきの森」。昔からある永谷池と自然林を生かしながら整備されました。
芽ぶきの森も、水景園の入園料(大人200円、子ども100円)で入ることができます。
水景園の休憩所は観月楼の建物内にあります。
観月楼の建物内にある水景園の休憩所。ウッドデッキと紅葉谷の間の出入り口は、緑に囲まれた空間です。
ほかにも、出入り口は多く設置されていますので、迷うことなく入れます。
休憩所になっている観月楼の建物内は思っていたよりも広く、飲み物の自動販売機と休憩できる椅子があります。
観月楼内で鯉の餌が販売されています(1袋100円)。
水景園にカフェ(土日祝のみ)はありますが、フードの提供はなく食事ができる施設はありません。
お弁当やパンを持参した際には、この休憩所で食べたり、水景園エリアから出て芝生広場で食べたりするのが良さそうです。
ほかには、公園の東側にある商業施設やファミリーレストランを利用したりする方も多いようです。
水景園内のトイレには、おむつ交換台、ベビーキープ、男の子トイレがあり、とても綺麗で使いやすいです。
観月楼1階のトイレです。
おむつ交換台や、ベビーキープ、男の子用のトイレもありとても綺麗です。
水景園入り口の近くにビジターセンターがあり、そちらにもトイレがあります。
トイレは階下にありますので階段かエレベータで降りていきます。少し空調が行き届いていないように感じました。
ビジターセンターのトイレには、おむつ交換台はありますがベビーキープの設置はありません。
赤ちゃんと二人で行かれる方には不便かと思うので、観月楼1階のトイレがおすすめです。
車椅子の貸し出しが、行われています。
必要な際には、水景園窓口に問い合わせてください。
ベビーカーの貸し出しはありませんので、小さいお子さんが一緒なら持参する必要があります。
水景園内では、巨石群に沿って降りるコースではなく、観月橋を渡るコースであれば、移動範囲は限られますが、概ねベビーカーで歩いても問題ないかと思われます。
駐車場から公園内を通って水景園へ行く散策路はバリアフリー対策がされていました。
一部、道路が剥がれている箇所もありましたが、ベビーカーは問題なく使用できるでしょう。
ペットは入園できませんのでご注意ください。
水景園へは「公園東通り」で下車、芝生広場へは「けいはんな記念公園」で下車。
【電車・バスでの行き方】
●JR祝園駅(ほうそのえき)、近鉄祝園駅から奈良交通バス(56系統)「学研奈良登美ヶ丘駅行き」に乗車。乗車時間はおよそ10分。
●近鉄学研奈良登美ヶ丘駅から奈良交通バス(56系統)「祝園駅行き」に乗車。乗車時間はおよそ15分。
水景園へは「公園東通り」で下車、芝生広場へは「けいはんな記念公園」で下車。
【自動車での行き方】
●京奈和自動車道「精華学研IC」を降りて精華大通りを西へ1kmほど。駐車場はコーナンとアピタタウンの信号を曲がってすぐ。
●国道163号、乾谷西(いぬいだににし)交差点を北へおよそ2km、精華大通りを東へ。
●京都府道22号八幡木津線、精華大通りとの交差点から西へおよそ2.2km。
水景園(けいはんな記念公園)の駐車場は、公園の西側に整備されています。普通車200台、大型車10台の駐車スペースを備えています。
■営業時間/午前8時30分〜午後5時30分(夜間開園時は延長があります。)
■駐車料金/(普通車)1回400円、(大型車)1回1500円
身障者専用駐車場は、公園の東側(公園管理事務所・水景園入り口近く)にもあります。こちらを利用される場合は事前連絡が必要となります。
(電話:0774-93-1200)
素晴らしい景色が堪能できる水景園は、子どもも大人も楽しめる素敵な公園。癒しの空間としてもおすすめです。
水景園には、近隣の奈良市、生駒市、木津川市からもアクセスが良い点もおすすめのひとつ。週末ともなると多くの家族連れで賑わいます。
もちろん景色もおすすめ!永谷池の水面に架かる高さ10mの観月橋、観月橋から一望できる空と森と水辺が織りなす風景、新緑や紅葉に彩られる芽ぶきの森。
ぜひ、景色を堪能してくださいね。
たくさんの見どころがある水景園では、季節ごとに多くのイベントが開催されます。
星空カフェ、茶席、ジャズライブ、蛍観賞(6月頃)など盛りだくさん!
ぜひ、公式ホームページのイベントページをチェックしてからお出かけしましょう。
住所 | 京都府相楽郡精華町精華台6-1(地図) |
連絡先 | 0774-93-1200 |
最寄駅 | JR祝園駅、近鉄祝園駅、近鉄学研奈良登美ヶ丘駅 |
アクセス | 【電車】JR祝園駅・近鉄祝園駅から奈良交通バスで約10分。近鉄学研奈良登美ヶ丘駅から奈良交通バスで約15分。 【自動車】京奈和自動車道「精華学研IC」から約1km |
営業時間 | 午前9時〜午後5時(入園は午後4時半まで) |
休園日 | 年末年始(12月28日〜1月4日)※このほか臨時休園あり |
料金 | 大人200円、子ども(小中学生)100円、満60歳以上は年齢証明書提示で無料 |
駐車場 | 午前8時30分〜午後5時30分 (普通車)1回400円、(大型車)1回1500円 |
公式サイト | https://suikeien-kangetsuro/ |
チップ
webライター。奈良在住の男の子ママ。奈良に住んでまだ年月が浅いので、子どもとあちこち探訪中。温泉好き・ドライブ好きですが、方向音痴でよく道に迷います。奈良のおでかけスポットを写真とともにレビューします!
編集&校正 ビー・エイブル