片岡梅林の見どころやおすすめポイントを感想を交えて詳しく紹介します!
片岡梅林は円窓(まるまど)梅林とも呼ばれます。奈良国立博物館の南に位置し、小規模ながらも紅色、桃色、白色の梅の花を楽しむことができます。
奈良を代表する観光名所のひとつ「奈良公園」。大仏様と鹿のイメージが強い奈良公園には興福寺、国立博物館、東大寺、春日大社……などなど、見どころに溢れています。
その奈良公園に梅林があると聞き3月の中旬に行ってきました。陽当たりや梅の木の種類の違いのためか、まだあまり咲いていない木もありましたが、満開のエリアでは見頃でした。
そんな「片岡梅林」へ行きましたので、感想や見どころを写真と一緒に詳しくレビューします。
奈良公園の中にあることから各交通機関からのアクセスは抜群です。
片岡梅林へ徒歩で行く場合は近鉄奈良駅(近鉄奈良線)から歩いて奈良公園方面(奈良国立博物館)へ向かいます。
奈良国立博物館の南側に位置しますので、国立博物館の脇を通っても行けますし、少し遠回りになりますが春日大社表参道を目指しても行けます。
近鉄奈良駅から片岡梅林までは概ね20分ほどですが、乳幼児連れですともう少しかかるでしょう。
バス(奈良交通)も多く出ていますので便利です。
バスで行く場合は、近鉄奈良駅の北側にある【東向き1番(循環外・高畑町・春日大社本殿)】から乗り、片岡梅林の最寄り停留所【春日大社表参道】で降ります。乗車時間は概ね10分、料金は210円です。
観光シーズンや週末ともなると渋滞しますので、乗車時間はもっとかかることもあります。
ちなみに、JR奈良駅・東口から徒歩で行くことができますが片岡梅林まで2kmほどあるため、バスの利用をおすすめします。
自動車では春日大社の南に位置する高畑観光自動車駐車場が分かりやすく利用しやすいでしょう。ほかにも高畑観光自動車駐車場近辺にパーキングがいくつかあります。
高畑観光自動車駐車場の駐車料金は乗用車1000円で、営業時間は8時30分から17時ですが出庫は24時間可能です。トイレがあります。
・大阪方面から行く場合
阪神高速、第二阪奈有料道路から308号線、1号線、369号線へ。あるいは、西名阪自動車道から169号を北上。
・京都方面から行く場合
京奈和自動車道から県道754号線へ。
・名古屋方面から行く場合
東名阪自動車道〜名阪国道(無料区間)山添ICで降り県道80号から。県道80号は山の中を走るのでカーブあり。
または、東名阪自動車道〜新名神高速道路〜京滋バイパス〜第二京阪〜新名神高速道路〜京奈和自動車道から県道754号線へ。
奈良公園へは道が舗装・整備されているところがほとんどですのでベビーカーでもあまり問題を感じないでしょう。
ただ、お寺や神社では玉砂利の敷地になりますし、階段や木の根もありますのでご注意ください。また、観光名所ですので非常に混雑することがあります。
駅から奈良公園方面はやや上り坂になります。海外から観光に来られる方もベビーカーを押して歩いているのをよく見かけます。
片岡梅林は大きな看板が設置されていませんが3月に訪れればすぐにわかるでしょう。浅茅ヶ原園地(あさじがはら)から片岡梅林のエリアをゆっくり散歩しても30分ほどです。
私と子ども(4歳)はすぐ近くの浮見堂へ立ち寄り、ぐるっと一周した後はレジャーシートを敷いて、絵を描いたりボールで遊んだりしてのんびり過ごしました。
梅の花のシーズンには写真撮影や絵を描きに来られている方も多く、素敵な絵を見かけると描きたくなってくるものです。
また、奈良公園といえば「鹿」ですが、片岡梅林にももちろん鹿がたくさんいます。鹿と梅の花の組み合わせがとても素敵です。
思うことはみんな同じようで、梅の木の下に鹿が来てくれるのを待つカメラマンがたくさんいました。
もともと梅の木が多くあったようです。現在は250本ほどの梅の木があり、見頃は2月下旬から3月下旬です。今年(2018年)はとても寒い日が続いたためか3月中旬に訪れたときは見頃でした。
梅林内に立てられている木製の看板によると、「もと春日大社経庫を改造した丸窓亭(鎌倉時代)をめぐって付近一帯に梅樹多く 俗に丸窓梅林 あるいは地名に因んで片岡の梅林という奈良公園の早春の装いは
まずこのあたりの清楚な梅が香よりはじまる」
「清楚な梅が香よりはじまる」なんとも文学的な響きですが、実際に梅の花を眺めているとこの表現がしっくりくるものです。
片岡梅林のすぐ近くに茶屋が2軒あります。「鶴の茶屋」、「平野茶屋」です。大仏殿方向に少し歩けば「大仏殿 春日大社前バス案内所」と同じ建物にある「かすが茶屋」もあります。
この写真は「鶴の茶屋」です。
メニューは、うどん、蕎麦、カレー、親子丼、大和ポーク丼など。大和ポークは奈良のブランド豚肉です。
奈良らしく、柿の葉寿司が付いたうどんや蕎麦なども。価格帯は600円(税抜)から1300円(税抜)が多いです。
平日は閉店していることもあります。大仏殿方面に食事処がありますので、閉店している場合はそちらまで行くと良いでしょう。
こちらは「かすが茶屋」です。
そのほかにも、片岡梅林から大仏殿方面(大仏殿の信号)に5分ほど歩くと近鉄奈良駅から奈良県庁前を通っている道路に出るのですが、この道沿いに飲食店がいくつかあります。
おススメは「夢風ひろば」という複合エリアです。和食レストラン・カフェレストラン・イタリアン・蕎麦・お土産・雑貨屋などが集まっています。敷地内に多目的トイレがあります。
「夢風ひろば」は道を少し入ったところにありますので、「せんと君」と看板を目印にしてください。
奈良旅行土産に人気の「大仏プリン」も買うことができます。
奈良公園内には案内図があちこちにありますので、トイレを探す苦労はありません。
片岡梅林から西方向(浮見堂と荒池のあいだ)にオムツ交換台のあるトイレがあります。こちらのトイレは道路を渡らないので小さな子どもと一緒に行きやすいでしょう。
また、片岡梅林から東の、春日大社表参道入口にも多目的トイレがあります。どちらも片岡梅林から2、3分のところにあります。
トイレ位置がよくわかるこの看板は北が右、西が上になっていますので見方にご注意ください。
片岡梅林と浮見堂(うきみどう)はとても近いのでぜひ足を運んでみてください。また、春日大社へは片岡梅林から表参道を歩いて15分ほどです。
春日大社エリアにも食事処はありますが数や種類は少ないです。
小さな子ども連れの方や、リーズナブルに食べたい場合は先ほどご案内した茶屋や夢風ひろば等を利用しておくといいかもしれません。
奈良公園と言えば、可愛らしい鹿とのふれあいも楽しみのひとつですが、野生動物ですのでやはり注意も必要です。
鹿が、鹿せんべいをおねだりに来ることがあります。手の平を鹿に見せて「何も持っていないよ」と言えば鹿は理解し、あっさりと去っていきます。
しかし、鹿せんべいを持ったまま走って逃げると、鹿はおせんべい欲しさに追いかけてしまうこともあります。そうなると危ないので、おせんべいをすみやかに手離してください。
私の子どもも鹿におせんべいをあげたがるのですが、実際に鹿が来ると怖がります。
自分の体よりも大きな動物ですし、私もおせんべいをあげる際に手間取っていたら服を噛まれてちょっと怖い思いをしたことがあります。
賢くて穏やかな鹿ですが、野生動物であることを忘れずに接したいですね。
山まで行かなくても、気軽に訪れることができる片岡梅林は鹿とのコラボレーションも楽しめます。
梅の花の優しい香りと鹿に癒され、春の訪れを感じる最高の散策でした。
訪れた日:2018年3月中旬
各種情報はイベント・天候などの都合や、施設・機関の都合により変更となる場合があります。
住所 | 奈良市高畑町(地図) |
連絡先 | 0742-22-3900(奈良市観光センター) |
最寄駅 | 近鉄奈良駅 |
アクセス | 近鉄奈良駅より徒歩20分、または近鉄奈良駅・JR奈良駅よりバス(奈良交通) |
営業時間 | 常時開放 |
休園日 | なし |
料金 | 無料 |
駐車場 | 奈良高畑自動車駐車場(県営)、駐車料金(乗用車)1000円、業時間・8時30分~17時(出庫は24時間可能) |
公式サイト | 片岡梅林公式サイト >>https://kataoka-bairin/ 奈良交通バスなび >>https://narakotsu.co.jp/ |