UCCコーヒー博物館へお出かけしよう!
UCCコーヒー博物館は、神戸市中央区にあるの歴史や文化などをパネルや映像、実物展示を通して学ぶことが出来る博物館。UCC上島珈琲が運営管理していて、日本で唯一コーヒーをテーマにしています。
UCCコーヒー博物館はコーヒーの歴史や文化などをパネルや映像、実物展示を通して学ぶことが出来る博物館です。コーヒーのティスティングやセミナーなども開催されていて、コーヒー好きやカフェ経営者にはおすすめのスポット。
小さいお子さんがいる家族連れというよりは、大人向けの施設でしょう。
JR・阪神・山陽電鉄「三宮駅」で下車後、ポートライナー「三宮駅」から北埠頭行きに乗り、「南公園駅」を降りて徒歩1分のところにあります。
今回は、UCCコーヒー博物館へ行ってきたときの様子をレポートします。
UCCコーヒー博物館への行き方(アクセス)は?
UCCコーヒー博物館は、新神戸交通ポートライナー「南公園駅」から徒歩1分と好アクセス。専用の駐車場はないので、車で行く際は周辺の有料駐車場を利用しましょう。
UCCコーヒー博物館へ電車で行く場合は、JR・阪急・阪神・山陽電鉄「三宮駅」で降りた後、ポートライナーに乗り換えます。ポートライナー「三宮駅」から北埠頭行きに乗車し、「南公園駅」で降りると徒歩1分で到着。
駅の改札を出ると、西出口の案内板には「UCCコーヒー博物館方面」とかいてあるので、とても分かりやすいと思います。
ポートライナーは、「北埠頭行き」と「神戸空港行き」の2つの車線があります。「神戸空港行き」に乗ると、「南公園駅」には停車しないので間違えないように気をつけてください。「三宮駅」から「南公園駅」まではおよそ13分。
余談ですがポートライナーは、運転士がいない世界初の無人運転の列車です。先頭車両の一番前の席は特等席で、景色がとてもきれいに見えます。特に小さなお子さんはとても喜ぶので、おすすめですよ。
UCCコーヒー博物館の入館料金と割引は?
UCCコーヒー博物館の入館料は大人(高校生以上)300円・中学生以下は無料となっています。優待(65歳以上)150円障がい者(介添人1名まで同額)※証明できるものを持参のこと。
コーヒーの飲み比べ体験に参加できてこの料金は、とてもお得だと思います。割引は団体割引のみ、20名以上で団体となります。通常300円の入場料が240円に割引されます。
神戸街めぐり1dayクーポン(950円)でかなりお得に。神戸街めぐり1dayクーポンは、神戸市街地の電車が1日乗り放題の乗車券に700円分の観光クーポン「神戸街遊券」がセットになったもの。
UCCコーヒー博物館に行く往復の交通費が大人は650円で済む計算です。クーポンチケットは神戸市内の地下鉄の各駅や神戸市内の阪急の各駅で販売しています。ちなみに大阪からの電車が乗り放題になる割引クーポンも。(くわしくは
こちら)
UCCコーヒー博物館ってどんな所?見どころは?
珈琲の歴史や文化などを学ぶことができる、日本で唯一コーヒーのみをテーマにした博物館です。カフェ「UCC Coffee Road」、ミュージアムショップも併設。
UCCコーヒー博物館は、歴史や文化など、コーヒーについて学べる日本で唯一の施設。UCC上島珈琲が1981年に博覧会に出展したパビリオンが前身の企業博物館です。
館内には、コーヒーの「起源」「栽培」「流通」「加工」「文化」「情報」について紹介された常設展示室のほかに、UCCの歴史を学べる特別展示室、喫茶室、ミュージアムショップなどがあります。
定期的に焙煎体験や3Dラテアート、コーヒーの飲み比べ体験のイベントが行われています。お子さんやコーヒー初心者、コーヒー通向けの企画イベントなどもあり、幅広い層の方に楽しめるような取り組みがされています。
UCCコーヒー博物館の常設展示室1「起源」
見学は、エスカレーターをあがった所にある展示室1から見るという流れになっています。エレベーターはないので、ベビーカーは受付で預かってもらってから見学するようにしましょう。
最初に来館者を出迎えてくれるのは、1本の小さなコーヒーの木。
展示室1の「起源」ではコーヒーの起源について、パネルや映像を通して学ぶことができます。コーヒーの発祥地はエチオピア。いまや世界中で飲まれているコーヒーが、どのように世界に広まっていったのか。身近にあるものだからこそ、今まで知らなかったことがたくさんあって、とても面白かったです。
大スクリーンの前に立つと、約2分の映像が流れ始めます。展示室には映像コーナーがたくさんあります。
私は小さな子どもを連れて訪れたため、全てをゆっくりと見る時間がなく、こちらの映像だけきちんと見ました。あまり時間がない人はこの映像の中で、気になったものをじっくりと見学するという手も一つ。
UCCコーヒー博物館の常設展示室2「栽培」
展示室2「栽培」では、コーヒーの栽培について紹介されています。コーヒーの木や、花の色など今まで考えたこともなかった情報が満載でした。
この大きな赤いオブジェはハンドルを引けば中が開き、コーヒーの実の構造がどのようになっているかを学ぶことができます。
コーヒーは「コーヒーベルト」とよばれる赤道をはさんだ北緯と南緯、各25度の地域で栽培されています。
手前のタッチパネルは操作すると、コーヒーの生産国名と産地情報を見ることができます。館内にはこのようなタッチパネル式のモニターが多く、来館者が知りたい情報をより詳しく調べられるようになっていました。
コーヒーといっても、その種類はさまざまで豆の形も品種によって特徴があります。私はコーヒーが好きでよく飲みますが、豆や品種には詳しくないので、「なるほどな」と感心するばかり。
コーヒー通やカフェ経営者の方には、とてもいい勉強になりそうだと思いました。
UCCコーヒー博物館の常設展示室3「鑑定」
展示室3「鑑定」では、コーヒー生豆が消費国へ届くまでの過程を紹介しています。コーヒー豆は、ポルトガル語で「クラシフィカドール」とも呼ばれるコーヒー鑑定士が香りや味を鑑定します。
フロアには鑑定ルームや、鑑定の様子を再現したコーナーがあります。モニターには、実際に豆を鑑定している映像も流れていました。
壁面にはコーヒー生豆が詰められる麻袋がずらりと並んでいます。豆はこの麻袋に詰められて日本へ運ばれてきます。
麻袋には、輸出国名や業者名のほかに、生産国名、銘柄、品種、等級などさまざまな情報が記載されています。デザインも一つ一つ違い、個性的なものがたくさんありました。どのデザインが自分好みか探してみるのも面白いと思います。
UCCコーヒー博物館の常設展示室4「焙煎」
展示室4「焙煎」には、コーヒーを焙煎するときに使用する機械や器具がたくさん展示されています。焙煎とはコーヒーの生豆を炒ること。この度合いによって、味や香りに変化がでてきます。
各国で開発された昔の手回し焙煎機です。取っ手を回して生豆を炒ります。形も容量もさまざまですね。
一番下の段の右端のものは、つい最近までブラジルで使用されていたものが展示されています。古さのあるアンティーク感が何だかオシャレです。
これは「ミル」と呼ばれる、コーヒー豆を粉砕する道具です。焙煎された豆はミルで挽いて粉になります。豆の挽き方でも香りや味が変わるとのことなので、おいしいコーヒーをつくる作業工程はとても大変だなと感じました。
UCCコーヒー博物館の常設展示室5「抽出」
展示室5「抽出」には、さまざまな時代の抽出器具などが展示されています。抽出とはコーヒーを淹れること。家庭でコーヒーの飲むときは、ドリッパーに紙のフィルターを乗せて、そこにコーヒー粉、お湯を注ぐという抽出方法が一般的ではないでしょうか。この展示室にはそれ以外の方法を学ぶこともできます。
この展示室には昔使われていた抽出器具以外にも、家でおいしいコーヒーを飲むための淹れ方や、アレンジメニューがモニターで紹介されています。コーヒー好きは必見のコーナー。
また、こちらの動画で紹介されているアレンジメニューは館内の喫茶室でも飲むことが出来るので、気になるものがある方はぜひそちらにも立ち寄ってみてください。
UCCコーヒー博物館の常設展示室6「文化」
常設室6「文化」には小説や音楽、切手などに登場するコーヒーについて紹介されています。飲んで楽しむだけでなく、コーヒーは物語や歌詞の中のシーンを彩るものとして愛されてきました。中央にあるタッチパネルでは、コーヒーに関する切手が種類別に見られます。
コーヒーに関する小説や実用書が置いてある図書コーナーもあります。近くにソファもあるので、ここでゆっくり読書することも可能。また、白い壁一面には小説の中に出てきたコーヒーに関する一節や、コーヒーについて語る著名人の名言も。
小さなお子さん向けのままごとセットも置いてあります。うちの子どもたちも、しばらく大人しく遊んでくれていたので、私はゆっくり読書が楽しめました。
その他、伊万里やマイセンなどをはじめ、日本のみならず世界各国のコーヒーカップがショーケースにずらりと展示されています。2016年に拝受されたケネディ駐日米国大使のサイン入りカップもありました。
UCCヒストリーコーナー
常設展示室以外にも、展示室2と展示室3の間にはUCCヒストリーコーナーがあります。ここにはUCCを創業した上島忠雄さんや、UCCの歴代の製品、CMアーカイブが展示されています。
CMはタッチパネルを操作すると、昔放映されていたUCCのCMが流れます。懐かしいCMや商品がたくさんあるので、「昔を思い出す!」という方も多いのではないでしょうか。
UCCコーヒー博物館1階
1階にはコーヒーと環境について紹介されているコーナーや、UCCのオリジナルグッズが購入できるミュージアムショップもありました。来館の記念に何かお土産を買って帰るのもおすすめです。
コーヒーのティスティングコーナーです。ティスティングは1日4回(11:00〜11:30、12:30〜13:00、14:00〜14:30、15:30〜16:00)あり、受付で入館料を支払った後にスタッフの人からもらったチケットを提示すれば、参加することができます。
私がいった時は、モカ(青のカップ)とタンザニア(ピンクのカップ)の2種類の飲み比べをしました。個人的にタンザニアは少し苦味があり、モカの方が飲みやすかったです。あまりコーヒーの飲み比べをする機会はないと思うので、ぜひ体験してみてください。
UCCコーヒー博物館では、コーヒークイズ体験もあります。見学後に、受付でもらった挑戦番号を指定のパソコンに入力すると、クイズに参加することができます。問題は、館内の展示の中から出題されます。5問全問正解した人には、認定証発行日より1年間入館無料になる特典があります。全問正解でなくとも、顔写真入りの来館記念証がもらえますよ。
UCCコーヒー博物館のトイレの清潔度は?
館内のトイレは、受付近くに1ヶ所のみ。近くには授乳室もあり、おむつ交換台も併設されています。
館内のトイレは受付近くに1ヶ所あるのみで、その他の場所にはなく、途中でトイレに行きたくなった時はわざわざ下に降りなければいけないのは、少し不便に感じました。
トイレ内は清潔感があって、とてもきれいです。(ウォシュレットもあり)きちんと清掃されているようで、嫌な匂いもまったくしませんでした。
トイレの近くには授乳室もあり、おむつ交換台も併設されています。室内にはエアコンもついていたので、暑い日や寒い日でも空調調節がきちんとされているようでした。
UCCコーヒー博物館にコインロッカーはあるの?
入り口を入ってすぐのところに、ロッカースペースがあります。UCCコーヒー博物館のコインロッカーは100円の返却式ロッカーで良心的です。手荷物が多い方はぜひ利用しましょう。
UCCコーヒー博物館での飲食・レストランは?
入り口付近には喫茶室「UCC Coffee Road」もあります。食事メニューはありませんが、スペシャリストが抽出したおいしいコーヒーを飲むことができます。
キッズ向けのメニューもあり。市場に出回ることの少ないコーヒー豆も販売しています。喫茶室は入館料を払わなくても利用できるので、豆だけ買いにくることも可能です。
館内でお弁当を食べることはできませんが、外にあるベンチスペースは利用可能。人通りも少ないところなので、天気が良い日はこちらでお弁当を食べるのもいいかもしれませんね。
UCCコーヒー博物館のおすすめ度は?
UCCコーヒー博物館は、コーヒーをテーマにした日本で唯一の博物館です。コーヒーのティスティングのほかに、3Dラテアート、焙煎体験などのイベントもあるので、訪れるならそれに合わせて行くのがおすすめ。
小さいお子さんは少々退屈するかもしれませんが、コーヒー好きの方やカフェ経営者にはとても勉強になる施設だと思います。
施設自体もとてもきれいで、エレベーターの周辺は高級ホテルのような雰囲気なのでカップルで訪れてみるのもいいかもしれません。
近隣には、バンドー神戸青少年科学館やIKEAもあります。UCCコーヒー博物館を訪れた際には、そちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
UCCコーヒー博物館の施設概要
住所 |
神戸市中央区港島中町6丁目6-2(地図) |
連絡先 |
078-302-8880 |
最寄駅 |
ポートライナー「南公園駅」 |
アクセス |
JR・阪急・阪神・山陽電鉄「三宮駅」を下車後、ポートライナーの乗り、南公
園駅」下車後、徒歩1分 |
営業時間 |
10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 |
月曜日(祝日の場合は翌日が休み)・年末年始 |
入館料金 |
大人(高校生以上)300円・優待(65歳以上)150円※証明できるものを持参のこと。中学生以下は無料 |
駐車場 |
近隣に有料駐車場あり。
@タイムズフォークランド 神戸ポートアイランド店(73台)30分100円 当日1日最大800円
A市営南公園駐車場 1時間150円 |
公式サイト |
http://www.ucc.co.jp/museum/ |
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