沢の鶴資料館の見どころやおすすめポイントを感想を交えて詳しく紹介します!
沢の鶴資料館は神戸市灘区にある酒造会社「沢の鶴」が運営する博物館です。沢の鶴資料館では江戸時代から昭和初期にかけての酒造りが学べます。
酒造りは数多くの複雑な工程があり、理解するのはなかなか難しいです。沢の鶴資料館は酒造りをわかりやすく解説しているので、誰でもすんなりと酒造りが頭に入ります。また、パネルだけでなく当時使われていた道具が豊富に展示されています。
また、映像作品もあるので酒造りの現場を容易に想像することができるでしょう。
酒造りを学んだら、ミュージアムショップに足を伸ばしてみましょう。ミュージアムショップではお酒が購入できるだけでなく、試飲を楽しむことができます。さまざまなお酒が気軽に試飲できるので、ぜひ遠慮なく試してみましょう。
中には、ミュージアムショップで試飲できない「生原酒」も試せます。
ミュージアムショップにはさまざまなお酒が販売されています。単品だけでなく、小さなお酒がセットになったものも。きっと、そのときのシチュエーションにピッタリのお酒が見つかることでしょう。また、おつまみや酒器の種類も豊富です。
沢の鶴資料館で試飲を楽しみたい方は必ず公共交通機関を利用しましょう。最寄駅は阪神大石駅です。阪神大石駅から南へ徒歩10分で沢の鶴資料館に着きます。したがって、神戸、大阪からスムーズにアクセスできます。
また、沢の鶴資料館は酒処「灘五郷」にあります。他の酒蔵と組み合わせて訪れるのもいいでしょう。今回は沢の鶴資料館へ行ってきたので、写真付きで感想をレビューします。
沢の鶴資料館は阪神「大石駅」から徒歩10分と好アクセス。近くには駐車場もあるので、車で行くことも可能です。
沢の鶴資料館の最寄駅は阪神大石駅です。阪神大石駅から南の方角に10分ほど歩くと沢の鶴資料館に着きます。
この記事では阪神大石駅から沢の鶴資料館までのアクセスを解説します。まず、阪神大石駅の2番出口を出ましょう。2番出口から出ると、大通りが見えます。その大通りを阪神高速3号神戸線・国道43号線に向かって南下します。
すると、国道43号線との交差点に着きます。そのまま、交差点を通過し、南へ歩きましょう。しばらく歩くと、2つに分かれた道が出現します。そうしたら、進行方向左の道に入ります。
このような石畳が見えたら、沢の鶴資料館はもうすぐです。この石畳を目印にして歩きましょう。
これが沢の鶴資料館の入口です。一見すると豪邸のように見えますね。どうぞ、落ち着いた雰囲気で日本酒の奥深い世界を味わってください。
沢の鶴資料館の見どころは酒造りに使われた古い道具の数々。これらの道具を見ると、杜氏の頑張りが感じられるはずです。
沢の鶴資料館の見どころは酒造りに使われた道具の数々です。沢の鶴資料館の建物は「昔の酒蔵」と呼ばれる古い酒蔵を改築したものです。「昔の酒蔵」は棟梁の記述によると、1839年(天保10年)に建てられたと考えられています。
「昔の酒蔵」は酒造りの歴史を伝えることを目的として、昭和53年に資料館としてオープンしました。昭和55年に酒造りの道具と共に兵庫県の「重要有形民俗文化財」に指定されました。しかし、1995年の阪神淡路大震災により全壊しました。
現在の「昔の酒蔵」は当時の建物を忠実に再現したものです。なお、再現された建物は木造免震構造を取り入れています。
これが「昔の酒蔵」です。入口前には「昔の酒蔵」という文字が掲げられていました。また、玄関前には酒蔵らしく、お酒の樽が高く積み上げられています。そして、酒蔵のシンボルである杉玉もありました。
ちなみに、杉玉は新酒ができたことを知らせるための看板のようなもの。最初は青々としていますが、だんだんと茶色に変化していきます。人々は茶色に変化した杉玉を見て、酒の熟成度合いをチェックするのです。
外観だけでなく館内も落ち着いた雰囲気になっています。沢の鶴資料館は1階部分と2階部分に分かれており、どちらも自由に見学できます。また、「酒造りの歳時記」と題した映像作品も上映されています。
これはお酒を入れていた甕です。昔はこのような甕に並々と日本酒が入っていたのでしょう。
これは日本酒の原料である米です。昔は米も米俵で保存されていました。そのため、重さの単位も「キロ」ではなく「一俵」になっています。また、このような荷車に米俵を乗せて、酒蔵まで運んでいったのです。
沢の鶴をはじめ「灘五郷」で使用される米は山田錦を使っています。山田錦は六甲山地で作られている日本酒に適したお米です。山田錦のおかげで、灘の酒は全国トップクラスの品質になったのです。
沢の鶴資料館では初めて訪れた方でも、酒造りの工程がすんなりと頭に入るように工夫されています。また、英語や中国語でも書かれているので外国人観光客にもオススメできる施設です。
酒造りは多くの複雑な工程があります。そのため、杜氏と呼ばれる熟練した職人が日本酒を造っていました。
これは槽場(ふなば)です。石に開いた穴が特徴です。槽場ではもろみからお酒を絞っていました。江戸時代から昭和初期まではこのような作り方をしていたのです。他の酒造会社でも酒蔵の展示は行われていますが、槽場が現存しているところは珍しいようです。
このような大きな酒樽で日本酒を造っていました。沢の鶴資料館では、このような大きな樽がズラッと並べられており、当時の繁栄を物語っています。酒樽は背が高く、奥が深めに作られています。そのため、近くにはハシゴが立てかけてありました。
ぜひ、はしごに登って酒蔵の底を観察してみましょう。
これは日本酒を混ぜたり、汲んだりする道具です。それぞれの道具は細かく用途が決まっているため、種類が豊富にありました。さらに、道具は人数に合わせて用意しないといけないので、相当の量のはずです。したがって、酒造りには広大な敷地が必要です。
また草履から杜氏の厳しい上下関係がわかります。昭和初期まで、酒造りに携わった人々は住み込みで働いていました。もちろん、寝食も共にしていたのです。このような上下関係は仕事だけでなく、生活全般にも行き渡っていました。
これは沢の鶴が明治時代に所有していた酒蔵の瓦です。なかなかユニークな形をしていますね。瓦をよく見ると、米印のマークが入っていました。
この船はお酒を江戸に輸送する際に使われたものです。灘の酒は関西だけでなく、江戸でも圧倒的な人気を誇っていました。したがって、販売量の増加に対応するために灘の酒蔵は、大量にお酒を作って江戸に運んだのです。
また、定期的に江戸にお酒を輸送する必要があったので、船業者は組合を結成していました。このように、現代社会のシステムの基礎が江戸時代に存在したことがわかります。
こちらは当時の酒器です。数え切れないほどの盃があります。ところで、昔の徳利は現在の徳利と比べて、容量が多いような気がします。また、モダンなガラスの盃もありました。
沢の鶴資料館のもう一つのお楽しみはミュージアムショップです。ミュージアムショップでは、酒蔵らしく、試飲やお酒、おつまみの販売が行われています。
館内のもう一つのお楽しみはミュージアムショップです。沢の鶴資料館のミュージアムショップでは、酒蔵らしく、試飲やお酒、おつまみの販売などが行われています。また、酒蔵でしか飲めない「生原酒」の無料試飲もあります。また、ここでしか手に入らない沢の鶴の商品もあります。
これは試飲コーナーです。ここで作られたお酒を試飲することができます。いつでも、複数のお酒が用意されているので、気軽に飲むことができます。中には熟成させたお酒やミュージアムショップでしか購入できないお酒もあります。日本酒好きな方は要チェックですよ。
酒蔵メーカーだけあって数多くのお酒が用意されています。値段もいろいろです。したがって、そのときのシチュエーションにピッタリのお酒を購入することができます。また、単品だけでなく、小さなお酒がいくつも入ったセット仕様も販売されています。
もちろん、お酒のおつまみも充実しています。甘いものから辛いものまで、漬物やつくだ煮から梅や魚、粕汁までそろっているので、好きなものが選べます。試食もできるので、こだわりの逸品を購入しましょう。
日本酒好きなら酒器にもこだわりたいところ。かわいい酒器から渋い酒器まで、いろいろありました。沢の鶴資料館はさまざまな日本酒の楽しみ方を提案しています。きっと、あなたにピッタリの楽しみ方が見つかることでしょう。
沢の鶴資料館は障がい者にも優しい設計となっています。盲導犬の受け入れはもちろんのこと、車いす対応スロープもあり、車いす利用者も楽しめる作りになっています。したがって、誰でも安心してトイレを利用できます。
沢の鶴資料館はお酒好きな方にオススメ。酒造りの造詣が深まるだけでなく、試飲やさまざまな商品を購入できます。きっと、新たな日本酒の楽しみ方を発見することでしょう。なお、試飲を楽しみたい方は必ず公共交通機関を利用してください。
住所 | 兵庫県神戸市灘区大石南町1丁目29番1号(地図) |
連絡先 | 078(882)7788 |
最寄駅 | 阪神大石駅 |
アクセス | 車を利用する場合 阪神高速3号線の摩耶料金所より約5分 電車を利用する場合 阪神大石駅下車、南へ徒歩約10分 |
営業時間 | 10:00〜16:00 |
休園日 | 毎週水曜日、盆休み(8月11日〜16日)、年末年始 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 資料館入口より西に進んだミュージアムショップ側に駐車場あり。 |
公式サイト | http://sawanotsuru.co.jp |
如月柊
道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。
編集&校正 新田浩之