高槻市立歴史民俗資料館の見どころやおすすめを感想を交えて紹介します。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細もあり!
高槻市立歴史民俗資料館(たかつきしりつれきしみんぞくしりょうかん)は高槻城跡にある施設。昔の人の暮らしぶりを今に伝えています。
高槻市立歴史民俗資料館は高槻市にある施設です。高槻城跡で今は城跡公園となっている場所の中にあります。
指定有形文化財となっている旧笹井家住宅を移築して資料館としています。無料で入れる施設になっています。
旧笹井家住宅の中の様子を再現していて、昔の人の暮らしぶりを知ることができます。昔の人が使っていた農具や生活用具なども展示してあります。
今回は高槻市立歴史民俗資料館へ行ってきたので、感想や見どころを写真を交えて詳しくレビューします。
旧笹井家住宅を活かして作られた高槻市立歴史民俗資料館。見どころはそこに再現された昔の人々の居住空間です。
高槻市立歴史民俗資料館は旧笹井家住宅をそのまま活かしてその中でいろんな展示を行っている施設。
昔の人の居住空間を生活感を損なわない形で再現しているところが見どころです。
土間から靴を脱いで畳の間へと入っていくことができ、昔の人の暮らしぶりを間近に見ることができますよ。
入り口も昔の住居そのままのスタイルとなっています。中に入ると思いのほか暗く感じるあたりも現在の建築とは違います。
この扉は上にはね上げるように開くタイプで、外からこじ開けることが難しいようになっています。天井は屋根裏や支柱が見えるようになっていました。
旧笹井家住宅に関する説明の展示がありました。これによるとこの旧笹井家住宅は江戸時代中期の町屋建築でこの家は商家として使われていたとのことです。
現在の高槻町にあった家屋を城跡公園の中へと移築して歴史民俗資料館にしたそうです。昔の家の姿をそのまま残そうとしたのですね。
土間となっているところから靴を脱いで畳の間へと上がることができます。
ただ遠くから見るだけではなく実際に部屋の中に踏み入れて昔の人の生活の様子を見ることができるのがいいですよね。
さっそく上がってみることにしましょう。
床の間には武者人形や掛け軸などが飾られていますよ。昔の日本家屋の典型的なスタイルですよね。大きなたんすも置かれていました。
こういう情景を田舎のおじいちゃん、おばあちゃんの家に里帰りしたときに見たという子供もいるのではないでしょうか。
たんすの上には張り子の虎と書かれた置物がありましたよ。
縁起ものでもある張り子の虎です。耳や口元が赤くて少し獰猛な感じですよね。張り子の虎は首のところをチョンと押すとしばらくゆらゆらと動き続けます。
ここでは手を触れることができないので試すことはできませんが、子供たちにも張り子の虎がどんなものであるかを教えてあげるといいでしょう。
昔は家に大きな振り子時計があったものです。電池式のクォーツ時計の台頭ですっかり見ることもなくなりましたね。
振り子時計は振り子の部分が常に動いているのが特徴です。そんな振り子時計の動きを子供たちにも見せてあげましょう。
古いミシンもありましたよ。立体的な模様が入っているのが印象的でした。
旧笹井家住宅は商売をしている家だったので、帳場などの商売に関するスペースもありましたよ。
小さな帳場机にそろばんが載っている光景はドラマの時代劇などで見ることがありますよね。まさしくその姿が再現されていました。
地機と呼ばれる織機も置かれていました。こういう大層な道具で織物を作っていたのですね。
奥の方から座敷や土間の方を見ると広いスペースがあるのがわかります。
今はふすまによって仕切られていませんが、かってはふすまで仕切られてそれぞれが個別の空間として独立していたのでしょうね。
部屋からは庭も見えるようになっていました。
日本人と深いかかわりがある農具が展示されていました。あと懐かしの郵便ポストもありましたよ。
土間のところには昔の人たちが使っていた農具が展示されていましたよ。
やはり日本は稲作文化ですからこういう米作りに必要な農具はとても大事なものだったのでしょう。
機械化のされていない時代に農具の力を借りながら、人の手で作業を進めていった先人の苦労が偲ばれます。
解説の掲示には米という字は八十八という言葉を合わせたもので米作りには八十八ものたくさんの作業が必要だからという俗説があると紹介されていました。
米作りの道具がこんなにあるなんて知らなかったですよね。
それぞれの工程に道具が必要となってくるわけですから、これだけの種類になるわけですね。
昔の人たちがどのように稲作をしていたのかを図解した展示もありました。確かにこれを見ていくと1つ1つのプロセスが大切なことがわかります。
それにしてもお米を収穫するまでには途方もない労力がかかるのですね。特に機械化もされていない昔では半端ない労働だったのでしょう。
農具とは別に昔懐かしい郵便ポストも置いてありました。
街中から姿を消していった昔のスタイルの郵便ポストは子供たちには未知の存在となってしまっているのかもしれませんね。
郵便のはじまりを解説した展示もありますので親子で学習するのもいいでしょう。
高槻市立歴史民俗資料館を出たところにAR高槻城の解説の掲示が出ていますよ。
これはスマートフォンを使って専用アプリをダウンロードしてARを見ることができるサービスとなっています。
ARとは拡張現実の意味で現実の風景の中にプラスして新しい情景を足して見れるものです。ここでは今はなき高槻城をARで復活させて見ることができます。
城跡公園の中にあるトイレ。中は広いスペースが確保されてました。
高槻市立歴史民俗資料館の中にはトイレはありませんが、城跡公園にはトイレがあります。
高槻市立歴史民俗資料館からもすぐそばのところにトイレ棟がありますよ。中は広々していましたので使いやすい感じでした。
清掃はされていてきれいになっていました。ジュースの自動販売機もトイレ棟に隣接したところにあります。こちらも子供たちの水分補給に利用できそうです。
トイレの中身は洋式トイレが置かれていてトイレットペーパーも補充されていました。
オストメイト対応の設備やベビーチェアやベビーベッドなど赤ちゃんに対応した設備は残念ながらありませんでした。
高槻市立歴史民俗資料館は阪急「高槻市駅」から歩いて12分ほどの距離。車なら名神高速道路茨木ICから20分ほどです。
高槻市立歴史民俗資料館の最寄り駅としては阪急「高槻市駅」、JR「高槻駅」などがあげられます。
阪急「高槻市駅」からは約12分、JR「高槻駅」からは約18分で高槻市立歴史民俗資料館に着きます。
車で行く場合は名神高速道路を利用するといいでしょう。茨木ICで降りて20分ほどで着きます。
阪急「高槻市駅」、JR「高槻駅」のどちらからでも高槻市立歴史民俗資料館に行けますが、距離的に近いのは阪急「高槻市駅」です。
JR「高槻駅」からはまずは阪急「高槻市駅」に向かう必要があります。阪急「高槻市駅」からは城北通りという道を進んでいけば自然と城跡公園に着きますよ。
高槻市立歴史民俗資料館は城跡公園の中にあります。
高槻市立歴史民俗資料館には駐車場はありません。大きな通りに面しているコインパーキングとしてはタイムズ高槻大手町が近くにありますのでそこを使うといいでしょう。
料金は全日8:00〜22:00が30分200円、22:00〜8:00が60分100円です。駐車後24時間の最大料金は1200円となります。
昔の人の暮らしぶりを学習できる高槻市立歴史民俗資料館。子供たちの研究課題の情報収集におすすめな場所です。
高槻市立歴史民俗資料館は子供たちと一緒に昔の人の暮らしぶりを学習できる点がいいですよね。
子供たちの研究課題のテーマが決まらないというときにはここを訪れるといいでしょう。
昔の人の暮らしぶりからいろんな研究テーマが見つかるはずです。そういった子供たちの課題のための情報収集におすすめしたい場所となります。
高槻市立歴史民俗資料館は城跡公園の中にありますので、学習の跡は城跡公園で思いっきり遊ぶこともできますよ。
住所 | 大阪府高槻市城内町3番10号(地図) |
連絡先 | 072-673-6446 |
最寄駅 | 阪急「高槻市駅」またはJR「高槻駅」 |
アクセス | <電車を利用する場合> 阪急「高槻市駅」から徒歩約12分、JR「高槻駅」から徒歩約18分 <車を利用する場合>名神高速道路茨木ICより約20分 |
開館時間 | 10:00〜17:00(入場は16:30まで) |
休館日 | 月曜日、祝日の翌日、12月28日〜1月3日 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 無 |
公式サイト | https://rekishikan/shisetsu (高槻市ホームページ内) |
みつ葉
すきま時間で執筆にチャレンジしているひよっこライター。生まれも育ちも神戸。自分の知らない場所を歩きまわって堪能するのが趣味。関西圏の隠れたスポットを見つけて、実際に現地に足を運んでその魅力を発信していきたい!読み手の人たちにその場の空気感みたいなものを伝えられればと思っております。
編集&校正 ビー・エイブル