国立民族学博物館の見どころやおすすめを感想を交えて紹介します。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細もあり!
国立民族学博物館(こくりつみんぞくがくはくぶつかん)は世界の民族の生活の様子を知ることができる施設。収蔵品の多さが自慢です。
国立民族学博物館は吹田市の万博記念公園に隣接していている施設です。世界の民族の生活にまつわるものを展示しているのが特徴です。
収蔵品の多さが際立っていて、丹念に見ていくと一度にすべての展示物を見ることができないくらいの充実ぶりです。生活道具や服装などはもちろん、祭事に使うものや家の構造まであらゆるジャンルのものを網羅しています。
常時展示に加えて特別展や企画展なども開催されます。ビデオ資料などを好きなように検索して見ることができるインフォメーションゾーンもあります。
今回は国立民族学博物館へ行ってきたので、感想や見どころを写真を交えて詳しくレビューします。
リーズナブルな国立民族学博物館の料金。JTB電子チケットを購入すると割引となります。
国立民族学博物館の料金は一般が420円、高校・大学生が250円、中学生以下が無料となっています。
子供連れで行くときは子供料金が無料となるのがいいですね。なんと2階にあるインフォメーションゾーンは入場無料となっています。
エントランスホール、ミュージアムショップなども無料で入ることができるので、まずは無料エリアだけを見に行くというのもいいかもしれませんね。
JTB電子チケットを使うと割引されてお得ですよ。JTB電子チケットとはスマートフォン専用のサービスでスマホがチケット代わりになるというものです。
料金は一般が350円、高校・大学生が200円となります。詳しくは公式サイトをご覧ください。
有料エリアとなっている国立民族学博物館の本館展示場。充実している展示が見どころとなります。
国立民族学博物館の本館展示場は有料エリアとなります。ただここの展示は大変充実していますので有料でも見る価値は高いと思いますよ。
アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、アフリカ、アジアなど地域ごとにブースが分かれています。
それぞれに生活に関する用具や道具、服や祭事に使うもの、住まいなどが所狭しと展示されています。
地域による風土の違いや人々の暮らしぶりなどが展示物を通して感じられますよ。
オセアニアのブースには航海へと乗り出すために作られた大きな船が展示されていましたよ。このような船を使って未知の場所を探しに行ってたのでしょうね。
ブーメランなども展示されていました。オーストラリアのアボリジニが狩猟に使うためにブーメランを編み出したのが始まりと言われています。
男の子には興味津々な展示なのではないでしょうか。それにしてもいろんな形状があるのですね。
北アメリカの先住民族であるインディアンが作っていたのがトーテンポールです。
1つのトーテンポールの中にいろいろな動物や人の顔などが刻まれています。よく見るとほんとにユニークな造形ですよね。
アメリカのブースで目を惹くのがこの暦を表すと言われている石板です。
昔の人は天文学に秀でていたと言われていますが、どうやってこのような高等数学を駆使したものを築くことができたのでしょうか。謎ですよね。
ヨーロッパのブースで面白かったのはパンの展示があったことです。
たしかに米食が中心のアジアに対してヨーロッパはパン文化ですよね。いろんなパンを見ることができましたよ。
仏教文化を色濃く感じる造形が多いのがアジアのブースの特徴です。色どりもがぜん鮮やかなものが増えています。
他のブースにないものでここにはあるものが乗り物です。庶民の足として活躍しているのが3輪の乗合タクシーであるトゥクトゥクです。
地域によってはオートリクシャーとかバジャイとも呼ばれています。
朝鮮は独立したブースで紹介されていました。韓流ドラマの時代劇などでよく見る民族衣装などはなじみのあるものではないでしょうか。
韓流ファンには興味深く見れるコーナーとなっていました。
ゲルとかパオとかの呼び方で知られている移動式の家です。モンゴルの遊牧民が使用していることで知られています。
衛星アンテナが建てられているところが現代的ですよね。この中でもテレビを見たりすることができるようになっているのですね。
アイヌの文化も独立したブースで紹介されていました。漫画のゴールデンカムイを読んでアイヌの文化に興味を持った人も多いのではないでしょうか。
そういう人にとっては漫画で出てきたシーンを思い起こさせるような展示が見られますよ。
アイヌの人々がどんな暮らしをしていたのかが垣間見れるのがこの展示です。
家の様子を再現したスケールの大きな展示となっていましたよ。雪深い中での暮らしぶりが感じられました。
日本の文化も紹介されていましたよ。ねぶた祭りなどで使われる大型の灯籠は日本の祭りの象徴的な存在と言えるでしょう。こうみると日本の祭りも派手な側面がありますよね。
滋賀の長浜で使われている曳山もありましたよ。これも祭りの際などに引き回されるものですよね。山車と言えば私たちには京都祇園祭の山鉾が身近ですね。
地味なものとしてはこけしの展示もありましたよ。いろんな種類のこけしが一堂に介していました。
昔は家に1つくらいはあったのに、今ではこけしがある家はずいぶんと減ってきたのではないでしょうか。
無料で楽しむことができるインフォメーションゾーン。世界の人びとの暮らしぶりを学習することができます。
本館展示場は有料ですが、無料で楽しめるエリアも国立民族学博物館にはありますよ。その中でも学習に有益なのがインフォメーションゾーンです。
特に世界の人びとの暮らしぶりを学習したいという意思があるのであればここを訪れるといいでしょう。
ここには近未来的なビデオテークというシステムが設けられています。ビデオ資料などを自由に見ることができます。
好奇心が豊かな子供たちにとっては探究ひろばはいい学習の場となりますよ。リサーチデスクという装置が備え付けられています。
国立民族学博物館で展示されているものに関してさまざまな情報をこれで探すことができます。
本も揃っています。ここで夏休みの自由研究の資料まとめなどもできるかもしれませんね。インフォメーションゾーンをうまく活用したいですね。
データとしての資料のみならず触って楽しめる資料もありますよ。
本館展示場の展示物は見るだけですがここでは直に触ることもできるので、触感での情報も得ることができます。
ところどころにベンチスペースが設けられている国立民族学博物館。歩き疲れたら気楽に腰掛けましょう。
とにかく本館展示場は展示物が多く見て回るにも時間がかかります。休憩を取りながら進まないと大変ですよ。
本館展示場の通路の途中には大きな腰かけエリアが用意されています。こういう休憩スペースで足を休めていきたいものですね。
本館展示場以外にもところどころにベンチスペースが設けられています。博物館だけあって全体的に静かなのでベンチでたたずんでいても穏やかな気分になりますよ。
バリアフリー対応のトイレがある国立民族学博物館。中はきれいなシャワートイレになっていました。
国立民族学博物館には館内にトイレがあります。外観はスタイリッシュになっていてトイレはうれしいことにシャワートイレとなっています。衛生的に使えるのでいいですよね。
トイレットペーパーは補充されていました。また展示の通路の一角に冷水器、国立民族学博物館への道の途中にコインロッカーも設置してありました。
トイレの中は広いスペースが確保されていましたので誰でも利用しやすいでしょう。ちゃんと清掃されていて清潔感があって安心して使えるトイレスペースになっていました。
トイレ以外の設備としては展示の通路の一角に冷水器が設置されています。水飲み専用となっていて気楽にのどを潤すことができます。
国立民族学博物館はほんとに展示物が多いので熱心に見ていくと意外と時間がかかってしまいます。そんな時に冷水器があるとありがたいですね。
日本庭園前駐車場から国立民族学博物館への道の途中にコインロッカーが設置してあります。独立した建物となっていて誰でも利用できるようになっていました。
荷物が重たい場合は国立民族学博物館に入る前にここで荷物を預けるといいかもしれませんね。
大阪モノレール「万博記念公園駅」から徒歩で15分ほどの国立民族学博物館。車なら中国自動車道または近畿自動車道吹田JCTから4分ほどで着きます。
国立民族学博物館へは大阪モノレール「万博記念公園駅」または「公園東口駅」からアクセスするといいでしょう。
それぞれ徒歩で約15分で着きますよ。
国立民族学博物館に車で行く場合は中国自動車道または近畿自動車道から行くといいでしょう。吹田JCTで降りましょう。吹田JCTからは約4分で着きます。
国立民族学博物館の最寄り駅は大阪モノレール「万博記念公園駅」「公園東口駅」となりますが、大阪方面から阪急、大阪メトロを介して大阪モノレールに乗り換える場合や京都方面から阪急や京阪を介して大阪モノレールに乗り換える場合は「万博記念公園駅」から歩いて行った方がスムーズでいいでしょう。
「公園東口駅」はさらに大阪モノレールの彩都線に乗り換える必要があるので時間のロスにつながります。
国立民族学博物館の近くには日本庭園前駐車場という駐車場があるので車でも行きやすいですよ。
平日料金は2時間まで400円、2時間超3時間まで600円、3時間超4時間まで800円、4時間超24時間まで1000円となっています。
土日祝の料金は2時間まで600円、2時間超3時間まで900円、3時間超4時間まで1200円、4時間超24時間まで1500円となっています。
展示物が充実している国立民族学博物館。子供たちの学習の場としてもおすすめです。
海外の民族の生活ぶりに興味がある人にとってはとても面白い博物館ですよ。世界の人たちの生活に想いを馳せながら見て回ることができます。
社会科で世界の民族のことを学んでいる子供たちの学習の場としてもおすすめです。実際に展示を見ることでより多くのことを学べるでしょう。
国立民族学博物館は無料で楽しめるインフォメーションゾーンもありますのでまずはそこから楽しむのもいいですよ。
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園10-1(地図) |
連絡先 | 06-6876-2151 |
最寄駅 | 大阪モノレール「万博記念公園駅」、「公園東口駅」 |
アクセス | <電車を利用する場合> 大阪モノレール「万博記念公園駅」「公園東口駅」どちらからも徒歩約15分 <車を利用する場合> 中国自動車道、近畿自動車道の吹田JCTから約4分 |
営業時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日)12月28日〜1月4日 |
料金 | 一般420円、高校・大学生250円、中学生以下無料 |
駐車場 | 日本庭園前駐車場 |
公式サイト | https://minpaku |
みつ葉
すきま時間で執筆にチャレンジしているひよっこライター。生まれも育ちも神戸。自分の知らない場所を歩きまわって堪能するのが趣味。関西圏の隠れたスポットを見つけて、実際に現地に足を運んでその魅力を発信していきたい!読み手の人たちにその場の空気感みたいなものを伝えられればと思っております。
編集&校正 ビー・エイブル