川端康成文学館のの見どころやおすすめを紹介。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細も!
川端康成文学館は大阪府茨木市にある博物館で、さまざまな角度から作家、川端康成の魅力に迫っています。
川端康成文学館は大阪府茨木市にある博物館です。川端康成は『雪国』や「伊豆の踊子』など数々の名作を世に送り続けた日本文学を代表する作家。
1968年には日本人初となるノーベル文学賞を受賞しました。
川端康成は1899年に大阪の天満で生まれました。しかし、幼い時期に両親を結核で亡くし、川端康成は祖父母の住む現在の大阪府茨木市に引き取られることに。
青年時代は茨木で過ごしたので、川端康成の博物館が茨木にあります。
展示スペースで最も多く割かれているのが幼少期からノーベル文学賞を受賞するまでの足跡です。
幼少期から青年期にかけてのコーナーでは教科書や友人に当てた手紙が展示されています。館内に展示物を見ると「川端作品を読みたい」という気になるでしょう。
足跡をたどるコーナーの横にはビデオコーナーと川端文学散歩があります。ビデオコーナーは個人ブースとなっており、映像を通じて川端康成の魅力に迫れます。
川端文学散歩は川端康成に関する茨木市のスポットを紹介。このパネルを参考にして茨木市を散歩すると楽しいでしょう。
川端康成文学館の最寄り駅は阪急京都線「茨木市駅」。「茨木市駅」からは徒歩15分ほどなので、アクセスのいい博物館といえます。
今回は川端康成文学館へ行ってきたので、写真付きで感想をレビューします。
川端康成文学館は無料です。入口を入ったら、そのまま展示室に行けます。なお、団体であっても入場料は無料です。
日本人初のノーベル文学賞を受賞した川端康成。川端康成は3歳のときに茨木市に引っ越しました。したがって、茨木市には川端康成の功績が学べる博物館、川端康成文学館があるわけです。
川端康成は『伊豆の踊子』や『雪国』といった名作を書いた日本を代表する作家。1968年には日本人初のノーベル文学賞を受賞しました。
川端康成は大阪の天満で生まれましたが、3歳のときに現在の大阪府茨木市に引っ越したので、川端康成の功績を学べる博物館が茨木市にあるわけです。
館内はさまざまな資料を用いて、川端康成の足跡がたどれるようになっています。特に手書きの原稿には注目したいところ。
作品に対する川端康成の熱意が伝わってきます。なお、館内は基本的に写真撮影禁止です。
まず、生い立ちからノーベル文学賞受賞までの足取りを追ってみましょう。川端康成文学館には川端康成に関するさまざまな資料があります。
先ほども紹介したとおり、川端康成文学館は基本的に写真撮影が禁じされています。したがって、文字で博物館の魅力をお伝えします。
入口を入って右側が展示室になります。
川端康成は1899年、開業医の息子として大阪の天満に生まれました。しかし、幼いときに両親を結核でなくし、3歳のときに祖父母が住む現在の大阪府茨木市に引っ越しました。
子供時代を紹介するコーナーでは川端医院の用紙に書かれた川端康成の手習いがありました。なかなか、堂々した字でしたよ。
川端康成が通っていた小学校で使われていた算数の教科書にも注目したいところ。
レイアウトは別にして、現在の算数の教科書に掲載されている問題と変わらないように思えます。
小学生の子供がいる家庭ですと、このコーナーが一番盛り上がるかもしれませんね。
川端康成が文学を志したのは旧姓茨木中学2年生のとき。作品を書いては地元の新聞社、京阪新聞社に持ち込んでいました。
この頃に書かれた『十六歳の日記』はあまりにも有名です。私が注目したのは昭和4年頃に書かれた友人にあてた手紙。
びっしりと書かれた手紙からは文学に対する情熱と友人を思う心が伝わってきます。
川端康成文学に多大な影響を与えた女性、伊藤初代の写真がありました。川端康成が20歳のときに、喫茶店で働いていた伊藤初代に出会います。
そのとき、彼女はまだ14歳! あまりの若さに驚いてしまうことでしょう。
伊藤初代の写真の隣には川端康成の代表作のひとつ『伊豆の踊子』を紹介した大きなパネルがありました。
パネルには川端康成と踊子が歩いたルートが書かれています。パネルの下には『伊豆の踊子』の小説がたくさん。
これらの展示物を見ると、いかに多くの方が『伊豆の踊子』を愛読したか、よくわかるでしょう。
『伊豆の踊子』の隣には『雪国』のパネルがありました。パネルにはトンネルの写真と冒頭の文章『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。』が書かれています。
説明によると『雪国』は1935年から続いた連載小説でしたが、定本になったのは1971年のこと。名作だけに、少し意外な印象を受けます。
川端康成の友人のひとりが、作家の横光利一です。館内には川端康成と横光利一との交流がわかる展示物がたくさんあります。
二人で支え合いながら、執筆活動に専念していたのでしょう。
戦後は「日本の美を伝えていく活動」に精力を傾けました。展示コーナーでは1948年、川端康成が第四代ペンクラブ就任時の言葉が書かれていました。
「日本を世界の孤児にしてはならない」という熱き想いのおかげで、今日の日本文学があります。
足跡をたどる展示コーナーは1968年のノーベル文学賞受賞で終わっています。
説明によると川端康成はノーベル文学賞受賞を『ノオベル賞なども私はめぐりあわせだと思つている』と表現。
この淡々とした姿勢は現代の我々にも見習うべきところがありそうですね。
なお、入口には川端康成文学館を記したスタンプが置いてあります。見学の記念にいかがでしょうか。
川端康成文学館ではさまざまな角度から川端康成を紹介しています。そのひとつが川端康成文学散歩とビデオコーナーです。
足跡をたどるコーナーが終わると、川端康成文学散歩とビデオコーナーがあります。
川端康成文学散歩では「茨木市中心部の川端康成ゆかりの地」と称するパネルがあります。このパネルを見ながら茨木の街を歩くのもいいでしょう。
この写真は別室で撮影したものですが、パネルの内容は同じです。
ビデオコーナーは個人ブースになっており『川端康成の世界』というビデオが放映されています。
このビデオを見ると、川端康成の世界に迫れるのではないでしょうか。
川端康成文学館では川端康成が住んでいた茨木の家と1946年から使っていた書斎が再現されています。
別室には20分の1で再現された茨木時代の川端康成の家の模型があります。この模型を見るだけでも、大きな屋敷に暮らしていたことがわかるでしょう。
何と面積は400坪、住宅は41坪でした。なお、今でも茨木時代の川端康成の家は残っています。
ボタンを押すと、川端康成の家を説明するテープが流れます。説明によると、家は1966年に改築されました。それでも、川端康成の家を訪れる価値はありそうですね。
こちらは1946年から川端康成が使っていた書斎の再現です。シンプルなレイアウトとペンの種類の多さが印象に残ります。
実際に書斎に入って記念写真を撮ることもできます。記念写真を希望される際はスタッフに声をかけましょう。
川端康成文学館のトイレは隣にある茨木市立上中条青少年センターのトイレを借りる形になります。
川端康成文学館と茨木市立上中条青少年センターはつながっています。
トイレはシンプルな洋式トイレでした。清掃が行き届いており、誰でも気持ちよく利用できます。ただし、赤ちゃんに関する設備はありませんでした。
洗面台にはきちんと石鹸が入っていました。青少年が使用する施設ということもあり、清潔面に気を配っている姿勢がうかがえます。
青少年センターには自動販売機が設置されています。
川端康成文学館は阪急京都線「茨木市駅」から徒歩15分と好アクセス。周辺には駐車場もあるので、車で行くことも可能です。
川端康成文学館の最寄り駅は阪急京都線「茨木市駅」、JR京都線「茨木駅」です。「茨木市駅」から徒歩15分ほどです。
この記事では「茨木市駅」からのアクセスを紹介します。
「茨木市駅」を降りたら北改札口を抜け、東出口へ出ましょう。東出口を出たら、商店街「阪急本通」を目指します。
「阪急本通」には魅力的なお店がたくさん。博物館を訪れる前に腹ごしらえしたい場合は「阪急本通」の利用をおすすめします。
「阪急本通」を抜け、まっすぐ歩くと茨木神社の鳥居が見えてきます。鳥居が見えたら右折しましょう。道は狭いですが、交通量が多いのでご注意ください。
左手に幼稚園が見えたら左折します。すると「川端通り」と呼ばれる公園のような遊歩道に出ます。遊歩道に出たら右折、東へ向かって歩きましょう。
「川端通り」にはこのようなベンチがあります。このベンチでお弁当を食べるのもいいでしょうね。
進行方向左側に黄土色の建物が見えたら川端康成文学館に着いたも同然。横断歩道をわたります。
川端康成文学館は茨木市立上中条青少年センターの隣にあります。
川端康成文学館は川端康成ファンにとっては必見のスポット。子供に見せると、見学をきっかけに、日本文学に興味を示すかもしれません。
川端康成文学館は川端康成ファンであれば絶対に訪れたいところ。規模はそれほど大きくありませんが、展示内容は充実しています。
子供ですと、小学生高学年以上であれば、十分に理解できると思います。川端康成文学館の見学をきっかけとして、日本文学に興味を示すかもしれません。
住所 | 大阪府茨木市上中条2-11-25(地図) |
連絡先 | 072-625-5978 |
最寄駅 | 阪急京都線「茨木市駅」 |
アクセス | 「茨木市駅」から徒歩15分ほど |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
休業日 | 火曜日、祝日の翌日、12月28日〜1月4日 |
入場料 | 無料 |
駐車場 | 周辺に無料駐車場あり |
公式サイト | http://ibaraki/1310.html |
新田 浩之
1987年生まれ、兵庫県神戸市在住。現在はライターとして活動しています。分かりやすく関西の魅力やお出かけ情報を全国の方々に伝えればと思っています。
編集&校正 ビー・エイブル