奈良町からくりおもちゃ館の見どころやおすすめポイントを感想を交えて詳しく紹介します!
奈良町からくりおもちゃ館は奈良県の奈良町にある施設です。奈良町は明治初期の雰囲気が残る街並みで、最近話題のスポットでもあります。
奈良町からくりおもちゃ館は、江戸時代の庶民文化の中、家庭で使われていたからくりおもちゃが置かれていて、誰でも気軽に遊ぶことができるようになっています。
建物は、奈良市都市景観形成建築に指定されている「旧松矢家住宅」にあります。
江戸時代の庶民文化の中、家庭で使われていたからくりおもちゃが置かれていて、誰でも気軽に遊ぶことができるようになっています。
なんと展示物は全部で618点。2ヶ月に一回入れ替えるそうなので、2ヶ月後に行けば別のおもちゃに出会えるかもしれませんね。
施設内にはボランティアスタッフが常駐していて、からくりおもちゃの遊び方をレクチャーしてくれるので、まったく見たことがないようなおもちゃでも遊び方を教えてもらえます。
オープンから90日で入館者が1万人を突破したという記録もあり、奈良町の人気スポットでもあります。
今回は奈良町からくりおもちゃ館へ行ってきたので、感想や見どころを写真を交えて詳しくレビューします。
奈良町からくりおもちゃ館の料金はなんと無料!
ですが、20人ぐらいしか入れないため、それ以上の団体で行く場合には事前の連絡が必要です。
奈良町からくりおもちゃ館は江戸時代のおもちゃがたくさんそろっている施設です。庶民がどんなおもちゃで遊んでいたのか知ることができるだけでなく、実際にそのおもちゃで遊ぶことができる点も面白いところです。
施設自体が明治初期の「旧松矢家住宅」ということで独特な雰囲気を残しているところも興味深いところですが、その中で、江戸庶民がどんなおもちゃで遊んでいたのか知ることができ、実際にそのおもちゃで遊ぶことができる点も面白いところです。
江戸時代のおもちゃは電気やぜんまい、ばねなどを使っていないため、作りが簡単で、原理を理解できれば自分でも作れそうなおもちゃが多数そろっています。
近代的なものがない時代の工夫が見られて、特に理科好きの子供には楽しめると思います。
こちらは臼つきというおもちゃです。人形同士は木と紐で結ばれていて、片方が引っ張られたら、片方が緩む仕組みになっていて、互いにお餅をつき合うという動作をします。
絶妙なバランスで成り立っているので、杵が相手の頭を直撃するということはないんですよ。
また動作も大げさなほど大きくて、これにはクスッと笑ってしまいます。ついついずっと見入ってしまいます。
こちらは木挽き人形です。下に棒が付いていて、引くと木を切る動作をします。
これは、木を切る人形の腕や足の長さや関節がいいバランスであるため、棒を引っ張ることでそれぞれが動きに作用して、木を切る動作につながるんですね。
なかなか巧妙な仕掛けで面白いですね。
こちらは弾き猿というおもちゃです。こちらは弓のようになっていて、それを弾くと猿が棒を登るというおもちゃです。
弾力があるので、それに弾かれて棒を登るのでしょうけれど、弾力の必要なものでもかつてはバネはないので、代わりに竹を使ったんですね。
竹をしならせてバネの代わりにするなんて、なかなか考えていますよね。
こちらはからくり天狗というおもちゃです。
回転の力を使ったおもちゃで、天狗の足元に弓が付いていて、それを引っ張ると、軸が回転して、上についている天狗も回る仕組みです。
遠心力がかかるので、ぶらぶらした両手は回っている間、バレリーナのように扇型に広がります。
簡単な原理なんですが、天狗というところがなかなか面白いところでもありますね。風に揺られてくるくるとあおられながら空を舞う天狗の姿が想像できますね。
こちらは米つき車です。赤ちゃんの手押し車で、押すと音が鳴ったり、マスコットが出たり入ったりする「カタカタ」というおもちゃにそっくりです。
原理はこれと同じなのでしょうけれど、こんな古い時代から赤ちゃんのおもちゃは変わりなく、同じようなものが使われているということに驚きです。
時代が違っても、人間の面白いと思うものや考えるものはそれほど変わらないのかもしれませんね。
こちらは面かぶりというおもちゃです。下に紐がついていて、それを引くと人型の人形が手に持っていたキツネのお面をパッとかぶります。
キツネのお面というだけでもずいぶんと時代を感じますが、おもちゃ自体も手作り感があってとても素朴な感じです。
小さな赤ちゃんが見ると、「いないいないばあ」みたいで喜びそうですね。
こちらはさや絵というものです。絵が描かれているのですが、ぱっと見た感じはなんだかよくわかりません。
ですが、銀の筒に映すと屈折で、絵の比率が変わって映るので、それがなんだかわかるんですね。
銀の筒の方を見ると傘を持った和服を着た女の人が映っています。
絵の方は頭がすごく長くてなんだかわからなかったのですが、映すとこんな絵になっていたんですね。
もうひとつの方も銀の筒には傘をさしている人が映っています。
なんだかわからなかった絵が、銀の筒をかざすことで、暗号を解くカギのようになるのは面白いですね。
館内には奈良の郷土玩具も置かれていました。こちらは奈良の郷土玩具「五色鹿」です。五色に塗り分けた鹿が可愛いですね。
この五色鹿ですが、手作りの小さな土人形で小さなものなんです。奈良ではおなじみの人形だったのですが、最近はなかなか簡単には見つからないようなんです。
どうも作家さんはとても思い入れのある人形のようで、一人で手作りされているそうなんです。
だから数が少ないということもあるんですが、ニセの五色鹿が出回ったこともあって、作家さんが限定したお店にしか卸さないことにしているということもあるそうです。
ということで、この五色鹿は貴重なおもちゃなんですね。
こちらは張り子のトラならぬ、張り子の鹿です。さすがに奈良だけあって鹿のおもちゃの多さに目を惹きます。
奈良の鹿はかつてから神の使いと考えられていたため、奈良の庶民の生活にも密接なものだったのでしょうね。
実は奈良の鹿は動物園のように誰かに管理されているわけではなく、基本的には野放しだそうです。
法律で保護されているものの飼育されているものではないようです。そんな鹿の自由な姿が表現されていました。
奈良町からくりおもちゃ館には男女別のトイレと多目的トイレがあります。
奈良町からくりおもちゃ館男女別のトイレと多目的トイレがあります。
ただ、小さな施設なので子供にためのベビーカーレンタル、ベビーシート、おむつ替えシート、授乳室などはありません。
また、コインロッカーもありません。ただ、館内は和室のスペースなので、隅に置いておくことはできそうです。
奈良町からくりおもちゃ館は小さい子供から大きな子供まですべての子供におすすめです。
奈良町からくりおもちゃ館はどの年代の子供にもおすすめです。単純なおもちゃが多いので、小さい子供にはわかりやすく、純粋に楽しめそうです。
実際に動かして楽しめるので、赤ちゃんなどでも動かしてあげれば喜んでくれると思います。
また、少し大きな子供にも、おおちゃを動かすのにいろんな物理の原理を知ることができて興味深いと思います。
何より夏休みの自由研究のヒントになるようなおもちゃがたくさんあるので、原理を理解して自宅で作ってみるというのも面白いかもしれませんね。
奈良町からくりおもちゃ館の最寄り駅はJR奈良駅・近鉄奈良駅です。
JR奈良駅からは東へ徒歩15分ぐらいの距離、近鉄奈良駅からは南へ10分ぐらいの距離となります。
歩いて行っても近いのですが、バスでも行くことができます。奈良交通(市内循環バス)の田中町バス停から徒歩5分ぐらいで到着です。
土日だと「ぐるっと奈良」という周遊バスが出ていて、1乗車100円で乗れるので、こちらを利用するのも便利だと思います。
奈良の他の見どころも回ってもらえるので、観光には便利ですね。
自動車で行く場合は、奈良町からくりおもちゃ館には専用駐車場がないので要注意です。奈良町の近くにコインパーキングが多数あるのでそちらを利用しましょう。
奈良町からくりおもちゃ館は小さな路地のようなところにあります。
また、入り口は「さるぼぼ」のような人形がつけられているのですが、こちらは奈良町ではおなじみになっているみがわり猿で、魔除け代わりになるそうです。
住所 | 〒630-8338 奈良市陰陽町7番(地図) |
連絡先 | 0742-26-5656 |
最寄駅 | 近鉄奈良駅、JR奈良駅 |
アクセス | 近鉄奈良駅より徒歩約10分、JR奈良駅より徒歩約15分 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
休園日 | 毎週水曜日、休日の翌々日、12月29日〜1月3日 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 専用駐車場無し ならまちセンター前駐車場または、ならまち大通り周辺にコインパーキングあり。 |
公式サイト | https://karakuri-omochakan |
如月柊
道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。
編集&校正 ビー・エイブル