三木市立金物資料館の見どころやおすすめポイントを感想を交えて詳しく紹介します!
金物資料館は1フロアの小さな施設ですが、展示品はなんと3,000品以上! 全ての展示品を見ると、かなりの時間を要します。できるだけ、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
三木市立金物資料館は兵庫県三木市にある博物館です。三木は「金物の町」として知られています。
例えば、手引きノコギリの全国シェアは17%。その品質の良さは全国に知られています。
そんな、三木が生んだ金物の魅力に迫れるスポットが金物資料館です。
「金物を見て理解できるかな...」と思っている方もご安心を。金物資料館ではスタッフが懇切丁寧に教えてくれます。
わからないことがあれば積極的に尋ねてみましょう。金物はもちろんのこと、三木のことなら何でも知っています。
また、金物資料館の隣には金物神社があります。金物神社のチェックもお忘れなく!
今回は三木市立金物資料館へ行ってきたので、写真付きで感想をレビューします。
金物資料館は神戸電鉄粟生線「三木上の丸駅」から徒歩5分と好アクセス。周辺には駐車場もあるので、車で行くことも可能です。
金物資料館の最寄駅は神戸電鉄粟生線「三木上の丸駅」です。粟生線を利用する場合は列車本数にご注意を。
朝・夕は15分に1本程度ですが、日中は1時間に1本しか来ません。あらかじめ時刻表でチェックすることをおすすめします。「三木上の丸駅」からの所要時間は約5分です。
なお、車でアクセスする場合は文化会館駐車場を利用しましょう。なお、文化会館駐車場を利用する場合は事前確認が必要です。
三木市といえば金物。三木産の手引きのこぎりは全国シェア17%です。金物資料館に行くと、三木が生んだ金物の魅力に触れられます。
三木といえば金物。三木産の手引きのこぎりは全国シェア17%を占めます。現在でも、三木の金物は高品質なことで知られています。そんな金物三木の魅力に迫れるのが金物資料館です。
金物資料館は1フロアの小さな博物館ですが、展示数はなんと3,000品以上! 全て見ようと思うと、結構かかります。
また、スタッフの懇切丁寧な説明も魅力のひとつ。わからないことがあれば、なんでも聞いてみましょう。
金物資料館の隣には金物神社があります。派手な装飾はありませんが、なかなか珍しい名前の神社。ぜひチェックしてみましょう。
なお、毎月第1日曜日には金物神社にて古式鍛錬の実演が行われます。
金物資料館には金物3,000点以上が展示されています。あまりの多さに度肝を抜かれること間違いなし。全て見るにはそれなりに時間がかかります。
金物資料館の正面はこんな感じ。金物神社があるので、あまり資料館らしく見えません。正面に見えるコンクリート製の建物が金物資料館です。
金物資料館の前には文部省(当時)唱歌「村のかじや」の楽譜が書かれたモニュメントがあります。
しばらくモニュメントを見ていると、どこからか「村のかじや」のメロディが聞こえてきました。どうも、見学者が来るとメロディが流れるようになっているようです。
館内は土足厳禁。靴を脱いで館内に入っていきます。なお、写真撮影は自由です。気になった品や資料があれば、気にせずにバシバシ撮影しましょう。
最初に紹介されたのが宮野平次郎が作ったのこぎりです。「宮野平次郎家」は三木を代表する鋸家事の名門。
数々の名品を世に送ってきました。なお、鍛冶屋は家元制度のように、それぞれの家で技術が継承されています。
ここには現在、生産されているノコギリが展示されています。普段見慣れているタイプから円盤状の木工用丸鋸まで多種多様。とてもキレそうな感じが伝わってきました。
こちらは大工が使う小さなノコギリ。形によって細かく名前が付けられています。建設を支えている三木の金物の実力を垣間見られるコーナーです。
このノコギリはいわば「スーパー万能型ノコギリ」。平安時代から徳川時代まで歯の形を変えずに使用されてきました。
現在のようなノコギリの形になったのは江戸時代後期のこと。なかなか興味深いノコギリです。
こちらは前挽鋸です。主に木を切り出す際にも用いられます。「大」とは付いていませんが迫力満点! 思わず「ドキッ」とさせられるノコギリです。
三木が生んだベストセラー商品がこちら。「肥後守」と名付けられた折りたたみ式のナイフです。
スタッフによると、60代以上の方は懐かしそうに見ているそうですよ。ところで、なぜ九州の「肥後守」が商品名になっているのでしょうか。
ある時、三木出身の鍛冶屋が九州を旅行している際に折りたたみ式のナイフを見たとか。それを基に折りたたみナイフを製造し、大ヒット商品になりました。
「肥後守」は商品のヒントになった九州・肥後に敬意を表すために名付けられたのです。
ところで、三木金物の現況はどうでしょうか。金物資料館には三木金物の概要を説明するパネルがありました。
それによると、三木の金物業者は様々な環境が変化しながらも輸出、技術面の向上、機械化、合理化により頑張っています。
金物資料館には三木の企業が生んだ新技術を駆使した画期的な新商品が展示されていました。
三木市立金物資料館の隣には世にも珍しい金物神社があります。
金物資料館の隣には金物神社があります。金物神社は昭和10年に三木金物販売同業組合の呼びかけでつくられました。
雰囲気は男らしい、力強い印象があります。鳥居の規模は小さいですが、色のせいか迫力があります。鳥居の奥に見えるのが本殿です。
境内には「古式鍛錬場」と書かれた小屋のような建物がありました。おそらく、ここで古式鍛錬が行われるのでしょう。
三木金物資料館のトイレは金物資料館を出て、すぐ左手にあります。男女共用ですが、とても清潔なトイレです。
金物資料館のトイレは金物資料館の建物を出て、すぐ左にあります。このトイレは男女共用ですが、とても清潔。
洋式トイレなので子供でも安心して利用できます。なお、車椅子用のトイレはありません。
洗面所には石鹸が常備されています。なお、周辺にはコンビニがないので、金物資料館でトイレを済ませることをおすすめします。
三木を訪れたら、金物資料館には行きましょう。また他のスポットと組み合わせて訪れるのも楽しいです。
金物の町、三木だけに金物資料館は三木市を代表する文化施設です。三木を訪れたら、金物資料館には立ち寄ってみましょう。
また、三木城址や旧玉置家住宅など、他の文化施設、歴史スポットと組み合わせて訪れるのも楽しいと思います。
住所 | 兵庫県三木市上の丸5-43 |
最寄駅 | 神戸電鉄粟生線「三木上の丸駅」 |
アクセス | 「三木上の丸駅」から徒歩5分 |
営業時間 | 10:00〜17:00 |
休業日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
入場料 | 無料 |
駐車場 | 周辺に駐車場あり(文化会館駐車場) |
公式サイト | http://miki.lg.jp/miki.nsf |
新田 浩之
1987年生まれ、兵庫県神戸市在住。現在はライターとして活動しています。分かりやすく関西の魅力やお出かけ情報を全国の方々に伝えればと思っています。
編集&校正 ビー・エイブル