戦没した船と海員の資料館へ遊びに行こう!
戦没した船と海員の資料館は神戸市中央区、元町駅下にあります。この資料館は太平洋戦争で沈んだ船を展示しています。数々の模型、絵画、資料を通じて、戦争の悲惨さ、平和の尊さを感じることができるでしょう。
戦没した船と海員の資料館では商船を中心に展示しており、軍艦は一切ありません。そのため、太平洋戦争に関する資料館でありながら、軍事色が薄いのが特色です。さっそく、戦没した船と海員の資料館を見ていきましょう。
戦没した船と海員の資料館へは、元町駅から徒歩10分、みなと元町駅から徒歩5分でアクセスできます。
戦没した船と海員の資料館の最寄駅はJR元町駅、阪神元町駅です。必ず元町駅の西口に出ましょう。東口から出ると、戦没した船と海員の資料館へはたどり着けません。西口を出たら、道なり南へ進みましょう。
神戸華僑歴史博物館が見えましたら、西へ曲がります。少し進むと、すぐに戦没した船と海員の資料館に着きます。元町駅からの所要時間は徒歩約10分です。
なお、神戸市営地下鉄海岸線、みなと元町駅からもアクセスできます。みなと元町駅からですと徒歩5分でアクセスできます。ただ、大阪に直結している元町駅のほうが便利でしょう
軍艦が展示されておらず軍事色が薄いため、子供でも安心して展示物が見られます。
戦没した船と海員の資料館は全日本海員組合の建物を利用しています。この資料館は太平洋戦争で戦没した船員と船へ鎮魂を捧げる目的で、2000年8月15日に開館しました。館内には商船の模型や様々な資料があります。
この資料館の大きなポイントは軍艦が展示されていないこと。したがって、太平洋戦争にスポットを当てていますが、軍事色が薄いのです。そのため、子供でも安心して展示物が見られます。親子で太平洋戦争を学ぶには最適なスポットといえるでしょう。
戦没した船と海員の資料館には、数多くの船の模型がたくさんあります。模型から様々な感情を感じ取ってみましょう。
戦没した船と海員の資料館には、数多くの船の模型がたくさんあります。数ある模型の中で注目してほしいのが戦時標準型船です。この船は資材が乏しい戦時中に製造されました。模型の真向かいにある資料に目を通すと、大半の戦時標準型船が喪失したのです。
資源が乏しい戦時標準型船と対照的だったのが、快速豪華客船「あめりか丸」です。船体に大きく「あめりか丸」と書かれているので、すぐに分かるでしょう。この船は1898年に進水し、主に太平洋定期航路で活躍。1944年3月6日、アメリカ軍の魚雷攻撃を受け、沈没しました
ところで、これだけの精密な模型はどのような思いで作られたのでしょうか。模型を作った方は鎮魂の祈りを込めています。ぜひ、模型から様々な感情を感じ取ってみましょう。
戦没した船と海員の資料館には模型だけではありません。数多くの貴重な絵画、資料がたくさんあります。
第二展示室の中で、目を引いたのが大きな日章旗。日章旗の前に立つと、心が「ジーン」と来るのではないでしょうか。
この日章旗は1945年6月12日に沈没した神仙丸のものです。沈没後、乗組員は近くに住んでいた村民の世話を受けました。この日章旗は船長が感謝の意を込めて、村民に残したものだったのです。
トイレ近くには派手な塗装が印象的な船の絵画がありました。この船は太平洋戦争に活躍した病院船です。本来、病院船は攻撃を受けないことになっています。しかし、太平洋戦争では、一部の病院船が攻撃を受けました。戦争の悲惨さを伝える絵画です。
戦没した船と海員の資料館の第二展示室には商船の歴史に関する資料があります。
昭和16年の船員の名簿もあるので、家族を調べることも可能です。なお、資料を閲覧するには、スタッフの許可がいります。他にも、全日本海員組合の雑誌も読めます。また、小中学生向けに作られた資料もあるので、安心して子供に説明できますね。
トイレは2Fにあります。トイレは和式ですが、丁寧に清掃されています。そのため、気持ちよく使えることでしょう。なお、少しわかりにく場所にあるので、分からなければスタッフに尋ねましょう。
太平洋戦争を学び、子供に教えることは大切ですが、難しいものです。その点、戦没した船と船員の資料館は親御さんにおすすめできる施設です。軍事色、政治色が薄いので、安心して子供に伝えられます。
わからないことがあれば、年配のスタッフに尋ねてみましょう。きっと、懇切丁寧に答えてくれるはず。全ての展示物を見終えた時には、平和の尊さがしみじみと感じることでしょう。なお、戦没した船と海員の資料館は平日が開館日となります。休日は閉館しているので、ご注意ください。
住所 | 兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-6(地図) |
連絡先 | 078-331-7588 |
最寄駅 | JR神戸線「元町駅」、阪神「元町駅」、神戸市営地下鉄「みなと元町駅」 |
アクセス | 元町駅から徒歩10分、みなと元町駅から徒歩5分 |
営業時間 | 10:00〜17:00 |
休園日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
料金 | 無料 |
駐車場 | なし(周辺に有料駐車場あり) |
公式サイト | http://www.jsu.or.jp/siryo/ |
新田 浩之
1987年生まれ、兵庫県神戸市在住。現在はライターとして活動しています。分かりやすく関西の魅力やお出かけ情報を全国の方々に伝えればと思っています。
編集&校正 ビー・エイブル