仁川百合野町地すべり資料館の見どころやおすすめポイントを感想を交えて詳しく紹介します!
仁川百合野町地すべり資料館(地すべり資料館)は兵庫県西宮市にある博物館です。
地すべり資料館ができたきっかけは1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災。阪神淡路大震災により、仁川百合野町地区では大規模な地すべりが起きました。
その結果、34名もの尊い命が奪われる事態に。この地すべりを後世に伝えるために、1997年にオープンしました。
当初は仁川百合野町の地すべり地帯の観測所も担っていましたが、現在は観測は終了しています。
2015年に大きくリニューアル。地すべりの被害と土砂災害全般を解説するための博物館として、機能しています。
地すべり資料館のポイントはシンプルながら、子供でもわかる解説に徹していること。まず、地すべり資料館を訪れたら、ムービーシアターに寄ってみましょう。
また、地すべり資料館の背後にある公園では春になると美しい芝桜が咲き誇ります。
この芝桜は亡くなった方への鎮魂の意を込めて植えられたもの。地すべり資料館と合わせて楽しみたいものです。
今回は仁川百合野町地すべり資料館へ行ってきたので、写真付きで感想をレビューします。
仁川百合野町地すべり資料館は阪急電車「仁川駅」から徒歩20分と好アクセスです。
仁川百合野町地すべり資料館の最寄駅は阪急今津線「仁川駅」です。
阪急今津線は西宮北口駅で神戸線に接続。そのため、大阪梅田、神戸三宮からスムーズにアクセスできます。
仁川駅を降りたら西口へ出ましょう。所要時間は約20分です。
地すべり資料館の周辺には駐車場はありません。したがって、車でアクセスすることはできません。また、コンビニもないので、飲み物は事前に購入するようにしましょう。
近くには甲山森林公園があり、ハイキングコースになっています。ハイキングのついでに地すべり資料館に寄るのもいいでしょう。
仁川百合野町地すべり資料館は阪神・淡路大震災により発生した地すべり被害を後世に伝えるために建てられた施設。被害の紹介はもちろん、土砂災害のメカニズムや対策がわかる資料館です。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災。阪神・淡路大震災の影響で発生した地すべりにより、仁川百合野町は甚大な被害を受けました。
1997年、地すべり被害を後世に伝えるために資料館としてオープン。当初は仁川百合野町地区の斜面の動向を監視するための観測所も担っていました。
2015年、展示物やガイダンスシアターを大きくリニューアル。子供でもわかりやすい展示内容になっています。観測所としての機能は終了しています。
館内はコンパクトながら充実した展示内容。とても無料の施設とは思えません。土木、土砂災害に興味のある方は必見のスポットといえるでしょう。
仁川百合野町地すべり資料館は個人であっても、団体であっても無料です
団体(15名以上)の場合は、事前に予約が必要です。
地すべり資料館を訪れたら、まずは1階にあるガイダンスシアターへ行きましょう。ガイダンスシアターでは15分ほどのムービーが見られます。
地すべり資料館を訪れたら、まずはガイダンスシアターへ行くことをお忘れなく。
ここでは阪神・淡路大震災の概要、仁川百合野町が被った地すべりの被害状況、土砂災害のメカニズムに関するムービーが鑑賞できます。
ムービーの放映時間は約15分です。著作権の関係でムービーは撮影できなかったので、簡単に内容を説明します。
このムービーの見所は地すべり、崖崩れ、土石流が起きる瞬間を捉えたシーン。なかなかの迫力で改めて土砂災害の恐ろしさを感じられるはずです。
ムービーは日本語大人用、日本語子供用、英語版があります。ムービーはスタッフに言うと、再生してくれます。
仁川百合野町地すべり資料館は仁川百合町で起きた地すべり被害と土砂災害全般の2本立て。改めて土砂災害の恐ろしさが理解できます。
ムービーを見終わったら2階へ行きましょう。最初に紹介するのは「展示室T」です。「展示室T」では仁川の地すべり被害と土砂災害全般が学べます。
最初に仁川百合野町で発生した地すべりを解説します。1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災。阪神淡路大震災は数々の被害をもたらしましたが、そのひとつが地すべりです。
仁川百合野町では地震により大規模な地すべりが発生。34名もの尊い命が奪われました。
当時、仁川に大量の土砂が流れ込み、川がせき止められる事態に。急ピッチで土砂を取り除く作業が行われ、地すべりが発生した箇所も整備されました。
地すべり資料館がある場所も地すべりの被害を受けました。
中央には地すべり発生地域の模型があります。一見すると、表面だけを整えたように見えますね。実は、土砂災害を防ぐための秘密がたくさん隠されているのです!
学べることが多いので、ぜひ現地でより理解を深めてみてくださいね。
地すべり資料館では、土砂災害全般(地すべり、土砂崩れ、土石流)の解説もあります。しかも、子供でも理解しやすく工夫されているのがポイント。
ぜひ、3つの土砂災害のメカニズムを知って、家に帰りましょう。
「展示室U」では模型を使って地すべり、土砂崩れ、土石流のメカニズムが解説されています。
スタッフによると、模型は子供に大人気だとか。きっと、模型を使って説明すれば子供も楽しく学べることでしょう。
奥にあるアーカイブ室では、神戸市から阪神地区にかけての、土砂災害危険帯が紹介されています。
ぜひ、このマップを利用して、住んでいる箇所か危険かどうかチェックしましょう。「知る」ことが土砂災害から身を守る第一歩です。
仁川百合野町地すべり資料館は地すべり地帯の観測所としての役割も担っていました。館内では観測の解説もあります。
計測は地震計、地下水位計、伸縮計など実にさまざま。特に興味深いのが伸縮計です。これは線をある地点に固定したうえで、伸縮を測ります。
伸びすぎると警報が発動し、県庁に伝わる仕組みです。幸いなことに、一度も警報が鳴ることはありませんでした。
地すべり資料館の周辺では春になると美しい芝桜が咲き誇ります。
地すべり資料館は芝桜が美しく咲くことでも有名なスポット。地すべり資料館の周辺にはたくさんの芝桜が植えられています。
これらの芝桜は地すべりで亡くなった方への鎮魂の意を表すためのもの。地すべり資料館と合わせて楽しみたいものです。
1階にトイレが設置されています。男性用、女性用のほかに車いす用のトイレもありました。
トイレは洋式で清潔そのもの。
地すべり資料館から仁川駅までは住宅地なので、事前にトイレを済ませておくことをおすすめします。
仁川百合野町地すべり資料館は小学校高学年におすすめ。土砂災害の基礎知識が身につきます。
甲山森林公園とセットにして訪れるのもいいでしょう。春になると、周辺は美しい芝桜が咲き誇ります。
住所 | 兵庫県西宮市仁川百合野町10-1(地図) |
連絡先 | 0798-51-5904 |
最寄駅 | 阪急電車「仁川駅」 |
アクセス | 「仁川駅」から徒歩約20分 |
開館時間 | 10:00〜16:00 |
休業日 | 月曜日、木曜日、年末年始 |
入場料 | 無料 |
駐車場 | なし |
公式サイト | https://pref.hyogo/023.html |
新田 浩之
1987年生まれ、兵庫県神戸市在住。現在はライターとして活動しています。分かりやすく関西の魅力やお出かけ情報を全国の方々に伝えればと思っています。
編集&校正 ビー・エイブル