近江八幡市重要伝統的建造物群保存地区の見どころやおすすめポイントを感想を交えて詳しく紹介します!
近江八幡市重要伝統的建造物群保存地区(保存地区)は滋賀県近江八幡市にあります。保存地区は、古くからの街並みを残した地域です。
文化財保護法の改正により、歴史的価値が認められ、町並みや集落の保存が決定しました。そのため、現在の近江八幡市の街並みは江戸時代とほぼ同じ姿で残されています。
中でも、八幡保存地区は碁盤目状の美しい整然とした街並みが特徴。街路には瓦屋根の商家や町屋などが立ち並びます。
また石垣や土蔵群など、今となっては珍しい建物も多く、国の重要文化財として指定されている建造物もあります。
保存地区の最寄り駅はJR琵琶湖線・近江鉄道「近江八幡駅」です。「近江八幡駅」からは徒歩、バスを使ってアクセスできます。
今回は近江八幡市重要伝統的建造物群保存地区へ行ってきたので、写真付きで感想ををレビューします。
近江八幡市重要伝統的建造物群保存地区の見どころは古い建造物です。
瓦屋根の商家や町屋などが立ち並び、昔の雰囲気が感じられます。
保存地区には多くの通りがあるのが特徴。立て看板を見ながら、ゆっくりと建造物を見学するといいでしょう。
こちらが保存地区の街並みです。格子の玄関、瓦の屋根、白い壁が目立ちます。とても重厚かつしっとりした雰囲気です。
保存地区にある多くの建物は江戸時代末期から明治時代に建てられたもの。この中には国の重要文化財に指定されている建物もあります。
また、近江商人の手によって建てられたことから「近江商人のふるさと」として保存活動が展開されています。
これは保存地区にある通りのひとつ、京街道です。保存地区には商店街になっている通りもあります。
商店街では実際に買い物ができるので、お土産探しに最適です。商店街を抜けると「願いがかなう寺」として有名な願成就寺に到着します。
願成就寺では絵札が販売されており、祈願する内容によって柄が変わるのがポイント。保存地区を訪れたら、そのまま願成就寺に立ち寄ってみましょう。
保存地区を訪れる前に近江商人を知っておくことをおすすめします。
近江商人とは今の滋賀県出身の商人のことを指し、大阪商人、伊勢商人と並んで日本三大商人といわれています。
滋賀県は大阪と名古屋の間にあり、琵琶湖があるというところから、水陸交通の重要な地として、早くから商業が盛んでした。
琵琶湖の豊かな恵みもあり、農作物も豊富に取れ、経済的にも大きく飛躍。
鎌倉、室町時代から、近江商人は行商のために、越前、伊勢、美濃方面へ行き、江戸時代には全国進出しました。
中には海外に行く近江商人もいたとか。いずれにせよ、グローバルに働いていたことが近江商人の特徴です。
また、近江八幡の町並みは外国人宣教師の影響も強いことが特徴です。彼らがつくった学校や病院などの建造物があちこちにあるので、お見逃しなく。
こちらは朝鮮人街道です。朝鮮人街道は新町通りにあり、旧伴家住宅と郷土資料館の間ある通りを右に伸びる道を指します。
1607年から1811年の200年余りの間、朝鮮通信使が通ったことから、朝鮮人街道と名付けられました。
かつて、朝鮮人街道は将軍と朝鮮通信使しか、通行が認められなかったそうですよ。朝鮮通信使の行列は300人から500人ほどで構成され、日韓友好の意味が込められていました。
したがって、近江八幡の人々も朝鮮通信使を歓迎した、と言われています。この近くには朝鮮通信使が昼食を食べたとされる本願寺八幡別院があります。
小幡通りにある正神町に着きました。こちらも古い町並みは健在。昔懐かしい、赤い筒型のポストがたまりません。
次に小幡町に注目しましょう。小幡町は八幡城を形成した際に、近江商人が移り住んだ町です。有力な近江商人、西谷家も小幡町の出身です。
これは小幡通りにある正神町です。ここにも古い町並みは健在でした。赤い筒型のポストが懐かしいですね。
小幡町は八幡城を形成した時に商人がこの地に移り住み、整備された町といわれています。ちなみに、近江八幡の有力者である西谷家も小幡町の出身です。
歩いていると「みつわ」という食堂を見つけました。ここでは、うどんやそばなどの軽食が食べられます。味もさることながら、「みつわ」では建物にも注目しましょう。
「みつわ」の建物は約100年前の古民家を使っています。このような歴史的建造物で食事が楽しめるのはとても貴重ですね。
これは新町通りからひとつ右の通りにある魚屋通りです。魚屋通りの町名はズバリ魚屋町(うわいちょう)です。
名のとおり、このあたりにはたくさんの魚屋がありました。この絵には天秤棒をかついだ商人の姿が描かれています。
近江商人のトレードマークは天秤棒をかついだ姿。彼らは近江の特産品であった蚊帳、上布、畳表を売りさばき、帰りにはその地の特産品を持ち帰り、近江で販売したのです。
その結果、全国に出店が誕生し、江戸の日本橋大通り、大阪の本町通り、京都の三条通りに大きな店が出現しました。
日本を代表する大企業、伊藤忠商事、丸紅、高島屋、大丸、西武グループ、ヤンマー、日清紡、東洋紡、東レ、日本生命、ワコール、西川産業(西川ふとん)、武田薬品は近江商人の流れを汲んでいます。
これは仲屋町(すわいちょう)の町並みです。新町通りから3つほど通りを右に行ったところに位置します。
仲屋町は仲買商人の町として成立したところで、ここで商売の仲買をしていたそうです。
ここにも赤い円筒形のポストがありました。古い町並みで全体的にしっとりした雰囲気です。
保存地区は観光地でもあるためグルメも充実しています。
それぞれのお店には食べ歩きのメニューがあり、気軽に入れるように工夫がなされています。町全体でお店を共存するための努力があちらこちらで見られます。
その中で注目したいのが近江牛をウリにする「近江西川」です。ここでは食べ歩きメニューとして、近江牛のコロッケが食べられます。食べごたえは十分!
近江牛が入った満足度の高いコロッケでした。
保存地区にあるトイレは男女別に分かれており、ベビーカーに対応しています。また、車椅子用のトイレもあるので、誰でも気軽に利用できます。
トイレ内はとても清潔で気持ちよいです。また、トイレに入るとコオロギの音色が聞こえてきました。
車椅子にも対応しているので、誰でも気軽に利用できます。
トイレの天井は梁が見えたおしゃれなつくり。保存地区にふさわしいトイレと言えましょう。
まず、建築に興味のある方は必須の観光スポットです。また、写真撮影を趣味にしている方にもおすすめしたいですね。
保存地区は建築に興味がある人におすすめのスポット。古い建造物が見られ、タイムスリップしたような感じになりますよ。
また、撮影スポットもたくさんあるので、写真撮影を趣味にしている方にもおすすめしたいですね。
近江八幡市重要伝統的建造物群保存地区はJR琵琶湖線・近江鉄道「近江八幡駅」から徒歩30分と好アクセス。周辺には駐車場もあるので、車で行くことも可能です。
近江八幡市重要伝統的建造物群保存地区の最寄り駅はJR琵琶湖線・近江鉄道「近江八幡駅」です。
「近江八幡駅」を降り、小幡町通りをまっすぐ歩きます。
小幡上筋の交差点を横切ったところで右手に曲がり、新町通りに入ります。新町通りから近江八幡市重要伝統的建造物群保存地区です。
バスですと「近江八幡駅」から近江鉄道バスの長命寺行きに乗ります。最寄りのバス停は「小幡町資料館前」です。
周辺には駐車場があるので、車で行くことも可能です。
住所 | 滋賀県近江八幡市正神町ほか(地図) |
連絡先 | 0748-33-6061(近江八幡駅北口観光案内所) |
最寄駅 | JR琵琶湖線:近江鉄道「近江八幡駅」 |
アクセス | JR近江八幡駅から近江鉄道バスで6分 |
営業時間 | お店による |
休業日 | お店による |
料金 | 無料 |
駐車場 | 周辺に有料駐車場あり |
公式サイト | http://omi8.machinami |