旧黒田藩蔵屋敷長屋門の見どころやおすすめを感想を交えて紹介します。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細もあり!
旧黒田藩蔵屋敷長屋門(きゅうくろだはんくらやしきながやもん)は大阪市天王寺区にある歴史的建造物です。
別称を「後藤又兵衛あかずの門」といい、もともとは現在の中之島三井ビル附近にあった江戸時代の黒田藩蔵屋敷の表門です。
中之島三井ビルの建設に伴い、天王寺の今の場所に移設されました。
江戸時代の大阪は商業、金融の中心地でした。全国各地の特産品が大阪に集められ、国内外に送られていったのです。
主に取引は堂島川、土佐堀川、江戸堀川の周辺で行われたので、諸藩は中之島周辺に倉庫兼取引のための藩邸を構えました。
そのため、大阪には蔵屋敷が数多く建てられ、最も多い時期で135邸あったと言われています。
旧黒田藩蔵屋敷は福岡藩が所有し、表門は江戸時代中期の蔵屋敷の遺構を持つ数少ない建造物として大阪府の有形文化財として指定されました。
また、旧黒田藩蔵屋敷長屋門の周辺にはあべのハルカスがあります。ショッピングを楽しんだ合間に訪れるといいでしょう。
今回は旧黒田藩蔵屋敷長屋門へ行ってきたので、写真付きで感想をレビューします。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門の見どころは、江戸時代の蔵屋敷を想像させる長屋門。大阪府の有形文化財として登録されているため、歴史的建造物としても価値があります。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門は「後藤又兵衛あかずの門」とも呼ばれていました。
1615年の大坂夏の陣で、当時の福岡黒田藩の武将後藤又兵衛は、豊臣秀吉側について討ち死にします。
家臣たちは後藤又兵衛の帰りを待ち、門を閉めずにいたという話から「後藤又兵衛不閉門」とも呼ばれていたとか。
現在は門だけですが、もともとは両裾に土蔵に続いていたようです。
こちらが旧黒田藩蔵屋敷長屋門です。歩き進めると、先は慶沢園の日本庭園に繋がっています。
慶沢園の日本庭園は大正15年に江戸時代からの豪商である住友家から大阪市へ寄贈されました。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門と慶沢園は関連性があるように見えますが、実際は全く違います。
よく見ると、古い木の柱がありました。梁なども割れており、長い年月を過ごしてきたことがわかります。
門の裾はこのような模様がついていました。門の上には立派な瓦がついており、まるで酒蔵のよう。重厚感のある長屋門でした。
看板には旧黒田藩蔵屋敷長屋門の石碑と移転された経緯が書かれていました。
もともと、蔵屋敷は江戸時代に大名や藩が作った倉庫兼邸宅を指し、年貢米や領内の特産物を販売するために設置されていました。
しかし、実際は大名だけでなく、有力な旗本・公家・寺社なども自前で蔵屋敷を持っていたとか。
蔵には主にお米が保管されていました。そのような蔵屋敷が大阪にはたくさんありました。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門を通ると慶沢園につながります。旧黒田藩蔵屋敷長屋門と慶沢園の間には小さな庭園があります。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門を通ると慶沢園につながります。旧黒田藩蔵屋敷長屋門と慶沢園の間には小さな庭園があります。
慶沢園は有料ですが、庭園は無料。庭園にはあまり観光客が訪れないので、じっくりとお花見が楽しめます。
園内には小道が整備されており、散策が楽しめるようになっています。また、それぞれの木には解説文が書かれたパネルがかけられています。
野鳥も来るのでバードウオッチングも楽しめることでしょう。
私が訪れた時は梅の花が見事に咲いていました。写真でもわかるとおり、お花見にぴったりのスポットといえるでしょう。
もちろん、梅だけでなく他にも美しい草花がたくさん見られます。
庭園には素敵な休憩所があります。庵のようなつくりになっており、屋根が付いていました。ベンチに座りながらのんびりとお花見するのもいいでしょうね。
なお、休憩所の屋根には電灯が設置されています。
他にも鉢や灯篭など、日本庭園らしい仕掛けがたくさん。また、水道も設置されているため、子どもが手を汚しても、すぐに洗うことができます。
庭園からあべのハルカスが見られます。あべのハルカスを訪れた合間に庭園に立ち寄るのもいいでしょう。喧騒の中で静かで落ち着いた雰囲気が味わえます。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門にはトイレがありません。周辺にある天王寺公園のトイレを利用しましょう。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門にはトイレがありません。周辺にある天王寺公園のトイレを利用しましょう。
天王寺公園のトイレは整備が行き届いており、誰でも使いやすいように工夫がなされています。
こちらは天王寺公園にある多目的トイレです。黒を基調とした雰囲気の良いトイレですね。おむつ替えシートがあるため、子連れの場合でも安心です。
また、使用済みのおむつが捨てられるのも天王寺公園のトイレの特徴。鏡も大きく使い勝手のいいトイレですね。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門はJR・大阪地下鉄「天王寺駅」から徒歩5分と好アクセス。周辺には駐車場があるため、車で行くことも可能です。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門の最寄駅は天王寺駅です。旧黒田藩蔵屋敷長屋門は天王寺公園にあります。
天王寺駅からの所要時間は徒歩約5分です。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門は歴史好きな子どもにおすすめしたいスポット。また、散歩にも最適なところです。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門は歴史好きな子どもにおすすめしたいスポット。
まるで、江戸時代にタイムスリップしたような感覚になることでしょう。
また、周辺は静かな自然豊なスポットなので、散歩にも最適。あべのハルカスと合わせて訪れるのもアリです。
周辺にある天王寺公園のトイレが充実しているので、小さな子どもを連れての散歩もできます。
住所 | 大阪市天王寺区茶臼山町1 天王寺公園内(地図) |
連絡先 | 06-6771-8401 |
最寄駅 | JR、地下鉄御堂筋線・谷町線「天王寺駅」 |
アクセス | JR、地下鉄御堂筋線・谷町線「天王寺駅」より徒歩5分 |
営業時間 | 7:00〜22:00 |
休園日 | なし |
料金 | 無料 |
駐車場 | 専用駐車場なし。近くに天王寺公園駐車場有り。月から金まで30分200円、最大料金は1600円土日祝は30分300円、最大料金は2400円。 |
公式サイト | https://osaka-info.jp |
如月柊
道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。
編集&校正 ビー・エイブル