大阪市大正区リトル沖縄のの見どころやおすすめを紹介。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細も!
大阪市大正区(おおさかしたいしょうく)にある、沖縄料理や沖縄食材を扱う店が多く軒を並べている「リトル沖縄」地域。関西で沖縄グルメやショッピングを満喫できる観光スポットとして人気です。
大阪市大正区には、沖縄料理や沖縄食材を扱う店が多く軒を並べている「リトル沖縄」と言われる地域があります。
この地域の中心は、「サンクス平尾」の商店街。沖縄からたくさんの移住者がこの大正区に来たころから始まります。
大正区は昭和初期ごろ造船や製鉄所などの工業が盛んとなり、もともと農村だった場所を阪神工業地帯の重工業集積地に姿を変えました。
そして、工場で大量の労働者を募集したことから、働き口を求めて沖縄県から移住者が多く集まり、現在の「リトル沖縄」のコミュニティ形成が始まったのです。
当時の沖縄は、戦後の不景気でソテツ地獄と言われた恐慌がありました。
ソテツは毒性を持っているため、調理法を間違えると死に至ります。そうしたことがわかっていても、ソテツを食べないと食べ物がないという状態が沖縄でした。
当時の沖縄人口の7割にあたる農村部で、不況のあまり野生のソテツを食糧にするということが頻繁に行われるほど。これだけ窮地にも関わらず、国税の徴収は厳しかったそうです。
また、台風や干ばつなどが続いて、さらに農民の生活は苦しくなり、農村では身売りや、海外や本土への移民や出稼ぎも一気に増加。
大阪には那覇から弁天町への航路があったので、たくさんの沖縄県民が工場のある大正区に移り住んできたというわけです。
現在は2世・3世が大阪で生まれ育っていますが、そんな彼らも含めれば大正区は4分の1ぐらいが沖縄出身者だそうです。
こうしてできた「リトル沖縄」は、大阪で沖縄気分を味わえる地域に発展しました。
今回は大正区リトル沖縄へ行ってきたので、おすすめや感想を写真を交えて詳しくレビューします。
大阪市大正区のリトル沖縄の見どころは沖縄食材が豊富なところ。その様子はまるでホンモノの沖縄です。
リトル沖縄には、沖縄出身の人がたくさんいるだけに、沖縄の日常がそっくりそのままあり、その様子はまるでホンモノの沖縄です。
そんなリトル沖縄の見どころは、やはり沖縄食材の豊富さ。沖縄では沖縄独特の食べ物があり、本土の人には見たこともにないような驚くものがいっぱいです。
変わった食材をみんなでワイワイいいながらウインドウショッピングするのも楽しいし、買い込んで調理してみるのも面白そうですね。
こちらは沖縄のソーセージ「ポルトギューソーセージ」。沖縄で作っているソーセージで、沖縄では知らない人がいないそうです。
ポルトギューソーセージは、たとえるならサラミのようなソーセージで、豚挽肉にチリペッパーや唐辛子などのスパイスを加えピリッとした辛口に仕立てた粗挽きソーセージです。
スパイシーな味わいが楽しめますね。
「てびち」もありました。てびちとは豚足のことで、豚足を煮込んで柔らかくして、味付けしたものだそうです。
沖縄は豚肉の使用が多く、お肉というと豚肉。豚足は、なかなか本土では食べないですが、ちょうど豚の皮の部分が多いところで、コラーゲンがたっぶり含まれているそうですよ。
こちらは「そーき」。そーきとは沖縄の方言で豚のあばら骨を意味するそうです。
豚のあばら骨を使ったスペアリブのようなもので、沖縄そばに乗せてよく食べられています。
豚肉をよく茹でて、その上に醤油、昆布、鰹だし、さらに沖縄ならではの泡盛、黒糖を入れて煮込んだ沖縄風味付けが人気のようです。
「らふてぃ」は、沖縄風の豚の角煮です。皮付きの三枚肉をやはり泡盛や黒糖、それから醤油で甘辛く味付けします。
ミミガーは、沖縄方言で豚の耳皮のことで、沖縄の有名料理のうちのひとつです。軟骨部分もあり、コリコリとした歯ごたえが人気だそうです。
伝統的なミミガーの食べ方はピーナッツ和えで、なんとピーナツバターと和えるそう。どんな味なのか、一度食べてみたいですね。
このように沖縄料理は豚肉を使ったものがたくさん!豚肉の足から耳まで余すことなく食べるというのが沖縄の特徴だそうです。沖縄ならではの食文化ですね。
イートインできる沖縄そばのお店もありました。
沖縄そばはそばなのに、そば粉は一切入っておらず、小麦粉だけで作られているそばです。
中華麺に分類されているそうですが、味はだしなど和風のものを使っているので、うどんのような味わいになっています。
もちろん、沖縄そばのスープは豚をベースにしていますが、あっさりの醤油味のスープです。
沖縄そばのトッピングは、三枚肉、沖縄かまぼこ、小ねぎ、そして薬味として紅しょうががつけられているのが一般的。沖縄独特の味わいを楽しめますよ。
通りにはイートインできる小さなお店がたくさんあるので、沖縄料理をいろいろと楽しむのもいいですね。
もずくの天ぷら屋さんです。実はもずくの天ぷらは沖縄名物でもあるのですよ。
沖縄では、てんぷらはおかずではなくておやつ。食べ歩きメニューとして一般的だそうです。
沖縄の天ぷらは本土の天ぷらとは違って、まるでフリットのように衣が厚いのです。味がしっかりついていて、ぼてっと衣がついているのが定番です。
食材もゴーヤや白身魚、もずく、島野菜など沖縄らしいものがたくさんあるのですよ。沖縄では天ぷらは100円もかからないものがほとんどで、子供もおやつで買っていくそうです。
食べ歩きにぜひ食べてみてくださいね。
大阪市大正区リトル沖縄の中心地は、「サンクス平尾」という平尾本通り商店街。沖縄文化をいろいろ見ることができます。
大阪市大正区リトル沖縄の中心地は、平尾本通り商店街、通称「サンクス平尾」。最も沖縄文化が色濃く根付いています。
「サンクス平尾」では、いつも沖縄民謡などの沖縄南風の音楽が流れ、店先にはシーサーが顔をのぞかせます。
三味線教室や琉球舞踊などを教える教室や、サーターアンダギーを売るお店などもあり、本場沖縄以上に沖縄を感じられる場所で、気軽に異文化に触れ合えます。
長い長いアーケードが続いているサンクス平尾。
一見、昔ながらの普通の商店街に見えますが、中には沖縄らしいものがいっぱいです。
総菜店のシャッターはシーサーです。まさに沖縄ですよね。こちらの商店街はシャッターにシーサーが描かれているというだけでなく、お店によってもその図案が違うのです。
それも、おかずやさんはいろんなおかずが描かれていて、どうもそのお店に特化した商品が描かれているようです。
おかずやさんはバックにオムレツやソーセージのような惣菜の絵が描かれていて、八百屋さんはバックに大根やニンジンが描かれているといった感じです。
バックにオロナミンCのようなものが描かれているところはなんだかわかりませんが、酒屋さんかも知れませんね。
なかなか粋な計らいで、シャッターでお店を当てるのも面白いですね。
こちらには沖縄をイメージさせるのれんがありました。大正区が沖縄に!!楽しいのれんになっています。
ちょっとしたのれんでも、沖縄を感じられます。
お店の飾りまで紅型になっていて、沖縄らしく装飾していました。
大阪市大正区のリトル沖縄には、とくにトイレなどはないので、駅で済ませておくのをおすすめします。
大阪市大正区のリトル沖縄にはトイレがありません。駅で用を済ませて来る方が無難です。
もしくは個人商店が軒を並べているので、食事ついでにトイレを借りるのもいいかもしれません。
ベビー関連の設備は特になく、ベビーシート・おむつ替えシート・授乳室やベビーカーレンタルもありませんでした。
コインロッカーもないので、利用したい人は、駅のコインロッカーを利用したほうがいいですね。
大阪市大正区リトル沖縄はJR大正駅かJR芦原橋が最寄り駅。徒歩約20分で到着します。
大阪市大正区にあるリトル沖縄地域には、大阪環状線にあるJR大正駅かJR芦原橋が最寄り駅で、JR大阪駅より約10分で到着します。
JR大正駅から府道173号を西へ20分ほど歩くとリトル沖縄に到着です。
南海汐見橋線の津守駅も近くにあるのですが、南海汐見橋線はずいぶんとローカルな線なので、南海線の方向から来る場合以外はJRが便利です。
大阪市バスもあり、JR大正区からもJR大阪駅からも出ています。バスの場合は、「平尾」のバス停に下車してすぐのところです。
ちょうど「サンクス平尾」商店街を中心にした平尾地区周辺が「リトル沖縄」地域になります。
車で行く場合は専用の駐車場がありませんので、近隣のコインパーキングを利用してくださいね。
大阪市大正区のリトル沖縄は家族で楽しめる場所です。気軽に沖縄旅行気分が味わえますよ。
大阪市大正区のリトル沖縄は、気軽に沖縄旅行気分が味わえるので、家族旅行で遊びに行くのに最適。ショッピングや食べ歩きなど、それぞれのスタイルで楽しめます。
実際の沖縄まではちょっと難しいという時に、手軽に別の文化に触れられるので、新しい文化の学びの場としても最適ですよ。
赤ちゃん連れの方は、ベビーカーを押せる平坦な道ですが、トイレやベビー関連の設備がないため、万全の準備をして行ってくださいね。
住所 | 〒551-0012 大阪市大正区平尾5丁目(地図) |
連絡先 | 06-6553-2590(平尾本通商店界振興組合事務所:平尾サンクスホール1F) |
最寄駅 | JR大正駅、JR芦原橋駅 |
アクセス | JR大正駅、JR芦原橋駅徒歩20分またはJR大正駅、JR大阪駅より市バス「平尾」下車 |
営業時間 | 各店舗による。 |
定休日 | 特になし。 |
駐車場 | 専用駐車場なし。近隣のコインパーキングを利用。 |
公式サイト | https://facebook.com/75 (Facebookページ) |
如月柊
道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。
編集&校正 ビー・エイブル