神戸市埋蔵文化財センターの見どころやおすすめを紹介。アクセスや駐車場、入館料金・割引料金(割引チケット)などの詳細も!
神戸市埋蔵文化財センターは神戸市西区にある、遺跡や古墳の出土品や神戸の人の暮らしについて学べるお出かけスポット。入館料は無料!
神戸市埋蔵文化財センターは神戸市西区にある遺跡と古墳の博物館。神戸市営地下鉄「西神中央駅」から徒歩5分のところにあり、西神中央公園に併設して建てられています。
神戸市埋蔵文化財センターでは神戸市内の遺跡や古墳から出土された遺物を見たり、神戸に住んでいた人の暮らしについて学んだりすることができます。また、遺跡の調査、整理、収蔵、保管作業の仕事をしている人の働く様子をガラス越しに見学できるエリアも。
とても見ごたえのある博物館にもかかわらず、神戸市埋蔵文化センターは入館料が無料!ファミリーのお財布にも優しいおすすめの穴場スポットです。
今回はそんな神戸市埋蔵文化財センターの魅力やおすすめポイントを、写真とともにレポートします。
神戸市埋蔵文化財センターは神戸市内の遺跡や古墳から出土された遺物が展示されている施設です。また、古代神戸に住んでいた人々の暮らしを学ぶことも。
ここが神戸市埋蔵文化財センターの入り口。開館時間は10:00〜17:00まで(入館は16:30まで)となっていて、入館料は無料。ただし特別展が開催されている場合は別途特別展の料金が必要となります。
館内の入り口付近には岡本梅林古墳群出土石棺や、移築・復元された高塚山1号墳が展示してあります。ほかにも西神中央公園内には、人や馬の形をした埴輪や銅鐸があちこちに。
センターの1階にはアケボノゾウの骨格標本や兵庫城跡の石垣の一部を見れたり、貫頭衣の試着、ビデオ教材が視聴できるビデオコーナーも。
アケボノゾウの骨格標本です。入り口を入ってすぐのところに展示されていています。アケボノゾウは神戸市西区伊川谷町で発見された、比較的小柄な象。祖先は中国北部や日本にいたシダンスキーゾウといわれていますが、日本が島になり環境が変化するにつれて体も小さくなっていったそうです。
弥生時代の貫頭衣の試着をすることもできます。貫頭衣は布の中央に穴があいていて、そこに頭を通して着る簡易な衣服のこと。弥生時代の人々はこの貫頭衣を着て生活していたといわれています。来館の記念に写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
兵庫城跡の石垣の一部です。兵庫城跡は神戸市兵庫区にあったお城で、1581年に花熊城を破った池田恒興によって築城されました。このお城は戦国時代に造られたもので、本丸の東側(城内側)で積み上げられていた石垣です。
ビデオ教材が視聴できるビデオコーナーがあります。見たいものがある場合は、受付のスタッフの方に声をかけましょう。今の時代にビデオデッキってとても珍しい...今の子供たちはどういう反応するのでしょうね。
神戸市埋蔵文化財センター1階の常設展示室は、先土器時代から鎌倉時代に至るまでのさまざまな出土品を展示されています。受付の人に断りを入れれば、写真撮影もOKです。
常設展示室の入り口には、神戸の遺跡が記してある大きな地図がありました。神戸市内で見つかった遺跡はおよそ1000個。こうしてみると、神戸のいたるところで遺跡が発見されていることがよく分かりますね。
常設展示室は「よみがえる神戸の歴史」をテーマにしており、神戸で発見された先土器時代から中世までの出土品が時代ごとに展示されています。写真奥に見える青色のスクリーンの前の展示は、住吉東古墳の埴輪列が復元されたもの。
弥生時代の竪穴住居を再現したものも展示されています。住居内はのぞき込めるようになっていて、その当時の土器や道具や人々の暮らしが見事に再現されています。
こちらのコーナーは教科書でもおなじみの縄文土器の展示です。写真中央には縄文土器の欠片。この欠片をパズルのように組み合わせてつくられたのが、写真奥の土器です。
こうしてみると、修復作業がとても大変だったことがうかがえます。細かい作業が苦手な私にはとても出来る仕事ではないなと思いました。頭が下がります...
こちらは弥生土器の展示。米づくりが始まったことにより、土器の使い方や形が変化していったことが分かります。ひとくちに弥生土器といっても、形がいろいろありますが、その多くは食器や米の貯蔵用を目的として使われていたそうです。
時代は進んで...こちらは奈良・平安時代のくらしの道具の展示。この時代になると、国を国・群・里に分けて、それぞれの地域の役所が管理していました。様々な道具が開発され、農業や漁業、手工業が一気に発達したのですが、それにまつわる道具がたくさん展示されています。
滝ノ奥経塚の出土品です。経塚とは仏教のお経を書き写したものを容器に入れて供養し、土の中に納められたもの。中には鏡や焼き物、小刀、銅銭がいっしょに入っていたようです。
土器を復元させるパズルが置いてあります。思ったよりも難しく大人でもかなり苦戦(笑)土器の種類はいくつかあり、出来上がりを想像しながら楽しく遊べますよ。
収蔵展示室には神戸市内で出土された遺物が数千点も展示されています。壁一面にガラス張りの展示ケースがあり実物の遺跡を間近で見ることが出来る展示ブース。
収蔵展示室では周囲がガラス張りのケース一色。部屋の周囲を歩いて展示物を見て回ることができます。中には神戸市内の遺跡で出土された遺物を見つかった区の遺跡ごとに展示。
土偶や土器などがずらりと並んでおり、その数は数千点にも及ぶとのことです。神戸市内に住んでいる人は、自分の住んでいる区から発掘された出土品を探してみるのも楽しいですよ。遺跡をより身近に感じられますね。
縄文時代や古墳時代のアクセサリーも展示されています。この時代の装身具はおしゃれというより身分の証、祭りやまじないの道具という意味合いの方が強かったようです。とても細かいものばかりで、これがひとつひとつ掘り起こされたものかと思うと、「すごい」の一言。
五色塚古墳の円筒埴輪です。五色塚古墳は国の重要文化財にも指定されている兵庫県で一番大きな前方後円墳。神戸市垂水区にあり、山陽電鉄「霞ヶ丘駅」より徒歩5分、JR「垂水駅」より徒歩10分のところにあるので興味がある方はぜひ足を運んでみてください。
神戸市埋蔵文化財センターの3階は遺物整理室、記録整理室があり、ガラス越しに職員の方がセンターで実際に働いている様子を見学出来るブース。
3階には遺物整理室と記録整理室があり、神戸市内の遺跡から出土された遺物を接合・復元している人の作業をガラス越しに見学できます。ガラス越しに机に向かって熱心に仕事をしている姿を見ると胸が熱くなります。
近くの壁には、センター内での復元作業の様子を示したパネル展示も。ここでは遺物を水洗いしたり、それを組み合わせて復元したり、図面を書いて写真撮影をしたりといった作業がおこなわれているようです。
館内のトイレは1階と3階に1ヵ所ずつ合計で2か所、ウォシュレットはありません。ベビーシート(おむつ交換台)はありで乳幼児連れでもOK。
館内のトイレは1階と3階に1ヵ所ずつあります。きちんと清掃されているようで、清潔感がありました。おむつ交換台も設置されているので、小さなお子さん連れで訪れても大丈夫ですね。
神戸市埋蔵文化財センターの入館料は無料なのに、とても見ごたえのあるおすすめのスポット。博物館は写真撮影が禁止のところがほとんどですが、こちらのセンターでは写真撮影もOKです。
お子さんの夏休みの自由研究に利用してみるのもいいのではないでしょうか。社会科学習の一環として訪れるのにぴったりの施設だと思います。
西神中央公園内に併設されている施設なので、センターを見終わったあとには公園に立ち寄ってみるのもおすすめ。大型遊具もあり、小さなお子さんや小学生は楽しめる公園ですよ。
神戸市営地下鉄「西神中央駅」から徒歩8分で行けるほど好アクセス。専用駐車場がないので近隣の有料駐車場を利用しましょう。
神戸市埋蔵文化財センターは神戸市営地下鉄「西神中央駅」から徒歩8分。駅から徒歩5分の西神中央公園内にあります。
駅からセンターへ向かう道はいくつかありますが、駅の改札口を出て右側のバス乗り場の前を通って歩いていくルートが最短距離のようです。
このルートで行く場合は、郵便局や神戸西警察署を通りすぎ、横断歩道を渡っったところにある西神中央公園から2分ほど歩けば、目的地の神戸市埋蔵文化財センターに到着します。
神戸市埋蔵文化財センターには専用の駐車場がないので、車で来場する方は周辺の有料駐車場に停めるしかありません。最寄りの駐車場は、そごう西神店またはプレンティの有料駐車場となります。
住所 | 神戸市西区糀台6丁目付近(地図) |
連絡先 | 078-992-0656 |
最寄駅 | 神戸市営地下鉄「西神中央駅」 |
アクセス | <電車の場合>神戸市営地下鉄「西神中央駅」より徒歩8分 <バスの場合>明石駅から神戸市営バス・神姫バス13もしくは43系統に乗車し、「西神中央駅」で下車後、徒歩8分西明石駅から神姫バス92系統に乗車し、「西神中央駅」で下車後、徒歩8分 |
営業時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が休日の場合はその翌日)休日の翌日(ただし、日曜日または休日と重なる場合はのぞく)年末年始(12月28日〜1月4日) |
料金 | 無料(特別展は有料) |
駐車場 | なし(近隣のそごう西神店またはプレンティに有料駐車場があります) |
公式サイト | http://www.city.kobe.lg.jp/ |
NANA
1988年生まれの神戸在住ライター。幼稚園児の娘と息子を育てているママです。足を運んだ兵庫県内の観光・お出かけスポットは100ヶ所以上。子持ちママ目線で、施設の魅力をご紹介しています。
編集&校正 ビー・エイブル