小林一三記念館へ遊びに行こう!
小林一三記念館は、阪急電鉄や宝塚歌劇団、東宝を作ったことで有名な小林一三(こばやしいちぞう)氏の実績を展示する場所として作られた施設です。もともと小林一三氏の住居であった洋館「雅俗山荘」を記念館に改装する形で2010年に開館しました。
「雅俗山荘」は、昭和12年、池田市に建てられました。また、「雅俗山荘」のネーミングには生活の中で芸術を楽しむという意味が込められています。
「雅俗山荘」には小林一三氏が時間をかけて集めた美術品コレクションが公開されています。小林一三氏は芸術だけでなく、茶道にも精通しており「雅俗山荘」には、3つの茶室があります。茶室では、四季折々の花も愛でることができます。
また、「雅俗山荘」では国の登録有形文化財に指定されているスポットがあります。ぜひ、小林一三記念館で優雅なひとときをお過ごし下さい。
また、小林一三氏は関西・日本を代表する経営者です。経営に悩んでいる方も小林一三記念館に行くと何かいいアイディアがひらめくかもしれません。
小林一三記念館の最寄駅は阪急宝塚線の池田駅です。池田駅から北東方向に10分ほど歩きます。なお、池田駅には全ての電車が止まるので大変便利です。大阪(伊丹)空港からも蛍池経由で30分以内です。そのため、遠方の方でも気軽に訪れることができます。
今回は小林一三記念館へ行ってきたので、写真付きで感想をレビューします。
小林一三記念館は阪急宝塚線、池田駅から徒歩10分ほど、北東方向にあります。池田駅には全ての電車が止まります。
小林一三記念館は阪急池田駅から徒歩10分ほど、北東方向にあります。阪急池田駅の改札は一か所しかありません。改札から出るとビル(ステーションNビル)につながっている通路があります。そのビルを通っていくと、公園が見えてきます。
公園に沿って大通りの方に行くと池田市役所に出ます。そこからまっすぐ北へ向かって歩き、中央公民館、池田警察署などを通って、4つ目の信号、「美術の杜パスポート」という観光バスの駐車場が見えてきます。
そこを右折すると池田文庫の前に出ます。池田文庫に沿っていくと、福助堂という和菓子屋に出ます。
こちらが福助堂です。福助堂が見えてきたら、左手にある道を曲がりましょう。ちょうど池田文庫の建物に沿って曲がっていくことになります。
池田文庫が終わったところを右折し、北東に向かって道なりに歩いていきます。すると回生病院が見えます。病院のそばが小林一三記念館です。回生病院の真向かいが小林一三記念館になります。
入り口はこのような感じです。ちょうど建物を見ながら坂を上がってくる感じになります。小林一三記念館の周辺はとても閑静な住宅街になっており、人や車の通行はあまりありません。道に迷うと尋ねる人も見つからないので迷わないように気をつけましょう。
道には四国巡礼道の地図がありました。こちらの地図は北の方角が違うので少しわかりにくいですが、池田文庫、回生病院、小林一三記念館の位置関係がよくわかります。
小林一三記念館の入場料は一般・学生(高校生以上)で300円です。中学生以下は無料で入れます。
小林一三記念館の入場料は一般・学生(高校生以上)で300円です。中学生以下は無料で入れます。障がい者手帳を持っている方は、手帳の提示で、本人と介助者1名は無料で入れます。
また、逸翁美術館の観覧券を持っている方は、そのチケットを提示することで、上記料金より100円引かれます。
小林一三記念館の見どころは国の有形文化財に指定されている建物です。また、古い洋風建築は日に日に少なくなっています。小林一三記念館の建築物を見て、古き良き時代に思いを馳せるのもいいでしょう。
小林一三記念館の見どころは国の有形文化財に指定されている建物です。小林一三記念館には、「雅俗山荘」「即庵(そくあん)」「費隠(ひいん)」「長屋門」「塀」の5つが国の登録文化財に指定されています。古い洋風建築は日に日に少なくなってきています。
これらの建築物を見て、古き良き時代に思いを馳せるのもいいでしょう。
こちらが「雅俗山荘」です。鉄筋コンクリート造2階建ての洋館なのですが、小林一三氏が茶人であったことから、庭が日本庭園風になっています。茶室が3つもあり、瓦を使っていながらスペイン瓦を使っているなど、和洋折衷の佇まいが特徴です。
独特のレイアウトは、小林一三氏のチャレンジ精神や変化を楽しむ性格に由来すると言われています。
こちらが長屋門です。もともとは能勢にあった庄屋が所有していました。「雅俗山荘」の門札を掲げているのですが、山荘に至る門柱・門扉・飾り金物など、すべてが当時のまま。古き良き時代を感じられます。
塀も国の登録有形文化財と指定されています。ポイントはこちらの瓦。日本の瓦とは異なり、スペイン瓦を使っています。そのため、曲面が深い作りとなっているのが特徴です。一方、コンクリート塀は20センチもあり、重厚感を感じることができます。
茶室は3つあり、即庵、費隠、人我亭(にんがてい)と命名されています。その中で国の有形文化財となっているのは即庵、費隠の2つです。それぞれ趣向を凝らした茶室になっており、小林一三氏の人柄がよく表れています。
即庵は昭和12年にでき、椅子席の茶室ということで注目されました。10席ほどの茶室ですが、椅子と畳、どちらからも目線が合うように考えて作られました。粋な考えを持つ小林一三氏の真骨頂といえるでしょう。
費隠は昭和19年に池田に来た二畳ほどの狭い茶室です。茶室には珍しく窓が多く、それぞれの窓はなかなか凝ったデザインになっています。
人我亭は昭和39年に四畳半と六畳の次の間が続く茶室として誕生しました。25名が入れる広さになっています。1月25日の小林一三氏の命日には、「逸翁白梅茶会」と銘打って人我亭で小林一三氏を偲んだお茶会が開かれます。ここでも塀にはスペイン瓦を使っており、全体として統一感があります。
静かなたたずまいの小林一三記念館は資料館にもなっており、小林一三氏のさまざまな業績を見ることができます。また、また「雅俗山荘」はフランス料理のレストランにもなっており、優雅な時間を過ごすことができます。
静かなたたずまいの小林一三記念館は資料館にもなっており、小林一三氏のさまざまな業績を見ることができます。「雅俗山荘」は白梅館と合わせて展示室になっています。白梅館の展示室は、阪急電車の車両をイメージした展示があり、映像による紹介が行われています。
また「雅俗山荘」はフランス料理のレストランにもなっており、優雅な時間を過ごすことができます。
回廊式のアプローチを通ると展示室やフリールームがあります。そこからも庭がきれいに見えます。したがって、歩いているだけでも庭の美しさを堪能できます。
こちらにはフリールームがあり、誰でも気軽に入って休憩することができます。ただし、飲食は禁止されています。ご注意ください。
こちらにはロッカールームも完備されています。何かといろいろなことに利用できそうですね。
現在、「雅俗山荘」は邸宅レストランとなっていて、フランス料理が楽しめます。庭を眺めながら食事をいただける場所と小林一三氏が実際にダイニングとして食事をしていた場所、二つのフロアから成り立っています。
どの部屋に当たるかはその時のお楽しみ。いずれにせよ、どちらの部屋でも、小林一三氏が生きていた時代にタイムスリップできますよ。
庭がとても立派で、まさに日本庭園といった雰囲気。とてもよく手入れされており、丁寧に作り込まれている様子がうかがえました。
庭の片隅には井戸がありました。こんなところも、時代を感じさせますね。
庭には句碑もありました。松や灯篭など日本庭園にあるものがふんだんに取り入れられていて、まさに純日本庭園です。庭ひとつ取り上げても、和風と洋風の共演が楽しめます。まさに、小林一三氏のセンスが詰まったスポットといえるでしょう。
トイレは館内に2か所あります。障がい者用のトイレはありません。一般用トイレは清潔なトイレで気持ちよく使えます。
こちらが「雅俗山荘」の見取り図です。トイレは館内に2か所設置されています。障がい者用のトイレはありません。一般用トイレは清潔なトイレで気持ちよく使えます。
「雅俗山荘」のレストランのトイレです。モダンでおしゃれな雰囲気になっています。間接照明がたまりませんね。
トイレの扉は木目の重厚な造りとなっています。洋式で清潔感のあるトイレになっており、アットホームな雰囲気が漂います。
手洗い場所も間接照明になっています。夜の更けていく様子がトイレでも感じられます。とても贅沢ですよ。
こちらは駐車場です。小林一三記念館からすぐのところにあります。
小林一三記念館は古い建造物が好きな方におすすめです。小林一三記念館は都会の中にある隠れ家のようなスポット。「雅俗山荘」でフランス料理をいただきながら、のんびりとお庭を眺めて過ごせます。お姫様気分に浸れるので、女性にもおすすめします。
住所 | 〒563-0053 大阪府池田市建石町7−17(地図) |
連絡先 | 072-751-3865 |
最寄駅 | 阪急宝塚線、池田駅 |
アクセス | 電車を利用する場合 大阪より … 阪急宝塚本線 梅田駅から約20分 京都より … 阪急京都本線 河原町駅から約1時間 神戸より … 阪急神戸本線 三宮駅から約50分 宝塚より … 阪急宝塚本線 宝塚駅から約15分 |
営業時間 | 10:00分〜17:00分(入館は16:30分まで) |
休園日 | 月曜日(ただし、月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)年末年始 |
料金 | 一般・学生(高校生以上) 300円 中学生以下 無料 |
駐車場 | 無料駐車場あり(8台) |
公式サイト | https://www.hankyu-bunka.or.jp/kinenkan/ |
如月柊
道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。