風月堂ミュージアムへ遊びに行こう!ゴーフルや伝統のお菓子のことを色々学べるミュージアムです。アクセスも良く元町でのショッピングついでにふらっと立ち寄れるのでおすすめ。
神戸風月堂ミュージアムは、神戸市中央区にある企業ミュージアム。明治30年に神戸の地に創業した神戸風月堂の歴史や、看板商品「ゴーフル」の製造について学べる施設です。
館内には開業当時の写真や、製菓道具、美術品などが展示されています。中でもお菓子の原料の町並みや模型、飴細工でつくられたリースは、思わず写真に撮りたくなるほど精巧な芸術品のようでとても綺麗です。入館料は無料で、ゴーフルの試食付き!小さなお子さんから大人まで楽しめる、イチオシのおでかけスポットです。
今回は、そんな神戸風月堂ミュージアムを訪れたときの感想を、写真とともにお届けします。
神戸風月堂ミュージアムは、JR・阪神「元町駅」から徒歩4分と好アクセス。専用駐車場はないので、車で行く場合は周辺の有料駐車場を利用しましょう。
神戸風月堂ミュージアムは、JR・阪神「元町駅」から徒歩4分です。元町商店街の中にあるので、いろんなお店を見ながらブラブラしていると、すぐに到着します。商店街の東側ゲートから入り、神戸風月堂本店が見えたら、その2軒ほど先が神戸風月堂ミュージアムです。
私はグーグルマップを頼りに歩いていましたが、神戸風月堂本店のすぐ側にある脇道に入ってしまい、迷いました・・・。ミュージアムは、商店街の店沿いにあるので、脇道に入ってしまわないようにご注意を。
神戸風月堂ミュージアムは、神戸で有名な菓子店・神戸風月堂の歴史について学べる施設。写真や製菓道具の他に、お菓子の原料や飴細工でつくった作品が展示なども。
神戸風月堂ミュージアムは、写真や当時の製菓道具などの展示物を通して、神戸風月堂や看板商品の「ゴーフル」の歴史を学べる施設です。
神戸風月堂とは、1897(明治30)年に神戸に創業した製菓店。起源は江戸時代の中期に開かれた「風月堂」で、神戸風月堂はその暖簾分けとして開かれました。
入館料は無料で、誰でも入ることができます。営業時間は11:00~13:00、14:00~17:00。13:00~14:00の間はスタッフの休憩時間で、開いていないので気をつけてください。
また、不定営業のため、営業日については事前に店舗へ連絡して確認をしておいた方が確実だと思います。
私が訪れたのは土曜日ということもあるのか、館内はとても混雑していました。元町商店街にあるので、買い物の途中にふらりと立ち寄る人も多いようです。
製菓道具です。いろんな形の木彫りの型がありますが、どれも細かい模様のものばかり。昔はこれらの道具を使って、ひとつひとつ手作業でお菓子が作られていたんですね。
ゴーフルの製菓道具です。ゴーフルは、薄焼きのせんべいにクリームが挟んである焼き菓子。
実は、ゴーフルは神戸風月堂が最初につくったお店なのです。1926年ごろにフランスの焼き菓子を持参した客に、「こんなものを作ってみてはどうか」と進められたのがきっかけ。
和菓子と洋菓子を組み合わせ、日本人の口に合うように試行錯誤した結果、生まれたのがゴーフル。私も小さい頃からよく口にしていましたが、神戸風月堂がその生みの親だったとは知りませんでした。
館内には、初代社長の吉川市三さんの銅像もありました。目の部分が少々怖い気もします...
ミュージアム内には神戸風月堂を代表するお菓子「ゴーフル」の製造過程が詳しく学べるパネル展示があります。
神戸風月堂は、なんと歴史の偉人シュバイツァー博士ともゆかりがあります。シュバイツァー博士は、ノーベル平和賞も受賞したエジソンと並ぶ歴史上の有名人。
その博士のもとで働いている日本人医師が、神戸風月堂のゴーフルを持ち帰り、博士にプレゼントしたことをきっかけに交流が始まったのだとか。その後、シュバイツァー博士の署名入りの礼状が届くようになり、博士がなくなるまで神戸風月堂との交流は続いたそうです。
館内にはソファもありました。元町周辺の情報が記載された雑誌や書籍、パンフレットが置いてあるので、ここで一休みして次の行き先を考えるのも良さそうです。
館内を少し奥に入ったところには、実際にお菓子を製造している様子をガラス越しに見学することもできます。実際にお菓子を製造している家庭が見れるので子どもたちは興味津々。手前に見えるお菓子もおいしそう・・・
さらにその奥には、神戸風月堂の歴史を紹介したパネルや写真がずらりと展示されています。神戸は神戸港開港以来、外国人もたくさん住んでいたので、神戸風月堂のお菓子は日本人だけでなく、外国人にも好まれていたようです。
神戸という立地も、神戸風月堂の人気が高かった理由の1つでしょうね。また当時、和と洋が融合したお菓子は珍しく、貴族や財閥の人々にも人気が高かったのだとか。
老舗店舗認定されている今では、富裕層だけでなく、神戸を訪れる観光客の代表的なお土産の一つとして広く知られています。
神戸風月堂ミュージアムには、お菓子の原料でつくられたジオラマや飴細工でつくられた作品がいくつか展示されています。
入り口を入ってすぐに館長さんがやってきて、「これはお菓子で出来ているんですよ!」と言ってもらわなければ、お菓子だとは気づかないほど精巧に作られたものばかり。(実際、何も言わなかったら気づかない人がほとんどなので、入館された人に1人ずつ館長さんが説明しているそうです)
写真は昭和時代の神戸のジオラマです。色合いや形など、細かいところまでこだわって作られた作品ですね。これが全部食べられる材料でつくられているなんて、ビックリです。
こちらの船首には、なんとコロンブスが。これも館長さんが説明してくれなかったら気づきませんでした!見学していると、館長さんが丁寧に説明してくれるので、ぜひお話を聞いてみてください。
飴細工でつくられたクリスマスリースです。網目状の葉っぱや、綺麗にカールされたリボンなどの精巧さたるや・・・。「これが飴なの?!」と思うような、芸術作品ですね。
この松は、和菓子の材料の寒梅粉などを使用してつくられたものです。こうして写真で見ると、本物と全く区別がつきません。
神戸風月堂ミュージアム内には、ジェラルミン街時代に使われていた調度品を展示しているエリアもあります。
神戸風月堂ミュージアムの一番奥のエリアは、ジェラルミン街時代の神戸風月堂で使用されていた当時の調度品が展示されています。
ジェラルミン街とは、終戦翌年の昭和46年に元町商店街にできた街のこと。太平洋戦争後、いち早く復興を果たしたこの街で、神戸風月堂は訪れる人々の憧れの場だったそうです。
1枚目の写真は、アールデコ様式のキャビネット。2枚目はアールヌーボー様式のオルガンです。重厚感があって、とてもオシャレ。
アンティークな調度品が好きな人は、無料なのでぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?(しかも、お菓子のお土産つき!)私が訪れたときも、女性のお客さんがたくさんいましたよ。
神戸風月堂ミュージアムへ行くと、神戸風月堂の人気商品「ゴーフル」と「レスポワール」のお土産付き。来館者全員に無料で配られます。
神戸風月堂ミュージアムでは、来館者全員に神戸風月堂のお菓子をプレゼントしています。入館料が無料の上に、お菓子も貰えるなんてとってもお得!
白い包みの方は、バニラクリームが挟まったゴーフル。緑の包みの方は、サクサクのクッキー・レスポワールです。どちらもおいしい人気の商品なので、無料でもらえることが出来てラッキーでした。
小さな子どもにも2枚ずつ配っていたので、子どもと一緒にいってみるのもいいと思います。
神戸風月堂ミュージアムの2軒ほど隣には、神戸風月堂本店があります。神戸風月堂の商品はこちらで購入することが出来るので、「お土産に買って帰りたい!」という人はぜひ立ち寄ってみてください。
また、同じ建物内にはレストランや「サロン・ド・テ」というカフェスペースもあります。ショッピングや観光の合間に訪れてみるのもいいかもしれませんね。
神戸風月堂ミュージアムは、無料のおでかけスポットとしては大満足の施設でした。
神戸風月堂ミュージアムは入館料も無料の上に、ゴーフルなどの試食付き。駅からも近く、歩いていくのにもちょうどいい場所にあります。
元町商店街沿いにあるので、商店街をブラブラ散策しながらいってみるのも良いと思います。館内もこじんまりとしていて、じっくり見学したとしても20分程度です。お菓子のプレゼントもあるので、小さなお子さんも喜ぶと思います。
個人的によかったのは、館長さんの人柄。入ると子どもたちにお菓子を配ってくれて、館内の説明を熱心にしてくださりました。気さくな方で、いろいろと質問すると、丁寧に答えてくれたのも好印象でした。
神戸風月堂ミュージアムを訪れた際には、ぜひ館長さんのお話にも耳を傾けてみてください。きっと、親切に、より詳しいことを教えてくれると思いますよ。
神戸風月堂がある元町には、その他にも「あそびのせかい」という子どもの遊び場もあります。また、少し足を伸ばせば、「アンパンマンミュージアム&モール」や「バンドー神戸青少年科学館」などおでかけスポットがたくさんあります。「異人館」や「UCCコーヒー博物館」など、大人向けスポットの記事もあるので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
住所 | 兵庫県神戸市中央区元町通3丁目4−12(地図) |
連絡先 | 078-321-5598 |
最寄駅 | JR・阪神「元町駅」 |
アクセス | JR・阪神「元町駅」から徒歩4分 |
開館時間 | 11:00~13:00 14:00~17:00 |
休館日 | 毎週水曜日 |
料金 | 無料 |
駐車場 | なし(近隣に有料駐車場あり) |
公式サイト | http://fugetsudo-kobe.jp/museum/ |
NANA
1988年生まれの神戸在住ライター。幼稚園児の娘と息子を育てているママです。足を運んだ兵庫県内の観光・お出かけスポットは100ヶ所以上。子持ちママ目線で、施設の魅力をご紹介しています。
編集&校正 ビー・エイブル