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みやのまえ文化の郷

みやのまえ文化の郷の口コミレビューと感想!

みやのまえ文化の郷へ遊びに行こう!

みやのまえ文化の郷

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みやのまえ文化の郷は兵庫県伊丹市にある複合文化施設。中でも江戸時代に建てられた旧石橋家住宅と旧岡田家住宅がおすすめです。

みやのまえ文化の郷の口コミと感想レビュー

旧石橋家住宅と旧岡田家住宅がおすすめなのは建物の中に入ることが出来ること。時期によっては、それぞれの住宅で美術展が開催されていることもあります。

旧石橋家住宅はもともと商家として建てられ、建物の一部は旧石橋家住宅の歴史とその周辺の様子を伝える展示室となっています。展示室には江戸時代に使われた様々な生活用具や遊び道具も。どれも、身近に感じられるものばかり。住宅の雰囲気と相まって、本当に江戸時代にタイムスリップしたような感覚になります。

一方、旧岡田家住宅では酒造りが行われていました。そのため、酒造りに適した独特の構造となっています。1992年に国の重要文化財に指定。伊丹は「清酒発祥の地」として、現在でも酒造りが行われています。江戸文化だけでなく、伊丹の酒造文化も今日に伝える貴重なスポット。

今回はみやのまえ文化の郷へ行ってきたので、感想やおすすめを画像付きで詳しくレビューします。

みやのまえ文化の郷へのアクセス

みやのまえ文化の郷はJR伊丹駅、阪急伊丹駅からアクセスできます。どちらの駅を使っても徒歩10分以内でアクセスできるので、交通至便なスポット!

みやのまえ文化の郷の最寄駅はJR宝塚線「伊丹駅」、阪急伊丹線「伊丹駅」です。ただし、JR伊丹駅と阪急伊丹駅は徒歩約15分ほど離れているので乗り換えはできません。


なお、みやのまえ文化の郷は白雪ブルワリービレッジ長寿蔵の近くにあります。

みやのまえ文化の郷の駐車場は?

みやのまえ文化の郷には駐車場はありますが、一般の方は使用できません。したがって、車で来られる際は近隣の有料駐車場を利用しましょう。


みやのまえ文化の郷のはどんなところ? おすすめポイントは?

みやのまえ文化の郷は5つの施設が集まった複合文化施設です。その中で注目したいのが旧石橋家住宅と旧岡田家住宅です。

みやのまえ文化の郷のおすすめポイント

みやのまえ文化の郷は5つの施設(旧岡田家住宅、旧石橋家住宅、伊丹市立工芸センター、伊丹市立美術館、公益財団法人柿衛文化)が入っている複合文化施設です。

一ヶ所に文化施設が固まっているため、効率よく有意義に回ることが出来ます。歴史好きな方はもちろん、お酒好きな方にもおすすめのエリアです。

全ての施設を紹介したいところですがボリュームが多くなるため、今回は、中でもおすすめの旧岡田家住宅と旧石橋家住宅を厳選してご紹介します。

旧岡田家住宅

重要文化財に指定されている旧岡田家住宅はもともと酒造業を営んでいました。そのため、今でも酒造りが行われていた様子を今に伝えています。

一方、旧石橋家住宅は江戸時代後期に建てられた商家。どちらも保存状態がよく、タイムスリップしたような感覚になること、間違いありません。


みやのまえ文化の郷の目玉1、旧石橋家住宅1階部分

旧石橋家住宅は18世紀に建てられた商家。保存状態がよく、江戸時代にタイムスリップしような感覚になります。1階部分の室内はシンプルながら美しい装飾が見どころ。

旧石橋家住宅の平面図

みやのまえ文化郷に入り、最初に見える建物が旧石橋家住宅。今でこそこぢんまりとした建物になっていますが、もともとはとても大きな商家でした。保存にあたり、建物の一部を移設保存したそうです。

旧石橋家住宅は宮ノ前通りの入口付近(現在の伊丹みやのまち3号館)にありました。旧石橋家住宅が建てられたのは18世紀で、幕末の頃は紙や金物、明治時代は酒造業、晩年は雑貨屋を営んでいました。

宮ノ前通りが大きく発展したのは大正時代の頃です。呉服屋や医院などが次々とオープンし、大変な賑わいだったそう。旧石橋家住宅は往時の繁栄を今日に伝える貴重な建築物です。

旧石橋家住宅発掘の歴史

まずは、建物外観を見学。保存状態がいいので、とても200年以上前に建てられた建物には見えません。まるで、映画やドラマのセットのようです。時代劇が好きな方はドラマのワンシーンを思い出すのではないでしょうか。

また、近年の住宅では見られなくなった立派な縁側があるのもポイント。縁側から眺める風景はさぞ、風情があったことでしょう。

旧石橋家住宅の外観

中に入ると、外観からは分からない開放的な空間にびっくり。屋根が高いので、風通しがよく心地よく感じます。これは土間として使われていました。1階にはバーのようなテーブルと椅子が置いてあります。

また、その上にある丸時計もレトロ。なかなかいい味を醸し出しています。

旧石橋家住宅の1階の内観

多くの歴史的建造物は部屋に入れませんが、旧石橋家住宅では部屋に入ることができるのです! 早速、靴を脱いで部屋に入ってみましょう。

部屋に入った第一印象は屋根が低いこと。私は身長175cmほどありますが、かなり圧迫感を感じます。江戸時代の身長は160cm前後と言われていますので、当時の人々は不便を感じなかったのかもしれません。

旧石橋家住宅の1階の内観2

そして、部屋の飾りつけにも注目したいところ。シンプルな設計でありながら好感が持てます。旧石橋家住宅に限らず、昔の民家を見学される際は、このような細かい箇所に気をつけながら見学すると楽しそうです。

旧石橋家住宅の1階のタンス

部屋には実際に使われていた生活用具もさり気なく展示されています。個人的に印象的だったのが、タンスのような入れ物。写真ではわかりにくいですが、デザインのわりにかなり小さいのです。当時の人がいかにシンプルな生活をしていたか、よくわかる代物ではないでしょうか。

そして、1階部分で見逃してはならないのが縁側。薄暗い部屋に光が差し込んできます。残念ながら、訪れた日は曇り空でしたが、晴れの日には気持ちのよい雰囲気になっていることでしょう。

旧石橋家住宅の縁側

みやのまえ文化の郷の目玉2、旧石橋家住宅2階部分

旧石橋家住宅2階は旧石橋家住宅と旧石橋家住宅があった宮ノ前通りの歴史を紹介する展示コーナー。江戸時代に使われた様々な日用品が多数展示されています。

旧石橋家住宅の階段

旧石橋家住宅では2階部分も見学できます。2階へは昔ながらの階段を上がることになります。少し急な階段ですので、慎重にゆっくり登りましょう。

上にはこのような展示コーナーが。ここでは、旧石橋家住宅と宮ノ前通りの歴史をわかりやすく解説。あまり、歴史に興味がない方も日用品が展示されているので、身近に感じられるのではないでしょうか。

旧石橋家住宅の展示コーナー

例えば、石橋家で使われていた食器類。私たちが理解しやすいように、左側から江戸前期、中期、後期と分類分けされています。江戸初期の頃は佐賀県有田からの陶磁器が使われていたそう。

一方、後期になると、瀬戸焼、美濃焼、三田焼などバラエティーが豊富になります。デザインも現在とあまり変わりません。

旧石橋家住宅の食器類

個人的に最も印象深かった展示物がままごと道具。想像以上に精巧に作られており、当時の子供たちが楽しく遊んでいる姿が頭に思い浮かびます。

また、左から二番目にあたる箱庭道具にも注目したいところ。箱の中にこれらのアイテムを置き、箱庭作りを楽しんでいたそうです。

旧石橋家住宅のままごと道具

そして、展示コーナーを見上げると、屋根を支える立派な柱が目につきます。長年に渡って旧石橋家住宅を支えてる柱。歴史の重みを感じます。

旧石橋家住宅の立派な柱

2階部分も1階部分と同じように開放されています。1階と同じく屋根が低く、圧迫感を感じます。個人的に気になったのが、ふすまのこの部分。光沢があり、テカテカと光っているのです。何か特別なコーティングがされているのでしょうか。

旧石橋家住宅のふすま

2階部分の軒からも光が差し込み、気持ちがいいです。また、軒からは日本庭園を眺めることができます。なかなか、風情がありますね。

旧石橋家住宅の2階の軒

なお、私が訪れた時は旧石橋家住宅で「新古宮展」と称する美術展が行われていました。古風な建物と現在美術との組み合わせが何とも新鮮。新たな美術の可能性を感じました。催し物のプログラムはみやのまえ文化郷のホームページをご覧ください。

旧石橋家住宅の新古宮展と称する美術展

みやのまえ文化の郷の目玉3、旧岡田家住宅

旧岡田家住宅は17世紀に建てられました。旧岡田家住宅では、伊丹の名産品である日本酒が造られていました。現在、お酒造りで使われた道具と共に建物が保存、展示されています。

旧岡田家住宅の内観

旧岡田家住宅は現存する17世紀の町家として大変貴重な建物です。そのため、1992年に国の重要文化財に指定されました。ぜひ、酒造として使われた独特の雰囲気を持つ旧岡田家住宅を見学しましょう。

みやのまえ文化の郷にあるもうひとつの歴史的建造物が旧岡田家住宅です。旧岡田家住宅は1674年に建てられました。建設当初から酒造作りに使われ、酒処、伊丹の歴史を今日に伝えています。旧岡田家住宅は現存する貴重な17世紀の町家として、1992年に国の重要文化財に指定されました。

旧岡田家住宅に入った第一印象は「屋根が高い」こと。旧石橋家住宅の屋根が低かったので、よけいにそう感じるかもしれません。この部屋では、醪(もろみ)を酒と粕に分離していました。醪を分離するためには、このような大規模な道具が必要だったのですね。

したがって、このような屋根の高い構造が必要になったのです。なお、この部屋は男柱の保存状態がよかったので、解体されずに今日に至ります。

旧岡田家住宅の酒造道具

そして、酒造りでは珍しいモダンな物も展示されています。それが、こちらの酒造用のカマドです。明治時代に作られ、酒造造りを廃業した1984年まで使われていました。今にも使えそうな雰囲気がしますね。

旧岡田家住宅の酒造用カマド

旧岡田家住宅の左半分は住居部分を展示しています。とても開放的な部屋には「新古宮展」の展示物が並べられていました。開放的で歴史的な空間と現代美術との組み合わせ、なかなか他の文化施設では見られないのではないでしょうか。

旧岡田家住宅の新古宮展

出口付近には旧岡田家が造り続けてきた日本酒「松緑」「富貴長」が展示されていました。なお「松緑」は明治時代以降から、「白雪」で知られる小西酒造が引き継いでいます。

旧岡田家の日本酒

旧岡田家住宅の外観はなかなかのもの。白壁が本当に美しいです。このように見ると、一般の江戸時代の商家と変わらないかもしれません。しかし、旧岡田家商店には酒造りが行われていたことを示すアイテムがあります。

旧岡田家住宅の白壁

それが、こちらの杉玉。酒造会社は緑色の杉玉を表に出すことで「新酒が出きた」ことを知らせたのです。なお、杉玉は奈良県桜井市にある大神神社周辺にある杉の木に由来します。旧岡田家住宅に限らず、酒処に行ったら杉玉をチェックしてみましょう。

旧岡田家住宅の杉玉

みやのまえ文化の郷のトイレは?

みやのまえ文化の郷のトイレは旧岡田家住宅の近くにあります。

みやのまえ文化の郷のトイレは?

みやのまえ文化の郷のトイレは旧岡田家住宅の近くにあります。男性用、女性用、車椅子用のトイレがあり、美しく整備されています。小さいお子様でも安心して使えることでしょう。

みやのまえ文化の郷のおすすめ度は?

みやのまえ文化の郷は歴史好き、お酒好きにおすすめの施設です。ぜひ、白雪ブルワリービレッジ長寿蔵とセットにして訪れましょう。

みやのまえ文化の郷のおすすめ度は?

みやのまえ文化の郷(旧石橋家住宅、旧岡田家住宅)は歴史好き、お酒好きの方に特におすすめ。江戸時代の雰囲気がダイレクトに伝わってきます。また、伊丹の歴史を知りたい方は必見スポットといえるでしょう。

また、住宅内をくまなく見学できるので、建築学を学んでいる学生にもおすすめできます。周辺には日本酒「白雪」で有名な小西酒造が運営する白雪ブルワリービレッジ長寿蔵があります。みやのまえ文化の郷とセットにして訪れるといいでしょう。

みやのまえ文化の郷の施設概要

住所 兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-28(地図
連絡先 072-772-5959
最寄駅 阪急伊丹線「伊丹駅」、JR宝塚線「伊丹駅」
アクセス 阪急伊丹駅から徒歩9分、JR伊丹駅から徒歩6分
営業時間 10:00〜18:00
休園日 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
料金 無料(美術館、柿衛文庫は有料)
駐車場 なし(近隣の地下有料駐車場をご利用ください)
公式サイト http://hccweb1.bai.ne.jp/



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この記事を書いた人

如月柊

道端でネコを見かけるとついつい走り寄ってしまう猫好きライターです。あまりにしつこくなぜなぜするので、愛猫からは猫キックしまくられるという冷遇ぶり。でも、猫は気まぐれでもかわいいから許すということで、日々猫と格闘しています。